高丸山 ブナ林
久々の高丸山。このブナ林は,「千年の森づくり」で苗木植栽を行っているところの,将来に作り上げられる森のモデルとして選定した場所で,2000年に30m x 100m ほどのベルト調査区を設置して樹木の分布を調べた(詳細は下記の論文等で)。
昨年からこのサイトを使った学生実習(地域環境マネジメント実習)を実施していて,昨年と今年で15m x 15mのサブプロットを3個ずつ(計6個)再調査した。実習では,2000年の森林の状態と比較し,まとめてもらった。僕たちの研究室に9月にはいってきた3年生の熱田が,この調査結果をもう少し詳細にまとめ,森林の構造を比較することに取り組んでいる。彼女も今年の6月,学生実習でこの調査を行った学生の一人。
2年間の実習で得た樹木の位置データを地図化し,2000年と比較したところ,どうも位置があわないものがでてきた。今日は,その位置確認のための調査。8年間に残したペグは,学生実習の際に探し出していたので,今日は比較的簡単に見つけ出すことができた。ペグとペグを結ぶように100mメジャーをはって,樹木の位置の再確認。やはり学生たちの位置の記録に誤りがあることがわかった。。。 う~ん。。
ブナの大木の何本かが,この8年のうちに倒れた。でも,それに代わる稚樹は見当たらない。
また,高丸山周辺ではシカの個体数が激増し,ブナ林内での食害も著しい。学生実習では,シカの糞粒調査というのもやっていて,それによりシカの密度推定ができる。昨年の推定では30頭/km2程度,今年は60頭/km2程度と見積もられている(今年の見積もりは過大評価かも)。いずれにしても,シカ密度がかなり高いことは明らかだ。シカによる影響は,シロモジやササ(スズタケ)の減少を招いている。
これからの1-2か月の解析で,森林の構造の変化がはっきりとわかってくるだろう。その結果は,1月25日(日)に開催される「千年の森セミナー」で熱田が発表し,上勝の方に情報を還元していくことになる。
↓ 千年の森セミナーの案内
「Seminar_Sennen-no-Mori.pdf」をダウンロード
↓ 調査したブナ林に関する論文
Kamada, M. (2005) Hierarchically structured approach for restoring natural forest – trial in Tokushima Prefecture, Shikoku, Japan. Landscape and Ecological Engineering, 1: 61-70.
鎌田磨人 (2007) 自然林再生のあり方.pp. 301-319.森林施業研究会編,「主張する森林施業論-22世紀を展望する森林管理」.日本林業調査会,東京.
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