地域環境マネジメント実習
20日-21日,学部3年生を対象にした実習。正式な科目名は「建設創造実験実習」だけど,僕の担当は地域環境マネジメントスタディーズに所属する40人ほどの学生を対象にしたもの。「千年の森づくり」の現場で,上勝町の方から直接話を聞き,地域が持つ課題を解決するために必要な技術を学ぶ。1泊2日の行程。1)森林保全,2)風景の発見と発信,3)環境教育プログラムの開発といった3つの課題から一つを選択し,3つのグループに分かれて課題をこなす。
その成果は,1月に開催される「千年の森セミナー」で学生が発表し,地域に還元する。また,開発された環境教育プログラムは,実際に使用されたりもする。
僕の課題には15人の学生が挑戦。伐採跡地での再生目標とするために2000年に調査した自然林を再調査するというもの。上勝ではシカの食害による林床植生の劣化が顕在化している。実習をとおしてモニタリングを行い,変化の様子を把握する。同時にシカの糞粒調査を行い,シカの個体密度を推定する。2007年から実施しているこれらの課題に加え,今年は,シカ防護柵(1区画は15m×15m)を3つ設置するという作業を行った。これにより,来年からの実習で,シカ防護柵の内外の比較から,シカが林床植生に与える影響をより明確に把握できるようになる。
ほとんどの学生にとっては初めてのブナ林,山道を歩くのが初めての者も。そして,あいにくの雨。結構しんどいけれど,2日目の夕方に実習をやりとげた学生たちは,充実感を得ているよう。
夜はバーベキュー。「千年の森ふれあい館」と同じ敷地内にある廃校を利用した宿泊施設「森の楽校・旭の宿」の田上さんの好意により,肉は大盛り。学生がたいらげる。
そしてスパイスのきいたシカ肉カレー。「千年の森ふれあい館」の行事の一環として,真田先生と地域の方々の協働料理。絶品だった。
そして希望者を募って,夜のシカ観察。暗闇に向かって照らすライトの光に浮かび上がるシカの目を探す。これも,シカの個体数を推定するための手法。シカを見つけた学生は興奮。
実習のマネジメントは源典子(M1)。今年はシカ柵の設置とかの大仕事があったので,研究室から河口先生,武知(M2),竹村(M2),宮本(M1),三幣(B4),熱田(B4),大西(B4),青山(B4)が参加。そして,シカ柵の設置や毎木調査の指導は,地域の林家である田中さんご夫妻や,県職員の森さん・土井さんにお手伝いいただいた。
連絡調整は,真田先生,そして「千年の森ふれあい館」の勝瀬さん。
みなさんに感謝。
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