研究室歓迎会
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28日。家中さんが徳島まで来てくれるということで,ゼミで話してもらう。
自然と人の関係,そして人と人の関係。資源として浮上する自然。学生が環境社会学に触れるのは,これが最初。かなりのインパクトがあったよう。
僕にとっても家中さんとの話はとても意義深かった。それぞれのグループの課題、すなわち「ステークホルダーと科学者の相互作用と協働の実態把握(家中)」、「レジデント型研究機関を中心とした科学者の変容の実態把握(鎌田)」を行う上で、家中さんは協働を生起させる地域の知識生産の過程を、また、僕は科学者(および地域のステークホルダー)を変容を生起させる相互作用的な意思決定過程やネットワーク構造を分析することに興味を持っていることが明確になったからだ。今後の研究会で、そうした分析視点を共有できればと思う。
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日時:4月28日(火) 16時~18時
場所:共通講義棟 K503教室
タイトル:自然の資源化-慶良間海域のサンゴ礁の利用をめぐって
講師:家中 茂 先生(鳥取大学地域学部地域政策学科 准教授)
http://www.rs.tottori-u.ac.jp/public_RP/manabi_yanaka.pdf
プロフィール:
専門;境社会学・村落社会学.地域資源管理をめぐる意思決定プロセス,権力関
係。生活の立場からの環境(問題)研究。フィールドは主に,沖縄,水俣。
主な著作:
2002「生成するコモンズ-環境社会学におけるコモンズ論の展開-」松井健編著『開発と環境の文化学』榕樹書林:81-112
2005『地域の自立、シマの力(上)』(新崎盛暉・比嘉政夫との共編著)コモンズ
2006『地域の自立、シマの力(下)』(新崎盛暉・比嘉政夫との共編著)コモンズ
2005『地方からの景観論』(鳥越皓之・藤村美穂との共著)農文協(近刊)
2007『資源人類学第6巻 自然の資源化』松井健(編者)、弘文堂、第2章「社会関係のなかの資源:慶良間海域サンゴ礁をめぐって」pp.83-119
2008『地方からの景観論:生活環境主義の政策論』農山漁村文化協会、第2章「コミュニティと景観」、第4章「開発と景観」
2008『入門 地域政策』小野達也・藤井正・光多長温との共編著、ミネルヴァ書房、第6章「コミュニティベースの政策論」
2008『よくわかる環境社会学』鳥越皓之・帯谷博明編著、ミネルヴァ書房、「践としてのまちづくり」担当
2008『環境総合年表』編集顧問、すいれん舎、「員石垣空港建設計画問題」担当
2008『漁村・水産業の多面的機能』山尾政弘・島秀典編著、北斗書房
2008「地域コミュニティの現在-沖縄における研究動向と竹富島の事例から」日本地方自治学会編『地方自治叢書20 合意形成と地方自治』敬文堂:105-133
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JSTの研究プロジェクト,「地域主導型科学者コミュニティの創生」で一緒に仕事をしている家中さん(鳥取大)が,上勝に触れたいということで,27日~29日の日程で徳島を訪ねてきた。
27日は上勝めぐり。樫原と府殿の棚田を案内したあと,ふれあい館,そして,千年の森に植栽してきている苗木を育ていてる田中さん宅へ。田中さんは,アメゴの養殖もやっていて40年の歴史を持つ。冷蔵庫にとってあったアメゴの卵をおみやげにもらって帰る。イクラよりもプチプチしていておいしい。田中さんと勝瀬さんの案内で,家中さんが植栽事業地に行っている間,僕はふれあい館にもどって,抱えてきた仕事をしながら待つことに。。
ふれあい館での澤田さんと家中さんの談義。アフォーダンス論でもりあがる。
家中さんからのメッセージ: 「印象的だったのは、アメゴのイクラ醤油漬け! 美味しいものがあるところには、人と自然のかかわりあいの深さを感じますね。天空に据わった家の佇まいなど、上勝のむらのかたちには惹かれます。かみかつ里山倶楽部の編成や今後の展開にも関心を惹かれました(ワークショップのご説明)。この3年間の経験をどのように記述していくのかも大切ですね。」
↑ 樫原の棚田。水車小屋の壁にとりつけられた活動記事を読む家中さん。
↑ 府殿の棚田
↑ 田中さんが育てている苗木
↑ ふれあい館では,地域の人が集まって写真展の準備が進められていた。地元の写真愛好家の方々が撮影したもので力作も多い。自分たちが住む地域の写真展を自分たちでやっていくってのはいい感じ。僕と上勝との出会いは,上勝の棚田写真展だった。
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4月1日の準備会に引き続いての第2回,名城大学名駅サテライト会議室名城大学名駅サテライト会議室にて。
参加者;森本(JALE会長/ICLEE副会長)、井上(創建/造園学会中部支部会長)、小林(ICLEE事務局長/千葉大)、橋本(名城大)、守村(人間環境大)、大藪(兵庫県立大・淡路景観園芸)、鎌田(JALE幹事長/徳島大)
URBIO2010の開催に向けた,大まかな役割分担を決めた。
・事務局長(呼びかけ文、VISA用の書類など)
・申込窓口
・発表会場(名城大)確保
・プログラム企画(テーマ、プログラム編集、要旨集作成)
・シンポジウム企画
・ミッド・エクスカーション
・ポストコングレスツアー
・広報
・協賛、後援などへの呼びかけ
・経理
僕は事務局長として,もろもろの仕事をやっていく。研究者にとって魅力的な成果発表の場づくり,そしてCOP10へのインプットに向けてがんばっていくつもり。お手伝いいただける方は,ぜひよろしく。。
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野田さん(大阪自然環境保全協会)の案内で、穂谷の里山散策。穂谷は枚方市の都市が丘陵地に拡大していく中に残された里山。環境省のモニタリングサイト1000のコアサイトになっているので、以前から是非とも訪れてみたいと思っていた。
都市近郊で開発圧にさらされながらも、穂谷には、とても静かで美しい環境が残っていた。棚田をとりまく里山のいろいろな植生モザイクの中をとおりぬけられるので、里地里山を肌で感じられる。
「集落と棚田のゾーンが異なっているため棚田域内には電線がない」との野田さんの説明に、他では感じられない良さの理由が腑におちた。
地元の方と少し話しして、僕が徳島から訪ねてきたと伝えたところ、上勝のことをご存知だった。葉っぱビジネスのことなどがニュースでよく流れるからとのこと。同じ農家として、葉っぱビジネスに心が動かされるのだろう。
放棄された棚田や里山をビオトープとして再生し、管理していこうとしているボランティアグループもいて、とても熱心に活動しているとのこと。都市近郊の強み。それにしても、里山管理のために自分たちで切り出した樹木で、小屋まで作ろうとするとは。。
静かな風景を楽しみながら歩いていると、騒音が。。 観光農園をつくるために、棚田を切り崩して造成しているとのこと。ずいぶん前に計画された事業らしいけれど、今、この時代にはそぐわないと思う。もっとその土地の風土を活かした計画があっていいはず。少し悲しく複雑な想いも残った。
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地球環境研究総合推進費によるプロジェクト、「水田地帯の生物多様性再生に向けた自然資本・社会資本の評価と再生シナリオの提案」(代表:夏原) キックオフ研究会、京都大学にて。
目的: 水田地帯の生物多様性を回復させる施策のために必要な判断材料を提供すること。そのために、再生のために必要な、ランドスケープの視点からの水田地帯のポテンシャル評価、ポテンシャルに応じて生態系の連環を回復し生物多様性を再生するための実験的手法の導入、そして再生手法を適用するための社会システムの検討、さらに経済的なフィージビリティーの検討を行う。
情報を交換しながら、これからどのように研究を進めていくのかを話し合った。僕たち徳島大学では、「土地利用・社会変化および生物多様性ポテンシャルに基づく水田地域の類型化手法の構築」を担う。
参加者: 夏原由博(京都大)、今西亜友美(京都大)、大塚泰介(琵琶湖博)、Mark J. Grygier(琵琶湖博)、藤栄剛(滋賀大学)、牧野厚史(琵琶湖博)、鎌田磨人(徳島大)
夏原さんや今西さんとはいつも一緒に仕事をしていて、牧野さんとはJSTの研究プロジェクトでも一緒。他は初対面の方だけど、皆、アクティブで楽しい。大塚さんやGrygierさんは、結構マニアックな分類群の研究者。藤栄さんは経済学。今日の研究会には来てなかったけれど、森本さん(京都大)や日鷹さん(愛媛大)もいて、これからの議論が楽しみ。
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吉野川市の高越山の山頂付近に国指定天然記念物となっている「船窪のオンツツジ群落」がある。吉野川市の有志の方々が集まって、そのオンツツジを守ろうと、枯枝の除去や苗木の移植などの活動を続けている。けれども、その保護方針が明確でないということ指摘を文化庁から受け、保護管理計画を策定することになった。今日はその1回目の委員会。僕が委員長を務める。今日は、午前中に現地視察した後、午後から会議。
保護管理計画を策定するためには、次のようなことを明らかにしておかなければならない。
1)オンツツジ群落の変化。オンツツジ群落が変化し、修復が必要と言われているけれど、どのように変化してきているのかを共有するための情報が少ない。町内等で、過去のオンツツジ群落の写真を持っている方を探して、写真を収集し、今と比較してみることが必要だろう。
2)オンツツジ群落の成立と維持要因。そもそも二次林の林内で生育するようなオンツツジの純群落がなぜできたのか、また、それがどのように維持されてきたのかがわかっていない。オンツツジ群落が成立しているところは、かつては地域の人に草地として利用され、刈り取りが続けられてきたとの話しがある。その際、オンツツジを選択的に残していたとも言う。たぶんこれは本当なのだと思うが、そうであれば「天然」ではなく、「人為的」に維持されてきたことになる。
3)オンツツジの更新過程。オンツツジの実生はどのようなところで成長可能なのかがわかっていない。原則的には、群落の自立的な更新を手助けするような管理が望ましい。たぶん明るい光が必要なのだろうけど、メカニズムを含め、わかっていない。
4)天然記念物として指定されているオンツツジ群落内には、数種の絶滅危惧植物も生育している。それらもあわせて保護していける枠組みが必要。そのためには、絶滅危惧植物の分布や生育条件について把握し、オンツツジの管理手法とあわせて検討しなければならない。
4)管理は地域の方々にゆだねられることになるだろう。今、とても熱心に活動している方たちを核にしながら、広がりをもたせていかなければならないだろう。活動を支えている人々のオンツツジへの想い、また、町の人たちの想いを、ヒアリングしてみる必要がある。
これから、これらのことを源さん(修士1年)が調査し、委員会に資料をあげつつ、合意形成を図っていく。
↑ ピンク色の範囲がオンツツジ群落。周辺はスギ植林地。
↑ 林床にカタクリの花
↑ 地域の人に育てられている実生。
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新入生の合宿研修(11日-12日)。今年は、吉野川流域の橋を見て回り、その技術にふれることがメインテーマ。僕は東京出張と重なって、初日の夕方からの参加。。
宿舎の池田の宿では、学生が班にわかれて、新聞紙を使った橋づくり。夕食を食べながら、それぞれの班が作った橋が、どれだけの荷重に耐えるかを競い合った。重りには缶ジュース。乗せられた数のジュースが景品。
それぞれに工夫した橋の競技は、楽しかった。学生も楽しそうで、共同作業を通じて、親睦も深まったよう。
2日目(12日)は、まず、つり橋の原型、祖谷のかずら橋。祖谷に行くのは、僕も久しぶり。「ひきょういやおおはし」というのができていて、道がわからなかった。。 そして、祖谷の斜面に張り出す、巨大な駐車場。祖谷の集落を支える斜面の曲線とぶつかる柱の群れ。構造物が風景と風土を損なう典型。。。
そしてつるぎ町の土釜橋(どがまばし)。昭和5年に建設されたそのアーチ橋は、土木学会によって土木遺産とされている。調査で祖谷に通っていた時にはいつも土釜を通っていたのだけれど、立ち寄ったのは初めて。河川水で浸食された渓谷は美しく、また土釜橋もとけこんでいた。結構、お勧めの場所かも。
合宿研修の間、天候に恵まれ、暑いくらいの日差し。学生たちも楽しくすごせたのではないかと思う。僕も楽しかった。
今年の合宿研修は、クラス担任の橋本先生と渡辺先生による企画。どうも御苦労さまでした。
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学科に新しく加わった方の歓迎会。ワシントンホテルにて。
僕たちの研究室には、河口洋一さんが准教授として加わってくれた。徳島に来られる前は、九州大の島谷先生のところで助教をされていた。
河口さんの簡単な紹介。
2000年9月に新潟大学大学院自然科学研究科博士後期課程を修了
2002年1月から2005年6月、(独)土木研究所・自然共生研究センターで研究に従事
2005年7月から平成21年3月まで九州大学大学院工学研究院助教
この間、河川-陸域生態系の構造や機能の解明、また、その生態学的修復に関して顕著な研究実績を挙げている。また、北海道での河川の自然再生や、佐渡島でのトキ野生復帰事業でも大きな役割を果たしてきている。
これから、互いの持ち味を活かしあいながら、新たな研究に挑戦していきたいと思っています。どうぞよろしく。
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新年度が始まった。一昨年度から昨年度の2年間、受け持っていた教務委員からは解放された。教務委員というのは、単位認定やら授業スケジュールやら、学生の学業に係ることを相談し、決定していくところ。とても大変だった。今年は1年生のクラス担任。。
今日から大学での生活やら授業のあり方などを新入生に伝えていくためのオリエンテーション。授業時間を確保するために、入学式前から始まる。学生もたいへんだけど、教員もたいへん。
建設工学科での学生生活が実りあるものになるように!
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2010年の生物多様性条約に係るCOP10の関連会議として、URBIO(Urban Biodiversity and Design)の開催に向けた準備会。名城大学名駅サテライト会議室にて。
URBIOの開催についてはICLEEの会議の際にも提案し、学会間の緩やかな連携で行っていけたらと思っていた。でも、全体の足並みをそろえるのは難しい。。
今回の会議では、基本的には2010年の5月に名古屋で開催される造園学会全国大会と関連付けてURBIO2010を開催する方向で調整していくことが決まった。
テーマとして考えられているのは次のようなもの。
会議テーマ:Urban Biodiversity in the Ecological Network
キーワード;生態系間ネットワーク、人と人のネットワーク、アジアの都市、流域、生物多様性指標、生態系サービス評価、Natural Capital、Social Capital、多様性と温暖化、協働
研究者と計画・設計に係る実務者との間で活発な議論と情報交換ができるようにすること、若手にとってアトラクティブなものにすること、LEEへの投稿を促進すること、そして、名古屋市がプロモートする国際自治体会議に「学」の場から発信していくことが、URBIO2010のミッションとなる。前回の会議(URBIO2008)をオーガナイズしたヨーロッパの研究者との協議や、資金の確保とかいろいろ大変だけど、がんばるしかないか。
僕たちの研究室の学生たちにも、発表の場として利用してもらたらえるようになったらいいなぁ。。
出席者
森本;日本景観生態学会会長,ICLEE副会長,日本緑化工学会監事(京都大)、中越;日本景観生態学会IALE担当幹事(広島大)、中村;里山里海SGA科学評価パネル共同議長(金沢大)、橋本;(社)日本造園学会中部支部幹事(名城大)、藤原;(社)日本造園学会中部支部幹事、日本緑化工学会副会長(岐阜県立国際園芸アカデミー)、柴田;日本造園学会理事,日本緑化工学会理事(京都大)、鎌田;日本景観生態学会幹事長(徳島大)、伊東;日本景観生態学会・企画交流委員長(九州工大)、辻本;応用生態工学会副会長(名古屋大)、外崎;[財]都市緑化技術開発機構
オブザーバー
環境省中部地方環境事務所、COP10支援実行委員会、(独)日本万国博覧会記念機構
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会議後、伊東さんが徳島に立ち寄ることに。九州大にいた河口さんと飲もうってことになっていたらしいのだけど、その河口さんが僕の研究室に移ってきたので、徳島でその約束を果たすため。。。
楽しい一時を過ごした。
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