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2008年12月

2008年12月25日 (木)

根平‐中越研究室 忘年会

集中講義終了後,根平‐中越研究室の忘年会。広島大で博士課程に在籍していた研究室。僕が最初の博士後期課程学生だった。根平先生はすでに退官されているが,出てきてくださった。中越さんはマニラ出張とかで欠席。

学生時代,根平先生にはとてもお世話になった。行き詰っているときの「まあ いいんじゃないですか。。」の言葉は,「まっ,いいかあ」って気持ちにさせてくれて,何度も救われた。今も在来タンポポと外来タンポポの分布調査を続けているとのこと。そして,次に出したいと思ってらっしゃる本の構想についても熱っぽく語ってくれた。いつも少年のように研究目標や夢を語る先生に,久々にお会いできて本当によかった。

和田さん(広島県環境保健協会),谷本さん(荒谷建設コンサルタント),山場さん(広島県総合技術研究所林業技術センター),渡辺さん(広島大学大学院国際協力研究科),白川さん(芸北 高原の自然館),大滝さん,サクマさん,などなどOB(後はわからなくなりました,ごめんなさい),現学生の留学生の面々,そして集中講義期間中もいろいろとお世話になった国際協力研究科助教の川村さんと近藤さんが参加(OBでもある近藤さんには,ほんとに世話になった)。OBのみんなは,それぞれの職場ですごくがんばっていて,僕も励みになった。

川村さんは,この4月から中越さんの研究室の助教として赴任されてきた新しいメンバー。岐阜大の大学院時代,研究メンバーの調査手伝いで徳島に来て,僕の家に泊まって一緒に飲んだことがあるということがわかって,びっくり。話を聞いて,その時の様子をやっと思い出した次第。

忘年会のセッティングは渡辺園子さん。一次会でに日本酒,二次会でのワインは,銘柄と味に詳しい山場さんのセレクション。楽しい話が加わって飲んだそれらのお酒は,ほんとにおいしかった。どうもありがとう。

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集中講義-広島大学

23日~25日,広島大学大学院国際協力研究科にて集中講義。「応用生態系論 (Applied Ecosystem Science)」

中越さん広島大学大学院国際協力研究科 教授)からの依頼で,大学院向けの集中講義。受講生は留学生ばかりで,ベトナムから2人,タイから1人,バングラディッシュから1人。

準備したトピックスは,大きくは1)最貧国の森林劣化の過程と再生の考え方,2)日本での森林や草地の状態と再生の考え方,3)人為的に改変された河川での植生動態と管理,4)湿地・マングローブの保全・再生適地の抽出手法,5)河童伝承にもとづく人と水辺環境の関わりの類型(水辺風土の把握)。

今までやってきたことの集大成に近いものだから,結構楽しんでもらえたのではないかと思う。レポートが楽しみ。でも,英語での講義はたいへん。。

1. Process of Forest Decline in Malawi, Africa

2. Land Use in Viet Nam and Policy for Forest Restoration

3. Strategic Ways for Restoring “Natural Forest”

4. Strategic Study for Restoring Grassland in Rural Japan

5. Interaction between Vegetation Dynamics and Hydro-geomorphic Process in Altered River System

5-1. Changed river conditions and expansion of woody plant communities on bars

5-2. Change of ecological process in relation to alteration of habitat formation process

5-3. Effect of hydro-geomorphic process to vegetation  dynamics

5-4. Effect of plant-community development to hydro-geomorphic process

5-5. Ecological and Hydraulic Factors Influencing Expansion of Invasive Plant Species, Eragrostis curvula, at Bar in the Yoshino River, Shikoku, Japan

6. Quantifying Habitat Loss of Hygrophytes in Regional Scale as the Base for Nature restoration

7. Potential Habitat of Mangrove Forest at Coastal Area of Iriomote and Ishigaki Islands in Ryukyu Islands, Southern Japan

8. ‘Kappa’ Folklore as the Key to Analyze Regional Difference of Human Perceptionon Waterside Environments

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2008年12月19日 (金)

卒論中間発表会 & 忘年会

毎年恒例の卒論中間発表会。18日,11時~18時。19日,12時~16時。

そして,忘年会。19日,17時30分~

◆ 中間発表については,梅平くん(B4)が研究室のブログに書いてくれてる。皆,それぞれにがんばってる。これからが追い込みだけど,できあがりが楽しみ。僕にとっても皆にとっても体力的には過酷な時間の始まり,かな。。 でも,ディスカッションの楽しみや,まとめの楽しみが味わえるのが,これからの時間。みんな,がんばって,そして楽しんで!

◆ 忘年会も,研究室のブログにアップ。中身はそちらでご確認を。

忘年会の途中,この1年について,それぞれに語ってもらった。皆,ゼミ旅行(蒜山三瓶山出雲大社)が大きな思い出になっているよう。出雲大社で縁結びをしっかりお願いしていた4人は,今年は成果が得られなかったらしい。。 

この研究室を選んだみんなが,仲良くて,楽しそうで,僕もうれしかった。来年もいい1年になったらいいなあ。

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2008年12月15日 (月)

自然環境概況調査 作業検討部会

環境省 自然環境保全基礎調査 自然環境概況調査 第1回作業検討部会,13:30~16:00,渋谷にて。JSTの領域全体会議を昼までで抜けさせてもらって参加。かなりキツキツのスケジュール。。

この作業部会では環境省の植生図づくりが進んでいない中で,衛星等を用いて迅速に国土の自然概況を把握するための手法を検討している。

MODISALOSといった衛星や,気球を用いた撮影によって得られる画像を用いて,植生判読がどの程度できるのかといったことが紹介された。これらは,異なった空間解像度を持っていている(例えばMODISの場合は500m,ALOSでは10m,気球では数10cm)。そのため,これらによって得られる情報の“詳細さ”はそれぞれに異なっている。重要なのは,それぞれの特性を活かして,迅速に国土の状況を把握するためのスクリーニング&モニタリングシステムを組み上げるかということだ。そのためには,明確なアウトプットイメージをもとに,国土を空間階層に基づいて類型化するための手法が提案されなければならない。このことは,検討会でずっと進言し続けてきていることなのだけれど,残念ながら目標とするモニタリングイメージは示されていない。

今回は,具体的なモニタリングのイメージづくりに役立ててもらおうと,僕たちの研究室で竹村(M1)と宮本(B4)が進めている土地利用細分メッシュを用いた国土類型手法について話をする時間をつくってもらい,100mの空間解像度でどのようなモニタリングができるのかを紹介した。この仕事は,里地里山SGAでの,里山のマルチスケール類型手法を提案しようとしているものでもある。

<プログラム>

1.リモートセンシングデータを活用した自然環境概況調査

 (1) ALOS データによる森林・非森林区分手法の検討

 (2) 湿地植生分類図の精度検証

 (3) 高解像度衛星データによる竹林分布把握検討

2.全国植生概況(相観植生)把握調査

 (1) 全国植生概況図作成

 (2) 中空間分解能衛星データによる利用検証

3.無人飛行船等による低高度空中写真の利用について

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「科学技術と人間」研究開発領域 全体会議

JSTによるプロジェクト,「地域主導型科学者コミュニティの創生」を含む研究領域全体の合宿形式の研究会。昨年度から動いているプロジェクトが4つ,今年度から4つ,計8つのプロジェクトの内容について紹介しあい,議論し,相互認識を深めるのが目的。

12月14日~15日,「IPC 生産性国際交流センター」(逗子)にて。長野での研究会と同様,議論は夜中まで続いた。頭がクラクラするような刺激。楽しかった。

知のユーザーが特定しにくいもの,明確なもの,中身に違いはあるけれど,それぞれに新しいコミュニケーション手法を模索・構築し,社会的解を形成していくための道筋を与えようとしている。

中でも印象に残ったのは,研究そのものと少し離れてはいるけれど,滋賀県長浜市の住民が持つ地域力。上勝とは少し違った特徴がありそうで,訪ねてみたくなった。藤居さん(長浜市企画部企画調整課 副参事)は,地域の中での“つなぎ役”としての行政の役割を認識し,それを楽しんでいるよう。活力のある市民がいて,それを後押しする行政がいる地域は力強い感じがする。

また,高知工科大学で進められている木質資源の農業利用システム。間伐材や竹材をペレット化して,ハウス栽培の暖房燃料に利用していくというもの。徳島でも検討して挫折していたのだけれど,永野さん(高知工科大学社会マネジメント研究所 教授)に話をうかがったところ,コスト的にも大丈夫なシステムとなっているとのこと。徳島県の担当者とも一緒にうかがって,話を聞きにいく約束をさせてもらった。

そして,行岡さん(東京医科大学救急医学講座 主任教授)による,救急医療の現場で必要な“納得解”。ERにはすでに意識のない状態の患者が運ばれてくることが多く,医師は本人の意思を聞く間もなく治療にとりかかる。家族も患者の死後に説明を聞くことが多い。医師も家族も,互いにどのように納得を得ていくのか,その方法を考えたいとのこと。今までそのような視点でコミュニケーションを考えたことがなかったので,とても新鮮だったし,身につまされた。それにしても,行岡さんの医療に対する誠実さ,実直な考え,整然とした論理に基づく話しぶりは,卓越したコミュニケーション技術だった。

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会場となった「IPC 生産性国際交流センター」からは海を挟んで富士山を眺めることができる。朝やけの富士山に感動。

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[領域目標]

(1) 科学技術と社会の間に生ずる問題について、関与者が協働して評価・意思決定し、対処する方法及びシステムの構築に資する成果の創出。

(2) 社会との相互作用を通した科学技術の変容の実態・課題の把握と対応方策の提言。

[領域全体会議の目的]

(1) 領域マネジメントをする総括、総括補佐、アドバイザーと研究開発プロジェクト実施者が、領域目標を達成するための意識・情報共有を図る。

(2) プロジェクト間の情報交換の場を持つことで領域全体としてのネットワークの構築を目指す。

(3) 社会を巻き込んだ研究を進める上で、研究開発として何ができるのかを検討し、お互いの連携可能性を探る。

[プログラム]

◆ 1日目

13:00 - 13:05 挨拶  有本建男

13:05 - 13:20 社会技術研究開発センターとは  佐藤雅裕

13:20 - 13:30 領域(プログラム)が目指すところ  村上陽一郎

13:30 - 13:40 合宿の目的、領域の運営方針  福島杏子

13:40 - 13:55 自己紹介

13:55 - 14:25 マネジメント側からの話題提供 その1  武部俊一

14:25 - 14:55 マネジメント側の話題提供 その2  小林傳司

15:10 - 18:40 平成19 年度採択プロジェクト中間報告

 地域に開かれたゲノム疫学研究のためのながはまルール

   明石 圭子(長浜市健康福祉部健康推進課 副参事)

 先進技術の社会影響評価(テクノロジーアセスメント)手法の

 開発と社会への定着

   鈴木 達治郎 (東京大学公共政策大学院 客員教授)

 森林資源のエネルギー化技術による地方の自立・持続可能な

 地域経営システムの構築

   那須 清吾 (高知工科大学工学部社会システム工学科 教授)

 市民と専門家の熟議と協働のための手法とインタフェイス組織

 の開発

   平川 秀幸 (大阪大学コミュニケーションデザインセンター

   准教授)

18:40 - 18:50 事務連絡 事務局

◆ 2日目

9:00 -  9:10 一日目のおさらい 福島杏子

9:10 - 10:50 平成20 年度採択プロジェクトの紹介

 地域主導型科学者コミュニティの創生

   佐藤 哲 (長野大学環境ツーリズム学部 教授)

 政策形成対話の促進:長期的な温室効果ガス(GHG)大幅削減を

 事例として

   柳下 正治 (上智大学大学院地球環境学研究科 教授)

 海域環境再生(里海創生)社会システムの構築

   柳 哲雄 (九州大学応用力学研究所 所長/教授)

 多視点化による「共有する医療」の実現に向けた研究

   行岡 哲男 (東京医科大学救急医学講座 主任教授)

10:50 - 12:00 【体験学習】 AED を知ろう!  行岡哲夫

13:00 - 15:50 【グループワーク】プロジェクトのマッピング

         平成21 年度の公募に向けて

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2008年12月12日 (金)

NPO徳島保全生物学研究会 12月定例会&忘年会

12月定例会,19:00~20:30,市民活力センターにて

忘年会,21:00~?? : ??,郷里~SATORI~にて。

◆ 定例会

1)「アカエイを用いた街づくり」についての意見交換

新町川にアカエイが群れている。これを用いて街づくりをというアイディアを持っている森本さん(徳島商工会議所)と意見交換。新町川の“野生”を街づくりの核の一つにしていくのは,とてもいいこと。でも,アカエイに頼るよりは,動物園跡地での干潟再生と新町川手作り水族園など,もっと大きなビジョンで取り組んだ方が夢があっていい,というのが僕の考え(きっとNPOみんなの考え)。「モラスコむぎ」のように,皆で釣り上げた魚を展示していくような取り組みに発展させてくれたらいいなあ。

2)ブログ講習会

大田さん(副理事長,阿南高専)が立ち上げたNPOブログの操作法講習会。

◆ 忘年会

「郷里~SATORI~」でスタート。みな忙しくて集まりはもう一つだったけど,仲間との楽しい時間。NPO活動,少しずつだけど,確かに歩んできている。幹事を務めてくださったのは稲飯さん。ありがとうございました。

二次会はどこだったか。。 帰りたがる田代さんを引きずりこんで,からんでしまったような。。。 すみません。。 

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2008年12月11日 (木)

Next Step

「みなみから届ける環づくり会議」,次回の幹事会に向けての打合せ。9時30分~12時,研究室にて。

南部総合県民局(事務局)の古川さん,小西さん,遠原さん,副議長の澤田さん(環境とまちづくり),大田さん(阿南高専),交通渋滞社会実験WG長の加藤さん(阿南高専),そしてインターンシップの竹村くん(徳島大M1)。

去年から今年にかけて,交通渋滞緩和社会実験,水質一斉調査と,2つの大きなプロジェクトが動いた。目前のプロジェクトを成功させるために,それぞれのWGは一生懸命だった。これらの取り組みは社会的実現を図っていくための手段であるということの再認識。次はその活動の評価,そして次の目標を設定することが必要。地域社会との結びつきの模索。そのための新たなワークショップの開催。

そして,継続性を担保するための事務局のあり方。異動が前提となる県の方々のみに事務局をまかせ続ける限り,継続性は担保できない。新たな枠組みづくりをするための“しかけ”と“資金”の必要性。ワークショップでの課題の一つ。

次のステップに向けて,奮起の時。

8月に実施した流域水質一斉調査の結果と,次回の一斉調査(2009年1月24日 土曜日)の呼びかけを,新聞への折り込みチラシにして南部域の全世帯に配布予定。皆さん,ぜひ参加してください。

水質マップは僕たちの研究室の竹村,梅平が中心となって作成。監修は橋本さん(阿南高専)。

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2008年12月 9日 (火)

旭川 植生管理方針

岡山県の旭川で進められている植生管理の報告。10時30分~11時30分,研究室にて。

11月25日に検討会があったのだけれど,僕が出席できなかったので,岡山河川事務所の児子さんと眞田さんがわざわざ説明にきてくれた。

シナダレスズメガヤが繁茂するようになった砂州で礫河原を再生しようとする試み。砂州上で繁茂して砂州を固定化しているヤナギ等を伐採して,本来の洪水営力を利用して砂州表面を動かし,シナダレスズメガヤが侵入しにくい砂州を作ろうとしている。今年は出水がなく,シナダレスズメガヤの再繁茂が著しいらしい。もともと出水規模が小さい川なので,なかなか簡単にはいかない。

この川づくりを始めるにあたっては,まず数値シミュレーションを行って結果を予測し,そして実行し,その後,ずっとモニタリングを続けている。確かな年数は忘れてしまったけれど,もう6年くらい続けていると思う。これはいわゆる自然再生事業として実施しているのではなく,通常の河川管理業務として行われている。全国に誇れる事業だと思う。僕たち検討委員の進言によって,今までの成果をとりまとめて出版する予定だという。楽しみだ。

ちなみに,徳島の吉野川でも同じようなことが検討されている。旭川で試されているアイディアは,僕たちが吉野川で検討してきたことが,かなり取り入れられている。

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2008年12月 7日 (日)

研究会 自然再生手法と里山評価手法

景観生態学会のメンバーを中心として進められている科学研究費補助金による,下記3つの研究プロジェクトの合同研究会。

・階層的な自然再生のグランドデザインに関する研究(代表;森本幸裕 [京都大],H18~21)

・再生すべき生態系の抽出、復元工法、ならびに科学的評価に関する学際的研究(代表;中村太士 [北海道大],H19~21)

・比較景観生態学手法にもとづく里山評価システムの開発(代表;夏原由博 [京都大],H20~22)

12月6日~7日,京都大学東京連絡事務所にて。これにあわせて,URBIO2010の開催に関する懇談会。

<プログラム>

12月6 日(1日目)

13:00-13:10  開会挨拶

1.生物多様性・自然再生と行政の取組み

13:10-13:50  櫻井洋一(環境省自然環境計画課)

13:50-14:30  松下直史(農水省農村環境課)

2.研究報告

14:40-15:10  森本幸裕・今西亜友美(京都大学地球環境学堂)

15:10-15:40  増澤直((株)地域環境計画)

15:40-16:10  浅野耕太(京都大学人間・環境学研究科)

16:20-16:50  1日目総合討論

16:50-17:50  URBIO2010懇談会

12月7日(2日目)

1. 研究報告

10:00-10:30  中村太士(北海道大学農学研究科)

10:30-11:00  森本淳子(北海道大学農学研究科)

11:10-11:40  赤坂卓実(北海道大学農学研究科)

11:40-12:10  小林達明(千葉大学園芸学研究科)

12:10-13:10  昼食

13:10-13:40  鎌田磨人(徳島大学ソシオテクノサイエンス研究部)

13:40-14:10  夏原由博(京都大学地球環境学堂)

2.総合討論

14:10-15:10 来年度以後の方針

櫻井さんと松下さんの実直な感じがとてもよかった。松下さんには,農水の方針の中で常々疑問に思ってたことを質問。生物多様性保全型の耕地改善パイロット事業では,トキやコウノトリのような高次捕食者で,かつシンボル種がいないと予算をつけないことになっていることへの疑問。これでは,そうした“有名どころ”の種がいない地域での事業は難しい。同じ質問は農水にもたびたび寄せられているとのことで,その都度の相談で実施可能となるとのこと。。

増澤さんは,土地利用細分メッシュを用いた国土の里地里山類型手法に関する提案。ELR2008で発表されてた内容のバージョンアップ版。増澤さんのアイディアは,里地里山を流域を単位として類型化しようというもの。とても刺激的だった。

赤坂さんは,博士課程でコウモリの空間利用についての研究を行っている。コウモリをひたすらおいかけるという,地道な仕事。色白なのは,夜行性のコウモリが研究対象であるせいか。。

小林さんとM2の学生さんは,小学校のプールを使った自然再生について。自然再生というには違和感があったけど,プールに発生する昆虫(主にヤゴ)を使った環境教育を提案。面白かった。“トンボおたく”らしい。

僕は,土地利用変化パターンに基づく里山の類型化手法,河床変動パターンに基づく河川植生のポテンシャルハビタット評価手法,そして,西表島・石垣島のマングローブ生育立地のポテンシャル評価について発表。どれも「土地の変化」に基づく類型,あるいは評価がキーワードで,そして学生たちの仕事。里山類型は,増澤さんに挑戦。河床変動に基づく類型については,中村さんからかなりのつっこみを受けた。けど,僕としては誤った方向で議論しているとは思ってない。マングローブのポテンシャル評価は,森本さんに気にいってもらって,インドのマングローブについての応用可能性について検討できないかとの依頼。この研究を推進している竹村(M1)は,あちこちで共同研究のお誘いを受けている。うれしい。

楽しい研究会だった。

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2008年12月 5日 (金)

研究施設紹介

大学院講義「環境生態学特論」,13:00~16:00。学生による研究施設紹介,沖洲,マリンピアにて。

前回(11月7日)には学内の実験室を紹介してもらったが,今日は,環境衛生研究室が沖洲に持っている実験施設の見学。ここで,ナマコ等の生物を使った港湾内の水質浄化実験を行えるよう,大型の水槽に海水を直接引き込まれている。

今は実験は行われていないらしく,大型水槽では,ナマコ,ヒトデ,ウニ,ガザミ等が飼われていて,ここを訪れる小学生たちが手に触れらるようになっている。1年に1回ほど,こうした見学を実施しているとのこと。案内された学生たちも,触感を体験(触ることができない学生もいた)。

実験室前の岸壁から海中にカゴが吊り下げられていて,生物をトラップしている。学生がひきあげてくれたら,ハオコゼやガザミがはいっていた。楽しい。

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このマリンピア二は宮脇式の潜在自然植生による緑化が行われているところがある。ついでにそこを案内。見た目にはかなり立派な森林となっているのだけれど,高密度で植栽されてそのままにされるため,林内の樹木は“モヤシ”のようで,とても暗い。少し間引いて林床に光がはいるようにして,稚樹が育つようにすべき等,植栽してからの管理方法については様々な議論がある。

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2008年12月 4日 (木)

環境省 植生図づくり 凡例検討部会・技術手法検討部会

東京国際フォーラム(有楽町)にて,13:30~16:00。

環境省が進めている植生図づくり。9年にわたって続けられているが,現在の整備率は国土の40%程度でしかなく,遅々として進んでいない。人工衛星やGISを使って効率的に作成していくための手法を検討しているのが「技術手法検討部会」で,景観生態学会のメンバーが構成員。一方,現地調査で集まってくる情報から,植物社会学的手法で植生図凡例を決めていくのが「凡例検討部会」で植生学会のメンバーが構成員。

人工衛星やGISを使う場合,土地被覆の状態から植生分布を大まかに決めた上で細区分の手法を考え,それぞれで抽出された空間単位について相観的凡例を与えていくトップダウン的な考え方となるのに対し,植物社会学的凡例を与えるのは,現地調査に基づくボトムアップ的な考え方となる。

人工衛星等の画像データからは,対象が二次林かどうかは判断できないので,そのような判例は与えられない。スギやヒノキの植林についてもそうだ。一方,現地調査では二次林かどうか,すなわち,土地利用の履歴をその場で判断しつつ凡例を与えていく。そのため,「技術手法検討部会」から提案する植生図作成方法が,「凡例検討部会」での検討になじむのかどうか不安があった。今まで個別に検討してきたのだけれど,それでは互いの考え方が理解できず効率的でないということで,合同部会が開催された。

開催までの間,事務局は,互いがどのような議論をし着地点を見いだすことができるのか,特に僕が何を口走るのかとても不安だったらしい。でも,実際に始まってみると,大きな齟齬が生じることもなく軟着陸。両方の考え方には,それぞれ空間階層性を含んでいるので,要はそれをいかにすり合わせるかということだからだ。

案ずるより生むが易し。一つの場で顔をつきあわせながら意見を出し合うこと,それが始まりだ。もちろん,互いの考え方を尊重しあうことが前提。

ちなみに,僕も植物社会学を少しはかじっているので,「凡例検討部会」の現場を大事にする考え方や,実際にそうしてきた部会メンバーの方々の努力と熱意はわかっているつもりだし,とても尊敬している。

合同部会後は,凡例検討部会の座長を務めておられる星野さん(東京農工大)や,「技術手法検討部会」の座長を務めておられる原さん(東京情報大)らと懇談。星野さんとは話がつきず,盛り上がり続けた。

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2008年12月 2日 (火)

かみかつ里山倶楽部WG

千年の森の指定管理者である「かみかつ里山倶楽部」のワーキング会議。19時~21時,上勝千年の森ふれあい館にて。

JSTプロジェクトである「地域主導型科学者コミュニティの創生」に,里山倶楽部の澤田さんと勝瀬さんがステークホルダーとして参加していること,そして,長野での研究会について紹介。また,来年度の上勝での研究会開催を依頼。快諾を得る。というか,皆,楽しみのよう。

そして,1月25日(日)に開催予定の「千年の森セミナー」について打ち合わせ。徳島大学工学部建設工学科が,千年の森で実施した「地域環境マネジメント実習」の成果を,学生に発表してもらう時間をもらう。当初予定よりも少しだけ長い時間を使えるよう,取り計らってくれた。ありがたい。

また,このセミナーには「地域主導型科学者コミュニティの創生」研究会のメンバーの何人かが参加予定であることを紹介した。セミナー前日に上勝を紹介するエクスカーションの実施についても相談。澤田さんも勝瀬さんも時間を作って,案内してくれることになった。

かみかつ里山倶楽部は来年度からも指定管理者として選定され,次の3年間も森づくりを担う。第二ステージに向けての活動方針が練られている。

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