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2008年11月

2008年11月30日 (日)

高丸山 ブナ林

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久々の高丸山。このブナ林は,「千年の森づくり」で苗木植栽を行っているところの,将来に作り上げられる森のモデルとして選定した場所で,2000年に30m x 100m ほどのベルト調査区を設置して樹木の分布を調べた(詳細は下記の論文等で)。

昨年からこのサイトを使った学生実習(地域環境マネジメント実習)を実施していて,昨年と今年で15m x 15mのサブプロットを3個ずつ(計6個)再調査した。実習では,2000年の森林の状態と比較し,まとめてもらった。僕たちの研究室に9月にはいってきた3年生の熱田が,この調査結果をもう少し詳細にまとめ,森林の構造を比較することに取り組んでいる。彼女も今年の6月,学生実習でこの調査を行った学生の一人。

2年間の実習で得た樹木の位置データを地図化し,2000年と比較したところ,どうも位置があわないものがでてきた。今日は,その位置確認のための調査。8年間に残したペグは,学生実習の際に探し出していたので,今日は比較的簡単に見つけ出すことができた。ペグとペグを結ぶように100mメジャーをはって,樹木の位置の再確認。やはり学生たちの位置の記録に誤りがあることがわかった。。。 う~ん。。

ブナの大木の何本かが,この8年のうちに倒れた。でも,それに代わる稚樹は見当たらない。

また,高丸山周辺ではシカの個体数が激増し,ブナ林内での食害も著しい。学生実習では,シカの糞粒調査というのもやっていて,それによりシカの密度推定ができる。昨年の推定では30頭/km2程度,今年は60頭/km2程度と見積もられている(今年の見積もりは過大評価かも)。いずれにしても,シカ密度がかなり高いことは明らかだ。シカによる影響は,シロモジやササ(スズタケ)の減少を招いている。

これからの1-2か月の解析で,森林の構造の変化がはっきりとわかってくるだろう。その結果は,1月25日(日)に開催される「千年の森セミナー」で熱田が発表し,上勝の方に情報を還元していくことになる。

↓ 千年の森セミナーの案内

「Seminar_Sennen-no-Mori.pdf」をダウンロード

↓ 調査したブナ林に関する論文

Kamada, M. (2005) Hierarchically structured approach for restoring natural forest – trial in Tokushima Prefecture, Shikoku, Japan. Landscape and Ecological Engineering, 1: 61-70.

鎌田磨人 (2007) 自然林再生のあり方.pp. 301-319.森林施業研究会編,「主張する森林施業論-22世紀を展望する森林管理」.日本林業調査会,東京.

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2008年11月25日 (火)

ICLEE 台湾後記

初めて訪れた台湾。楽しかった。人がいい。味がいい。また訪れてみたいところ。ただし,スケジュールはきっちり組まれているのだけれど,進行時間はあってないようなものだった。。

食べてばかりのようだけれど,仕事はした。竹村の発表も含め,実りも多かった。でもやっぱ食べ物の記憶が強烈に焼きついてる。おいしかった。。。

これから,ICLEE代表者会議で提案した2010年の国際会議開催に向けて始動。桃園国際空港に向かう車の中,日本に着いてから大阪に向かうバスの中は,日置さんとその実現に向けての話をしながらとなった。どのような枠組みを形作れるのか,不安もあるけれどやるっきゃない。

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 ↑ 桃園国際空港で最後の飲茶

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2008年11月24日 (月)

台北 マングローブ そして 最後の晩餐

ICLEE会議終了後,"淡水川"の河口付近にあるマングローブ林を見に行った。京都大の学生たちも同行。地下鉄で行って「紅樹林駅」で降りると,眼前にマングローブ林が広がっていた。紅樹林とは,マングローブ(メヒルギ)林のこと。

当初,台湾のマングローブ林には多様な種が混生していると期待してたのだけれど,メヒルギの単一林だった。よくわからないのだけれど,植栽されたものなのかもしれない。

ここでは環境教育活動も行われているようで,駅には子供たちが描いた絵が飾られていた。そして,ここでもシオマネキは人気者のよう。

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夜は,ICLEEの会議のアシスタントをしてくれた中國文化大學のWangさんを誘って打ち上げ。Wangさんもそうだけど,台湾の人はみんなとてもホスピタリティにあふれていた。とても気持ち良く過ごさせてもらった。ありがとうございました。

打ち上げには日置さん(鳥取大)も合流。そして,日置さんがガイドブックから探し出した屋台風レストランへ。店先の食材を選んで注文。むちゃくちゃうまかった!! そして楽しかった。

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ICLEE 研究発表・代表者会議 ~台北の四日目~

会議の最終日。研究発表会とICLEEの構成学会の代表者会議。

例によって,Keynote talk と Invited talk の時間がのび,研究発表の時間がおされた。そのため,代表者会議は研究発表会と並行して開催されることになった。今回の会議の僕の役割は,応用生態工学会の代表者代理として会議に出席するとともに,景観生態学会幹事長として2010年の国際会議の開催を提案すること。

竹村くんは,ポスター発表として申し込んだのだけれど,きてみたら口頭発表に組み込まれていた。口頭発表の準備をしてきてなかったので,かなり焦ったのだけど,発表会場が小さいこともあって,ポスターを口頭発表会場に持ち込んで説明することにした。国際会議デビューのこのアクシデントにもかかわらず,竹村はそれをきっちりこなした。僕は代表者会議に出席したので,発表時の様子はわからないのだけれど,きっちりと討議してきたらしい。すばらしい。このときの様子は,田代さんが研究室のブログで報告してくれるはず。

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ICLEE代表者会議では景観生態学会(JALE)として2010年の国際会議開催の提案を行った。そして,その開催に向けた検討を行うことが了承された。内容は以下のとおり。

 景観生態学会(JALE)では,2010年に名古屋で開催される生物多様性条約COP10にあわせて,国際会議(URBIO;Urban Biodiversity and Design)の開催を検討している。今年6月にドイツのボンで開催されたCOP9のサテライト会議としてErfurtで実施されたURBIO2008に,JALEの鎌田と伊東氏(九州工大)が参加した際に,次回の会議を名古屋のCOP10にあわせて開催するよう要請があったことがきっかけ。
 URBIOの本年度の会議は the 3rdConference of the Competence Network Urban Ecology (CONTUREC;都市生態系知識ネットワーク) による国際会議として開催された。COUTUREC自体は,ヨーロッパ内でUrban Ecologyに関連した活動を行っていたいくつかの組織が結びついて,より広範な活動にしていくために発足したもの。Erfurtで開催されたURBIO2008*は,都市建築・造園系の研究者や実務家と生態学研究者が集まって情報を共有し,都市の生物多様性の保全・再生・維持のあり方について検討するというものであった。世界各地から300名程度が参加していた。 
 JALEでは2008年度総会でURBIOと連携した国際会議の開催が提案され,応用生態工学会や緑化工学会,あるいはICLEE(International Consortium for Landscape and Ecological Engineering)等との共同開催も含め,実施に向けての検討を始めることで合意を得た。そして,11月24日に開催されたICLEE Director's Meetingで,2010年にICLEEとのジョイント会議として開催するよう検討を進めることをJALEから提案し,その旨,了承された。
 JALEとしては,URBIOと連携しながらCOP10に関連する国際会議を開催することで,アジアの学会の存在価値を高めたいと思っている。ただし,日本では,生物多様性国家戦略で里地里山の保全・再生が掲げられ,里山イニシアティブを発信していこうとしていること,また,国連大学による里山里海サブグローバルアセスメントのプロジェクトも進行していることなどから,対象を都市のみにとどめることなく,里地里山についても議論できる枠を作る必要があると考えている。

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2008年11月23日 (日)

ICLEE エクスカーション ~台北の三日目~

台北周辺にはかつては10000を超えるため池が作られていた。しかし,都市化や農業の変化で,その数は3000程度にまで減少したらしい。最近,そうしたため池の価値の見直しが始まっている。農村の復興も,大きな課題となっている。昨日の のDr. Wu, Huei-Long (Director General, Soil and Water Conservation Bureau, Council of Agriculture )の講演は,そのような内容だった。また,この会議の舞台裏をとりしきった中國文化大學助教授のDr. Chiru Changの研究は,ため池が持つ鳥類のハビタットとしての重要性を明らかにしようとしたものだった。日本と似ているが,行政がもっと積極的な感じがした。

今日は,エクスカーションで台北近郊をめぐった。"生の"ため池や水田を見たかったのだけれど,それはかなわなかった。残念。

案内されたのは,かつてのため池を模して造りだそうとしている生態公園,農村地域の中に作られた工業団地周辺でのビオトープ池(教育目的でNGOによって管理されている),緑化の工夫がされた都市河川,都市内で親水性の構造に修正されたかつての河川(現在は調整池?)だった。

いろいろ工夫されてはいるのだけれど,あまり面白くなかった。案内された地域が低平地であったこともあるのだろうけど,見たところ,台湾の河川の水質は,どこも極めて劣悪だ。まずは,水質改善のための努力をすべきだと感じた。。。

今日は二度の至福を味わった。それは,昼食と晩餐会。昼食は田舎の建物を使ったレストランで田舎風の台湾料理。夜は台湾で最も大きな(そして最も高級?)な台北グランドホテルでの料理。どちらも,ほんとにおいしかった。

1)生態公園。水源は,宅地の下を流れてくる生活排水路(不法に建てられているらしい。この公園は不法居住地だったところに作ったという)。

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2)ため池ビオトープ。日本(徳島)では絶滅危惧の植物も普通に見られた。日本では特定外来種になってる植物も一緒に育てられていたけれど。

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3)親水性水辺。水は滞留していて,池となっている。でも,人々は水辺で楽しそうに憩う。魚の餌も売っていた。水質悪化を助長しそうなのだけれど。。

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4)農村レストラン(昼食)

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 ↑ 左から,Prof. Kim, Kwi-Gon(ICLEE会長,Seoul National University),Prof. Lee, Eun-Heui(Seoul Women's University),Prof. Park, Chong-Hwa(Seoul National University),森本教授(京都大学)

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5)晩餐会。「千と千尋」を思い出した。

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2008年11月22日 (土)

ICLEE 研究発表 ~台北の二日目~

今日からICLEEの会議。7時30分発のシャトルバスで会場の中國文化大學へ。

午前中から午後の最初にかけては,3人からのKeynote talkと2人のInvited talk。日本からは中越 前景観生態学会会長と森本 景観生態学会会長による講演。5人の皆さん,それぞれに力を込めて話されるので,大幅に時間オーバー。そのため,僕たちのポスターセッションの時間は大幅に切り詰められることに。。

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 ↑ 受付

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 ↑ 講演中の中越さん

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 ↑ 森本 景観生態学会会長(左) と 中越 前景観生態学会会長(右)

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 ↑ ポスターの説明をする竹村くん

大学は山の上にあって,見晴らしは素晴らしい。台北の街を一望できる。

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会議終了後,日置さん(鳥取大),柴田さん(京都大),赤松さん(琉球大)らと,台北のマーケット(屋台)街へ。日本の上野のアメリカ横町のような感じで,土曜日ということもあってすごい人。人ごみに入ることをためらって,"薬膳"の店に。スープは漢方みないな感じがあって,胃がなごんだ。店にはビールはおいてなかった。

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2008年11月21日 (金)

ICLEE 台北の一日目

ICLEE 2008, The 4th International Conference on Landscape and Ecological Engineering - Ecological Approaches for a Healthy Landscape」,Chinese Culture University(中國文化大學),11月22日~24日,に参加するため台北へ。

ICLEEの会議は今年で4回目(個々の参加者の研究成果発表が取り入れられたのは2006年の大阪からで,昨年は韓国のソウル大で行われた)。台湾は初めて行く国なので,とても楽しみだった。

徳島大学からは田代さん(特任助教)と竹村くん(M1),そして僕が参加して発表する。竹村は修士1年にして国際会議デビュー,アジアでの小さい会議とは言えたいしたものだ。

Kamada M., Amano H. & Shotake N. ‘Kappa’ folklore as the key to analyze regional difference of human perception on waterside environments.

Tashiro Y., Sato Y. & Kamada M. How to improve fish habitat in rural area – Planning methods for re-networking irrigation canals.

Takemura S., Arakida H., Mitsuhashi H. & Kamada M. Potential habitat of mangrove forests at coastal area of Iriomote and Ishigaki Islands in Ryukyu Islands, southern Japan.

今日は移動日。ホテルのチェックインまでの時間に街を散策。すぐそばを流れる"淡水川",ホテルのフロントで勧められた"牛肉麺"の店など。うまい!

夜,琉球大の赤松さんが合流し,一緒に夕食,そして台湾ビール。うまい!!

 ↓牛肉麺

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 ↓ 夜の台北,夕食,そして台湾ビール(一部,海外ビール)

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2008年11月18日 (火)

里山里海SGA 評価指標ワークショップ

「日本における里山・里海のサブ・グローバル評価(里山里海SGA)評価指標ワークショップ」,国連大学高等研究所(横浜)にて。

ワークショップの目標は,1)評価指標についての専門家と、クラスター・レポートおよび国レポートのコーディネーターを招き、里山里海SGAにおいて重要と考えられる共通指標について議論し,2)国レポートの設計およびクラスター・レポートの整理をするにあたり必要とされるプロセスを準備的に確認すること。

ヨーロッパ(EU)で進められた生態系評価では,マルチスケール手法によって対象とする生態系の位置づけを明確にする手法がとられていた。西日本サブクラスターで考えられている手法と,同様なものだろう。

また,EUでもアジアでも,ステークホルダーへの成果の反映が明確に意識されている。そもそも,それが生態系評価(SGA)の目標。ただし,ヨーロッパの場合は,個々の国の地域の政策担当者がターゲットとなっていた。一方,アジアでのターゲットはもう一つ明確には示されていなかったが,だれがステークホルダーなのかについてヒアリングをとおして明らかにしていく手法をとっているとのことだった。

日本ではサブクラスターでの方針については一応の方向性がでて,とりまとめに向けてすでに動いているのだけれど,視点や手法はそれぞれに異なっている。サブクラスターから報告される内容を,日本全体でどのように取りまとめていくのかについては全く方向性が示されておらず,整合性をもった報告書を作成できるのかどうか不明なままだ。

里山という空間的にも社会的にも非常に不均一な空間を取り扱おうとしている日本では,マルチスケール的視点によって階層的に取りまとめていくことが必要だと思う。

また,里山管理を行っていくためのステークホルダーも重層的だ。民有地(私有地)がほとんどである里山をどのようにするか,それを決めるのは最終的には土地所有者だ。地域の行政は,個々の地域の所有者の要望や考え方を考慮しながら,後押しできる施策を講じていく必要があるだろうし,国はそれぞれの地域の事情を考慮しながら後押しできる施策を講じていく必要があると思う。今のところ,日本で進められているSGAでは,それに対応できるようなシステムは構築されていない(検討もされていない)。

これからの一年で,これらのことが整理され,価値の高いSGAになっていけばいいのだけれど。。

<プログラム>

13:00 - 13:35 開会の挨拶

  A. H. ザクリ (UNU-IAS所長 / ミレニアム生態系評価 共同議長)

13:35 - 13:50 里山里海SGAの紹介  - 評価の背景と概要,今後の課題

  共同議長:中村浩二、磯崎博司

13:50 - 14:25 ヨーロッパ生態系評価(EURECA)と指標

  フレデリック・シュッティザー (欧州環境庁)

14:25 - 14:45 アジア生態系サービス管理 (ECOSMAG) と指標

  アデモラ・ブライモー (全球陸域研究プロジェクト札幌拠点オフィス事務局長)

14:45 - 15:00    質疑応答

15:00 - 15:15  コーヒー・ブレイク

15:15 - 16:30  里山里海SGAに重要な指標に関するラウンドテーブル会議

16:30 - 17:25  クラスターの調整および国レポートの設計に関するプロセス

17:25 - 17:30  閉会

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2008年11月17日 (月)

長野 うまかったもの -研究会後記-

長野(上田市)では,自然の恵みを堪能させてもらった。おいしい食べ物に,楽しい話し。刺激的な研究。言うことなしの3日間だったなあ。

14日 「鯉西」にて懇親会 

川魚のフルコース。そして,与儀さんの八重山の漁談義フルコース。サメを押しのけながらの潜水,ダツという魚の怖さ,ウミガメに交配相手と間違われたダイバーの話。。 抱腹絶倒のリアリティ。ほんとに楽しかった。石垣島での再会が楽しみ。

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 上から,1)懇親会場,2)鯉の煮付けと鮎塩焼き,3)鮎の甘露煮,4)カジカ酒,5)さしみ(何だったっけ),6)天ぷら(ドジョウもはいってた),7)鮎雑炊

16日 研究会終了後の昼食

 長野の蕎麦も食べたいという,僕のリクエストによりこのへんでは最も信州らしい蕎麦を食べさせてくれるという蕎麦屋で〆。

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無人の舞田駅で解散。電車に乗り込むと,一駅か二駅前の駅長さんのハーモニカの伴奏で,ツアーのお客さんが合唱していたのにはびっくり。。 楽しそうだった。

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こうしたプロジェクトをたちあげてくださった佐藤さん,長野大学での研究会を準備してくださったお二人の高橋さん,ほんとにどうもありがとうございました。

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2008年11月16日 (日)

研究会 地域主導型科学者コミュニティの創生

長野大の佐藤さんを代表とするJSTの研究「地域主導型科学者コミュニティの創生」の第1回フィールド研究会。11月14日~16日,長野大にて。これから,年に2回ほどこのプロジェクトに参加している方々の場所に出向いて,議論を深めていく。今回はその立ち上げ。

準備段階から議論を重ねてきただけに,いきなり全開で議論がスタート。朝から晩までぶっとおし,興奮の3日間。

地域の環境課題の解決に向けた研究とは,プロジェクトでは何をめざすのか,ステークホルダーとは何か,地域に役立つ研究とは何か,どのようなガイドラインをつくるのか,マイルストーンの確認,2年後の地域環境学ネットワークの試行。

長野大学構内の里山で進められている再生プロジェクト,ため池の再生。高橋大輔,高橋一秋の両氏によって進められている,よくデザインされた活動・研究。地域の人々と結びついた活動。

学問間の言語体系の違いについての再認識。社会学系のメンバーが議論を始めると,ついていけない。。

これからやるべきことは山盛りだけど,これからの議論がますます楽しみ。

この研究会の議論はホームページブログで公開されていく。

<参加者>

佐藤 哲(長野大学環境ツーリズム学部),松田裕之(横浜国立大学環境情報研究院),高橋大輔(長野大学環境ツーリズム学部),鎌田磨人(徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部),家中 茂(鳥取大学地域学部),牧野厚史(滋賀県立琵琶湖博物館),高橋一秋(長野大学環境ツーリズム学部),三輪信哉(大阪学院大学国際学部),大西秀之(同志社女子大学現代社会学部),鹿熊信一郎(沖縄県八重山支庁農林水産整備課),白川勝信(芸北高原の自然館),澤田 俊明([有]環境とまちづくり),勝瀬真理子(徳島県立千年の森ふれあい館),与儀 正(八重山漁協),福島杏子(JST社会技術研究開発センター)

<プログラム>

11月14日(金)

  「地域社会主導型科学者コミュニティの創生プロジェクトの概要」

    研究開発代表者 佐藤 哲(長野大学環境ツーリズム学部)

  「レジデント型研究機関を中心とした科学者の変容の実態把握」グループ

    グループリーダー 鎌田磨人(徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部)

  「ステークホルダーと科学者の相互作用と協働の実態把握」グループ

     グループリーダー 家中 茂(鳥取大学地域学部)

   「地域環境学ネットワークの形成を通じた科学者コミュニティの変容」グループ

     グループリーダー 佐藤 哲

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11月15日(土)

  「里山再生のツールキット―問題解決に役立つ知識セットのありかたの検討」

     高橋一秋(長野大学環境ツーリズム学部)

  「ツールキット:ため池の造成」

     高橋大輔(長野大学環境ツーリズム学部)

  「恵みの森における水辺創出実習」に参加

    高橋大輔(長野大学環境ツーリズム学部)

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  「里山再生ツールキット」見学

    高橋一秋(長野大学環境ツーリズム学部)

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  「海洋保護区設計の多様性―地域の固有性に対応した保護区制度の検討」

    鹿熊信一郎(沖縄県八重山支庁農林水産整備課)

  「知床世界遺産・ミレニアム生態系評価などにおける科学の役割から」

    コメンテーター 松田裕之(横浜国立大学環境情報研究院)

1月16日(日)

  「研究開発のロードマップの提案―協働のガイドラインとステークホルダー参加型研究評価システムの構築に向けて」

    佐藤 哲

  「総合討論」

   プロジェクトの全体像について

   研究開発の目標と手法の妥当性について

   ステークホルダーのみなさんの参加のありかたについて

   ロードマップに基づく各グループの研究開発計画について

   協働のガイドライン構築のアプローチについて

   ステークホルダー参加型研究評価システムの設計について

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 ↑ 長野大学からの見晴らし

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2008年11月 8日 (土)

トトロの社会 と アトムの社会

「カーボンオフセットプロジェクト ~止めよう!地球温暖化 次世代へ守る美しい地球」(主催:日本青年会議所建設部会 徳島ブロック建設クラブ)で,「カーボンオフセットと森づくり」について講演。

10時30分~11時30分,吉野川市上浦公民館にて。

この1週間,空いてる時間はこの準備に費やすこととなった。佐世保でのシンポジウム以降,たまった疲労からか体調も良くなくてしんどかった。。  そもそも僕にとっては荷が重い講演だったのだけど。。

話の流れは以下のような感じ。

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1.地球温暖化-現状と将来

  ・地球の平均気温の変化

  ・氷河の後退,北極海氷の縮小

  ・地球シュミレータによる将来の気温予測

  ・温暖化による影響

2.地球温暖化の原因

  ・気温の上昇と二酸化炭素濃度の上昇

  ・二酸化炭素はどこから出ているのか

3.地球温暖化対策

  ・気候変動枠組み条約,京都議定書,京都メカニズム

  ・カーボンオフセットとは

  ・カーボンオフセットの課題

  ・わたしたちにできること

4.カーボンオフセットとしての森づくり

  ・どんな木を植えればいいのか(植えればいいってもんじゃない)

  ・とくしまビオトープ・プラン

  ・森づくりからみたカーボンオフセット

5.排出シナリオによる将来の気温予測

  ・「トトロの社会」か「アトムの社会」か

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これを準備するにあたっては,以下のサイトがとても役だった。

環境科学解説「地球温暖化」  (独立行政法人 国立環境研究所)

カーボンオフセット・フォーラム

鴨島の公園に「シダレザクラを植える」というイベント前に,小・中学生,保護者の方々,近所から申し込みのあった方々に,カーボンオフセットについて講演するというもので,年齢もまちまち。小学生の子どもたちには申し訳なかったけれど,小学生の子供たちには,お母さんやお父さんから伝えてもらうということで,基本的には中学生以上,特に大人世代と主催者に向かって話をすることにした。とは言え,小学生の子供たちはとても熱心に聞いてくれて,僕からの問いかけにもきちんと答えてくれた(前半部はわかりやすかったんだと思う)。

カーボンオフセットによる森づくり。へたをすれば単なる植樹祭となり,生態系の修復からはほど遠いものになる。生態系を劣化させることさえもあり得る。この点を主催者はきちんと勉強・理解して進めていってもらいたいと思う。「シダレザクラを植える」ということに,僕自身は納得している訳ではないけれど,建設部会の皆さんにとっても初めての試み。これから勉強を重ねながら,いいものにしていきたいと思っていらっしゃるよう。

僕はその“枠組みづくり”に携わっているので,これからも様々な機会に勉強したことをお伝えし,徳島でのカーボンオフセットが生態系修復にとって真に有効なものになるよう努力したいと思っている。

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2008年11月 7日 (金)

研究室紹介

13時~16時,環境生態学特論。

前回から今日までの間に,課題抽出のためのWSをやった班もあったようで,それぞれに前進している。身近な研究現場なのに,お互いにあまり伝えあう機会がないのは残念なので,今日は,メンバー間のバックグランドについての情報共有を兼ねてそれぞれの研究室の実験現場紹介。それぞれが「何をやっているのか」を専門外の人に説明する機会をつくることは,社会に出てからの合意形成の場での実践に役立つだろうとの考えもあって毎年実施している。実際,最近は行政にしてもコンサルにしても,何をやろうとしているのかをわかりやすく伝えるための機会・イベントが増えている。そのためのスキルを身につけておくことも必要だ。

聞き手側は,紹介者の意図がきちんと伝わるかどうかを確認して,改善すべき点を報告する。

学生は学部の実習でいくつかに触れたこともあるだろうけど,実際の研究の場で使われている状況を知らないものも多い。僕も他の研究室の施設に入ることはほとんどないから,いろいろ学ばせてもらえて楽しい。

せっかくなので,案内してくれた施設を紹介。

◆ コンクリート実験室

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 ↑ コンクリートの圧縮強度を測定するための装置。巨大な万力。

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 ↑ コンクリートの化学的劣化の測定。

◆ 地域防災(海岸)実験室

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 ↑ エダミドリイシサンゴの飼育。徳島県南の竹ヶ島というところでサンゴの自然再生に取り組んでいる。

◆ 衛生工学実験室(物質循環の実験)

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 ↑ 人工干潟を作り出す水槽。アシハラガニによる脱窒量の予備実験を行う。

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 ↑ 安定同位体元素の測定機器。これを測定することで,生態系の中で誰が何を食べているのかを推定することができる。

◆ 福祉工学実験室

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 ↑ 資格障害者にとっての見え方を測定する。天井の電気は色彩(波長)をいろいろに変化させられる。

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 ↑ 視覚障害者に振動刺激を与えて,画像の色を表現するための実験。白黒画像のものであれば,形を知覚させることができるのだそうだ。

 福祉工学の現場に触れたのは僕も初めて。地道な実験だけど,何か夢がある。

 紹介してくれた皆さん,どうもありがとうございました。

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2008年11月 5日 (水)

新町川釣り大会

いつものゼミの時間を使って,新町川釣り大会に研究室をあげて参加.新町川釣り大会は,9月27日にNPO徳島保全生物学研究会が開催した「新町川・助任川シンポ」で,「遊山箱を用いた街づくり」について話題提供してもらった郡さんらが主催しているもので,不定期に実施されている.夜8時~10時までの時間に,もっとも“長い”魚を釣り上げた人が優勝.今回は4回目(夜間の開催になってからは3回目)とのこと.

釣りに行ったのは,むちゃむちゃ久し振り.学生が釣っているのを眺めてようと思ってたのだけど,やっぱやってみたくなって,学生の釣り竿を借りて少し挑戦と思ったら,結局借りっぱなしになってしまった... 糸を何度もからませ,餌をつけかえてもらって,釣れた魚をとってもらって... 竹村くん,すみません.

釣果は.何匹つれたのかわからないけれど,ハゼはたくさん釣れた.それと,スズキ(だったっけ)が数匹.学生たちもみな,それぞれにたくさん釣っていた.今まで触れたことのなかった新町川の楽しさ.無心になれる楽しさ.いい時間を共有させてもらった.こんなゼミもたまにはいいものだなあ.そして,新町川って,徳島って,いいところだ.

こんな機会を与えてくださった郡さんに,感謝! 

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 ↑ 今回の優勝サイズは27.5cm

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 ↑ 参加費1000円,One Drink つき. 乾杯! 本日の賞品は,新町商店街の焼き鳥やさんの食事代12000円分(24人の参加費の半分)

◆ 新町川釣り大会への参加は,NPOシンポの副産物.もう一つの副産物である,新町川に潜っての取材協力の様子はこちら

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みなみから届ける環づくり会議 一斉水質調査WG & 交通渋滞WG

9時30分~12時,南部総合県民局保健福祉環境部にて.

「みなみから届ける環づくり会議」で進めてきた“流域水質一斉調査”と“交通渋滞解消社会実験”についての合同ワーキング会議.

ワーキングに先立って,環づくり会議のホームページ原案について,僕たちの研究室の竹村(M1)から説明.竹村は,大学院の教育プログラムである“長期インターンシップ”で環づくり会議事務局運営を手伝っている.懸案のホームページ作成が,竹村に託された.

HPの基本的な構成はOKということで,環づくり会議で取り組んでいる5つの課題のワーキンググループ長に,それぞれの方針等を紹介する文章の作成を依頼.どこにサーバを置くかという課題が残っているが,今月中には立ちあげられたらと思う.

その後,それぞれのWGから進捗状況について情報共有と個別WG.流域水質一斉調査については,以前に報告した内容について共有を図り,1月24日に第2回の一斉調査を実施することと,それに向けての体制が決められた.今回から,農水省那賀川農地防災事業所と国土交通省那賀川河川事務所がオブザーバーとして参加してくれて,次回の調査に協力してくれることになった.

交通渋滞解消社会実験は,出勤の交通手段のダウンサイジングと公共交通機関への移行可能性を検討するための社会実験が行われた.出勤時間にあわせて徳島バスに循環してもらい,利便性とバスの定期運行について検証された.ただ,社会実験の実施日に台風が来襲したため,思惑どおりにには進まなかったとのこと.残念ではあるが,でも,一歩前進.今後,実験の詳細な解析と,来年の9月の再実験に向けてアンケート調査がおこわなれる.また,次のステップとして,地域通貨の導入等も含め,公共交通機関への移行とあわせた街づくりのあり方についても検討していくとのこと.楽しみ.

こうした活動の結果は,以前と同様に3月頃にシンポジウムを開催して,広く伝えていく予定.

Wg

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2008年11月 3日 (月)

「国民参加の森づくり」シンポジウム

来年,長崎県で行われる育樹際に先立って,「国民参加の森づくり」シンポジウムが佐世保で開催された.

「森は海の恋人」というキャッチフレーズで,漁民による森づくりのムーブメントを引き起こした畠山さん,こうした動きに触発されて「森里海連関学」を提唱して京都大学にそれを冠する講座を立ち上げた田中先生,佐世保で市民による森づくり活動をプロモートしてきている神山さん,そして,世界各地での花粉分析をとおして森と文明の盛衰とを関連づけた環境史・文明論を構築された安田先生らと,パネラーとして同席させてもらった.

安田先生は,僕が広島大学の学生だったときにお世話になった方でもあり,25年ぶりくらいにお会いした.「環境考古学事始」(NHKブックス)をはじめとして,安田先生が著した本は僕にかなりの影響を与えているので,久々にお会いし,話をお聞ききすることをとても楽しみにしていた.

魚と米を食う文化と羊や牛の肉を食う文化,そしてその森と文明の持続性の違い.よどみないまっすぐな話しぶり.発想の柔軟さと大きさ.人をひきつけて動かすのは,こういう信念と哲学をもった人なんだなあと感心させられた.

●基調講演
  鉄がつなぐ森と海--漁師の植樹20年
  畠山 重篤 氏(牡蠣の森を慕う会代表)

●基調報告
 森里海連環学--海と森のつながりはどこまでわかったか
    田中    克 氏(サバ大学ボルネオ海洋研究所客員教授)
 地域の森を育てる--恵まれた環境を子供たちのために
    神山 秀美 氏(100年の森構想実行委員会代表)  
 地域を見すえて--“千年の森づくり”の経験から
    鎌田 磨人 氏(徳島大学大学院教授)
 森と川と海 循環文明の世紀へ
   安田 喜憲 氏(国際日本文化研究センター教授)

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◆ 夜,博多にもどり伊東啓太郎さんと夕食.楽しい会話とワイン.

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