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2009年6月

2009年6月30日 (火)

トキの野生復帰 佐渡島 二日目

午前中,魚道等の設置によってトキのエサ資源がどのくらい増加するのかといったことを調査している場所に,河口さんが案内してくれた。水田の出入り口にセンサーを設置して,体内にチップをいれたドジョウが出入りすると,それがカウントできるようになっているらしい。こんな調査の現場で,直に議論できることの楽しみ。

それにしても,佐渡の水田は美しい。

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28-29日,佐渡での宿泊は「グリーンビレッジ」でお世話になった。明るいお母さんが一人できりもりでしてる民宿。なんかとっても和める。家庭的なごはんも,とってもおいしい。濃厚な味のにごり酒も。。 佐渡の料理を評価しにきたのかどうか知らないけれど,あの“ミシュラン”もこの宿にとまったらしい。

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佐渡でのエクスカーションを企画・案内してくれた河口さん,そして,暖かく迎えてくれていろいろと話を聞かせてくれた佐渡各地の皆さん,ありがとうございました。また行きたくなる土地でした。

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2009年6月29日 (月)

トキの野生復帰 佐渡島

景観生態学会のあと,佐渡島へ。トキの野生復帰プロジェクトの研究を行っている河口さんの案内。

午前中は,トキの森公園のトキ保護センター(トキ資料展示館),そして野生復帰ステーション。両者の役割分担がよくわからなかったけれど,トキ保護センターでは人工孵化等による増殖事業を,野生復帰ステーションでは野外に帰すための順化事業を行っているみたい。野生復帰ステーションでは,環境省の職員の方から放鳥のようすなど教えてもらう。

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午後,生椿地区の棚田と岩首地区の棚田見学。

生椿地区では,高野さんがトキの餌場になるようにと,棚田を作り続けている。なんと昭和20年頃からとのこと。高野さんのお父さんのトキへの想い,戦争の話,周辺の土地利用の話。それを継承して棚田を作りづけている高野さんご自身のトキへの想い。放棄された田んぼも,トキのためにビオトープとして復活。トキは,こんな熱い想いを持つ方々に支えられてるんだなあ。今,高野さんは,「トキの野生復帰連絡協議会」の会長を務められている。そして,高野さんの棚田では,モリアオガエルやサンショウウオがいて賑やか。高野さんのような方のまわりには,人も生きものも集まってくるのかも。

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岩首でも,棚田の保全に情熱を傾ける大石さんに迎えていたいだいた。岩首には,旧岩首小学校校舎を活用した「岩首談義所」がある。環境省地球環境研究総合推進費・トキ野生復帰研究グループの桑子先生らの呼びかけに,地域の方が応えてできたものらしい。大石さんは,そこをきりもりしながら,棚田保全に勢力を傾けている。

大石さんからの問いかけ。「棚田保全に一番大事なものはなんでしょうねぇ」

「人,でしょう」と,僕。

「そうですよねぇ」

岩首の棚田を広く知ってもらうために奮闘している大石さん。理解・盛り上がりがもう一つだった地域内からも,協力してくれる人が出てきたとのこと。

日本海に落ち込んでいくように続くその棚田は,確かに美しかった。

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僕たちが訪ねていった様子は,「岩首棚田・とき共生みらい通信」で紹介してくれている。

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2009年6月28日 (日)

景観生態学会 三日目 エクスカーション

エクスカーションで鳥屋野潟,亀田郷の休耕田で行われている湿地再生現場,阿賀町津川,そしてブナ林とたきがしら湿原をめぐる。紙谷先生がずっと先頭をきって説明してくれた。

鳥屋野潟(とやのがた)は新潟市中央区にある一級河川(信濃川水系)の潟。海水面より数m低いところにあるのだという。そもそも,新潟平野の6割は海水面より低い低平湿地。ここでの農業はとても大変だったに違いない。湖岸にはヨシ原が広がり,オオヨシキリ(?)の鳴き声で賑やか。

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亀田郷では,休耕田を使った湿地再生が行われている。超域研究機構「田園型都市における生物多様性回復のためのネットワーク形成」プロジェクト(リーダー:紙谷智彦自然科学系・教授)。新潟市と連携し,田園型都市の生物多様性回復と景観形成に貢献することを目的に活動を行ってるのだそうだ。

驚いたのは,広大な水田の中を流れる水路。矢板で壁面を固められ,上部にはたくさんのパイプがわたされている。シルトからなる超軟弱地盤の低平湿地なので,つっかえ棒で支えないと崩れてしまうのだろう。

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阿賀町津川。雁木の残る街並みと阿賀野川。そして,「きつねの嫁入り」と「きつね火」の話が生きている街。きつねの顔がずっと頭の奥に残り続ける。なんだかとても魅かれた。

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萌芽によるブナ二次林。かつて紙谷先生の論文で勉強した。直径が10cm程度までのブナが萌芽するのだという。原生林時代からあったというブナ大径木。そして,樹肌に残されたクマの爪痕。登りと下りで模様が異なる。谷ぞいの道。黄色い花のホトトギス(タマガワホトトギス?)。ナラ枯れでできたギャップ。予定されていなかった,ワクワクする森の散策体験。

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ブナ林のふもとにある「たきがしら湿原」。行政の方のアイディアで,放棄水田を利用して作られたという。

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こんなにも実りの多い大会を企画・運営してくださった紙谷先生,村上先生をはじめとする,新潟大学の皆様に感謝。ほんとうにありがとうございました。

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2009年6月27日 (土)

景観生態学会 二日目

二日目,研究発表会と公開シンポジウム,そして懇親会。

僕たちの研究室からは4人が発表。田代さん(特任助教)は,カワバタモロコを絶滅から守るために農家と活動してきたプロセスを分析。この学会での発表内容としては新鮮で挑戦的。この4月から就職して夜だけ学生をやっている武知(M2)は,疲れたからだをふるいたたせながら発表資料をつくった。竹村(M2)は,森本先生(京都大)からの依頼で取り組んだインド半島のマングローブの立地解析について。現地もみてきてはいるのだけれど,こうした仕事は“現場感との遊離”に関するコメントが寄せられる。源(M1)は,ポスター賞を狙ってがんばったのだけど,残念ながら今年は受賞ならず。。 それでも,いろいろな意見交換ができて,満足していたみたい。宮本(M1)にとっては,初めての学会。緊張しつつも,いい経験をしたよう。研究室から離れた所では,鈴木さん(立命館大学)が,「南から届ける環づくり会議」で実施したアンケート調査の結果を発表してくれた。

田代優秋.希少種保全を目標とした地域環境再生のプロセス分析―絶滅危惧種カワバタモロコを例に.

武知宏弥・森一生・鎌田磨人.GPSを用いたニホンジカのハビタット利用解析.

竹村紫苑・鎌田磨人・森本幸裕.インド半島におけるマングローブ生育地の形成に関わる流域特性.

源典子・鎌田磨人.ジンリョウユリ開花個体の分布とランドスケープの構造.

鈴木重雄・正本英紀・井坂利章・古川順啓・東彰一・大田直友・鎌田磨人.たけのこ生産農家と周辺住民の竹林認識の違い―徳島県阿南市におけるアンケート調査.

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総会をはさんで,午後は公開シンポジウム「自然再生から考える生物多様性と地域の課題」。紙谷先生と村上先生(新潟大)の進行のもと,森本先生(京都大),鎌田,箕口先生(新潟大)の講演と,中村先生(北海道大)のコメント,そしてパネルディスカッション。

森本幸裕.覆水をどう盆に返すか―階層的な自然再生のグランドデザイン-.

要旨: この百年に失われた生物多様性を百年かけて再生すると宣言した第 3次生物多様性国家戦略の閣議決定にも関わらず,生物多様性の劣化は止まらない。だが百年に一度という未曾有の経済危機は社会構造を持続可能な自然共生型へ転換するチャンスでもある。そのためには,生態系サービス評価に基づき臨界自然資本を識別して目標とすべきグランドデザインを共有し,現場の技術開発から景観レベル,国土計画まで階層的な取組みが望まれる。

鎌田磨人.協働に基づく自然林再生と順応的管理-「徳島県高丸山千年の森」における取り組み.

要旨: 徳島県上勝町高丸山周辺の伐採跡地では,「かみかつ里山倶楽部」を核として,地域住民,ボランティアグループ,研究機関,大学,徳島県等の協働によって自然林再生が行われている。今回,再生目標の設定手法や,実施段階における目標とのズレを検出するためのモニタリング調査,ずれを修正していくための意思決定のあり方などを紹介し,順応的管理に向けた協働のあり方について検討したい。

箕口秀夫.トキは朱鷺-佐渡発の自然再生をめざして.

要旨: 昨年9月25日,27年ぶりに佐渡の空に 10羽のトキが舞い,トキの野生復帰が新たな一歩を踏み出した。放鳥されたトキの行動は私たちに多くの貴重な知見をもたらした。なかでも,11月に雌 1羽が本州で確認され,その後も 3羽の雌が相次いで本州に渡ったことは,トキの野生復帰がめざすものについて新たな議論を巻き起こした。そこで,放鳥されたトキの行動をめぐり垣間見えてきた,自然再生に取り組む上での課題について考える。

一般の方や学生さんたちがたくさんきてくれていて,パネルディスカッションでは,「景観生態学とはどういう学問なのか」という問いかけから,個々の自然再生現場での取り組みの工夫についてまで,多様で熱心な討論があった。僕の発表に対しては,新潟で森づくりを進められている方から,参考にしたいと質問をしてくれた。新潟大で教育・研究をしてこられたとのことで,自然再生の現場に教育が取り込まれていることにとても共感してくれた。徳島出身という2年生の学生さんも,面白かったと話しかけてくれた。好感をもって受け入れてくれた方が多かったみたいで,ほっとした。上勝まで訪ねてきてれたら,嬉しいのだけれど。

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懇親会。発表のときには語りつくせない話,そして裏話。ポスター賞の授賞式。受賞者は懇親会が招待となる。

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二次会。蕎麦屋での開催。しぶい選択。「へぎそば」というのが新潟の名物なのだそうだ。店のおばちゃんに勧められるままに注文。うまい!

呑めない橋本さん(名城大)も誘い,日置さん(鳥取大)や小串さん(グリーンフロント研究所)とともにURBIO2010について打ち合わせ。橋本さんには,本当に苦労をおかけしているけど,とてもやる気をみせてくれていて心強い。来年の大会を引き受けてくれた日置さんとは,大会のあり方にもついて少し意見交換。来年は,温泉で合宿形式でやろうとの案も。実現したら楽しいだろうなぁ。

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2009年6月26日 (金)

景観生態学会大会 初日

今日から28日まで日本景観生態学会 第19回大会,新潟大学五十嵐キャンパスにて。

26日;   13:00-14:20 企画・交流委員会

     14:30-15:50 編集委員会

          16:00-17:30 運営委員会

          17:45-19:45 JALEメンバーで進めている3科研の合同研究会

個々の委員会で景観生態学会を活性化させるための手法が検討された。企画・交流委員会ではブログをとおして,主に若い研究者が景観生態学に関連する活動や想いを述べていくこと,そして,メーリングリストを活用して,様々な地域で会員がかかわって実施している活動の情報を発信していくことに。編集委員会では学会誌の充実をめざしたプロモーションを積極的に行うことに。そして,8月中旬までに投稿された原稿について,編集委員会が総力をあげて査読作業を行い,受理された原稿については12月に発行される会誌に掲載できるよう努力をすることが確認された。超多忙な中で,皆がそれそれの活動を進めようとしてくれている。

「景観生態学会はどのような研究でも受け入れてくれて応援してくれるので,ホッとする。安心して自分の道を模索できる居心地のいい空間」,「こじんまりしていて,互いの顔がみえて活動できるところがいい」という,ある若手研究者たちの話。学会を大きくしていくことも大事だけれど,皆で心行くまで議論を楽しめる,それをベースにした学会づくりを目指したいと,強く思った。

徳島から新潟までは,バスを乗り継いで伊丹空港まで。そして,飛行機。伊丹空港は久々。

プロペラ機も久々。北アルプスをかすめて,飛び下りられそうな高さを飛ぶ。新潟平野の上では,微高地と思われるところに線上にならぶ集落も見えた。氾濫原であることを思い起こさせる。楽しい飛行。

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2009年6月23日 (火)

URBIO2010 第3回準備会

10時~15時,京都大学東京連絡事務所(サピアタワー10階)にて。

参加者: 森本(京都大/景観生態),井上(創建/造園),鎌田(徳島大/景観生態),涌井(桐陰横浜大/造園),飯島(桐陰横浜大/造園),倉本(明治大/造園),趙(愛植物設計/造園),八色(グラック/造園),逸見(地域環境計画/造園),浅枝(埼玉大),小林(千葉大/造園,緑化工),春田(日本技術士会),渡邉(環境省/造園),中島(環境省),橋本(名城大/造園),河田(COP10支援実行委員会),高木(COP10支援実行委員会),榊原(COP10支援実行委員会)

1) 1st Circular の作成に向けての骨格づくり。

2010年10月,名古屋で開催される生物多様性条約締約国会議(COP10)では,2010年以降の生物多様性目標が定められることとなっていて,非常に重要な位置を占める。

都市,そして都市住民は,生物多様性を保全・維持していく上での鍵となる。URBIO(Urban Biodiversity & Design)は,都市の生物多様性を向上させるための理論,技術,計画・設計論を自然科学および社会的側面から総合的に検討するため,世界各地の研究者,技術者,計画担当者等が参加して形成されたネットワークで,2008年にドイツのボン市で開催されたCOP9を契機に立ち上げられた。COP9に並行してエアフルト市で開催されたURBIO2008の成果は書籍として出版され,また,会議の総括として採択された“エアフルト宣言”が,ボン市がホストとなって開催された国際市長会議に提出された。

URBIO2010は,2008年会議の成果を継承しつつ,日本やアジアの都市を基軸の一つにした検討を行い,情報発信を行ってく。URBIO2010の総括は,名古屋市がホストとなって開催する国際自治体会議に提出できるよう調整を行っていく。

COP10の開催国である日本で生物多様性の保全や維持に係る研究・技術開発・計画に携わる者は,その成果を広く公表し,2010年以降の生物多様性の目標策定に役立てられるようにする責務を負っている。URBIO2010がその責を全うする機会となるよう,準備を進めていく。

2) COP10で名古屋市がホストとなって開催される国際自治体会議へのインプットに向けての方向性と検討課題の整理。

・ 国際自治体会議の成果が,COP10の最終とりまとめ(high level)会議にインプットされる。URBIOの成果が,その中に盛り込まれる可能性はある。そのために,WGをつくって検討していく。

・ 「日本からの発信(日本の独自性)」と「日本を幹事にした発信(世界との共通性)」

 -ポスト2010年目標として,都市-農村圏域を対象に, 世界も賛同できるようなシナリオ(里山イニシアィブ[持続可能な利用]など),考え方をつくっていく。

 -一方で, 日本と世界との違いを明確にしておくことも必要。

 技術者,コンサルタントの役割・職能について。

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2009年6月21日 (日)

地域環境マネジメント実習

20日-21日,学部3年生を対象にした実習。正式な科目名は「建設創造実験実習」だけど,僕の担当は地域環境マネジメントスタディーズに所属する40人ほどの学生を対象にしたもの。「千年の森づくり」の現場で,上勝町の方から直接話を聞き,地域が持つ課題を解決するために必要な技術を学ぶ。1泊2日の行程。1)森林保全,2)風景の発見と発信,3)環境教育プログラムの開発といった3つの課題から一つを選択し,3つのグループに分かれて課題をこなす。

その成果は,1月に開催される「千年の森セミナー」で学生が発表し,地域に還元する。また,開発された環境教育プログラムは,実際に使用されたりもする。

僕の課題には15人の学生が挑戦。伐採跡地での再生目標とするために2000年に調査した自然林を再調査するというもの。上勝ではシカの食害による林床植生の劣化が顕在化している。実習をとおしてモニタリングを行い,変化の様子を把握する。同時にシカの糞粒調査を行い,シカの個体密度を推定する。2007年から実施しているこれらの課題に加え,今年は,シカ防護柵(1区画は15m×15m)を3つ設置するという作業を行った。これにより,来年からの実習で,シカ防護柵の内外の比較から,シカが林床植生に与える影響をより明確に把握できるようになる。

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ほとんどの学生にとっては初めてのブナ林,山道を歩くのが初めての者も。そして,あいにくの雨。結構しんどいけれど,2日目の夕方に実習をやりとげた学生たちは,充実感を得ているよう。

夜はバーベキュー。「千年の森ふれあい館」と同じ敷地内にある廃校を利用した宿泊施設「森の楽校・旭の宿」の田上さんの好意により,肉は大盛り。学生がたいらげる。

そしてスパイスのきいたシカ肉カレー。「千年の森ふれあい館」の行事の一環として,真田先生と地域の方々の協働料理。絶品だった。

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そして希望者を募って,夜のシカ観察。暗闇に向かって照らすライトの光に浮かび上がるシカの目を探す。これも,シカの個体数を推定するための手法。シカを見つけた学生は興奮。

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実習のマネジメントは源典子(M1)。今年はシカ柵の設置とかの大仕事があったので,研究室から河口先生,武知(M2),竹村(M2),宮本(M1),三幣(B4),熱田(B4),大西(B4),青山(B4)が参加。そして,シカ柵の設置や毎木調査の指導は,地域の林家である田中さんご夫妻や,県職員の森さん・土井さんにお手伝いいただいた。

連絡調整は,真田先生,そして「千年の森ふれあい館」の勝瀬さん。

みなさんに感謝。

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2009年6月 6日 (土)

研究室バーベキュー大会

夏を感じる日差し,風,波,そしてバーベキュー。気持ちのいい休日。徳島県境,高知の白浜にて。熱田(B4)のマネージメント。

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研究室のブログにも記事を掲載。

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2009年6月 4日 (木)

ゼミと研究打合せ

3日。16時,染矢さん(アジア航測)が来学。18時30分~21時,ゼミで,染矢さんが関与している,環境省の植生図作成についてのレクチャー。環境省が蓄積してきている植生調査資料を用いて,国土のモニタリング手法を構築していくための仕事を,研究室をあげて実施していくための予備知識をみんなに提供してもらう。

22時~ 家で飲み会。飯山さんが合流。二人とも広島大学の中越さんの研究室で研究した仲間。3時まで語る。

4日。10時~17時,研究方針について打ち合わせ,討議。竹村(M2),宮本(M1),伊川(B4),前田(B4)が参加。

宮本が進めている国土の土地利用変化に関する類型手法の構築に加えて,環境省の植生図GISを用いた竹林の潜在的分布域とそれを用いた拡大範囲予測モデルの構築,植生調査資料を用いた林冠構成種(主にブナ科)の生育範囲と作成された植生図との整合性について検討することに。かなりハードルは高いけれど,こうした技術開発をとおして,国土を合理的にモニタリングしていく手法についての見通しをたてられればと思う。

宮本が,今,必死に取り組んでいる研究を少しだけ紹介。

日本の国土は,森林,草地,農地(水田,畑地),宅地に大別でき,里地里山景観は,これらのモザイクとして特徴づけられる。これら土地利用の変化は,過疎化による草地や農地の森林化と,都市化による森林,草地,農地の宅地化に大別できるだろう。それを前提として,1976年と1997年の土地利用100m細分メッシュ(国土地理院), 1980年と1995年の国勢調査による人口データ(総務省)を用いて,土地利用の変化パターンを類型化しようとしている。

1)日本全域を2次メッシュ(10km x 10km)に分割し,土地利用については,水田から森林,宅地となった面積,水田以外の農地から森林,宅地となった面積,荒地(草地)から森林,宅地となった面積,森林から水田,水田以外の農地,荒地(草地),宅地となった面積,1976年の水田,水田以外の農地,荒地(草地),森林,宅地それぞれの面積を集計した。次に,これら15変数を用いてModel-based Clusteringにより類型化する。

2)人口については1980年のメッシュ内の人口,および,1980年から1995年の間の人口変化率を2次メッシュで集計し,それら2変数を用いてModel-based Clusteringにより類型化する。

3)そして,土地利用変化で類型化され抽出された地域と,人口変化で類型化され抽出された地域との対応付ける。

この成果は,6月27日の景観生態学会(新潟大)で発表される。楽しみ。

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2009年6月 2日 (火)

祖谷 落合峠

ゼミをしてくれた野田さんを案内して祖谷,落合峠へ。野田さんは蒜山の草原保全活動にも関わっていて,そこでは僕たちの研究室で学位をとった小串さんが一緒に活動している。その小串さんが研究を行っていた落合峠の草原を,野田さんにも見ておいてもらおうという企画。

吉野川(高速道路)→祖谷のかずら橋→東祖谷・落合→落合峠。

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↑ 祖谷渓

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↑ かずら橋

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↑ 落合集落からの風景(中上集落)。ちなみに,落合集落は「伝統的建造物群保存地区」となっている。

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↑ 落合峠。かつてススキ草地だったが,今はミヤマクマザサの草原に変わっている。そこにはウラジロモミの侵入がめだち,近い将来には森林化してしまうと思われる。小串さんは,その保全に向けた研究を行った。野田さんは常に撮影。

小串重治・鎌田磨人・長谷川賢二 (2005) 徳島県東祖谷山村落合峠における利用・管理形態の変化とそれに伴う植生の変化.徳島県立博物館報告,no.15: 1-20.
小串重治・鎌田磨人 (2008) ウラジロモミの侵入に伴う草地消失リスク評価のための要因分析.景観生態学, 12(2):1-15.
小串重治・鎌田磨人 (2008) 二次草地の再生を支える社会システムに関する検討.ランドスケープ研究,71:885-892.

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↑ 林道をおりる途中,カモシカに出会った。

この2日間,野田さんとは中身の濃い話をすることができた。ありがとうございました。

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2009年6月 1日 (月)

研究室ゼミ 野田さんによる穂谷の紹介

日本の里100選」にも選ばれた大阪の穂谷を紹介してもらうために,野田さん(大阪自然環境保全協会)を招いてのゼミ。以前,野田さんには現地を案内してもらった。

野田さんのスライドによる,里山の説明,穂谷の風景。

<第1部>

話題提供者:野田奏栄氏(大阪自然環境保全協会 理事)

内容:「穂谷(大阪府枚方市)の里山紹介」

都市域が拡大する中,穂谷地区には,「日本の里100選」にも選定された優れた里地里山が残されていて,環境省のモニタリングサイト1000のコアサイトともなっている。大阪自然環境保全協会は,モニタリングサイト1000の現地事務局の役割を担っている。日頃より穂谷での保全活動に携わっている野田さんから,穂谷の里の四季の風景と,そこで行われている保全活動について紹介してもらった。

里山についての知識はある程度もっている学生たちだけど,そのリアリティにはまだ触れられていない。野田さんのスライドをみて,ぜひ,穂谷に行きたいと皆が言ってくれたのはうれしかった。次は,いよいよ現地へ。。

時間:13時30分~15時

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<第2部>

ワークショップ形式での野田さんからのヒアリング。野田さんからのヒアリングをとおして,穂谷での保全活動に関わっている人・組織のネットワーク地図の作成を行った。これをもとに,うちの研究室の里山プロジェクトグループで,穂谷での研究の可能性・方向性を検討していく。穂谷での研究には,伊川,宮本をコアとして,竹村,前田が参画。

このワークショップには千年の森ふれあい館の勝瀬さんも参加し,ここで用いた人的ネットワークの抽出手法についての有効性を検討。千年の森での人のネットワークの広がりの分析に用いていく予定。

時間:15時30分~17時30分

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<第3部>

活魚水産にて,食事会というか,飲み会。19時~

その楽しさと,おいしさは言うに及ばず。。

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↑ セッタ(雪駄)エビ。他の地域ではあまり見ないけれど,徳島での海女料理といったこれ。

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