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2010年7月19日 (月)

NPO徳島保全生物学研究会 シンポ「食と生物多様性」

NPO徳島保全生物学研究会によるシンポジウム,「食と生物多様性」.徳島大学環境防災研究センターとの共催で開催.徳島大学工業会館にて,13:30~16:00.

食をとおして,生物多様性やそれによって得られる生態系サービスについて考えようという企画.岸村さんの提案.

河口さん(徳島大)による「ところ変われば食も変わる」という話.あちらこちらを渡り歩きながら研究をしてきた河口さんならではの視点.北海道での冬の備えとしての漬物文化,有明海の多様で無限の食材,そして新潟の鮭の村.

土井さん(徳島県東部農林水産局)が,徳島県大阪事務所で「とくしまブランド」としての農作物の流通を手掛けてきたときの経験に基づく話.徳島の農産物の特徴は2つ.一つは少量多品目であること.なると金時は米に不適な砂地という土地の特徴を武器にしたという視点.レンコンも同じだ.そして,二つ目は隙間産業であること.大阪市場に他地域から流れ込む作物の時期の隙間に出荷される.地方の環境の多様性を確保しないと,都市の消費は維持できないという結論は印象的だった.

中村さん(ウェットランド研究所)の“かてもの”の話.“かてもの”は米澤藩の救荒書に出てくる表現で,「木の葉,草の根,木の実,草木の花,茎葉・新葉」などのこと.飢饉のときなどに困らないよう,それらの食べ方が解説されている.いわゆるレシピ.今は絶滅危惧植物になっているミズアオイと今も雑草として残るコナギ.かつてはコナギと区別されることなく,“なぎ(水葱)”として食べられていたという.この話がきっかけとなって,NPO行事として「かてもの会」を開催しようということに.

岸村さん(フジタ建設コンサルタント)の「阿波志」から見た徳島の食文化.阿波志は約200年前に書かれた阿波の特産等を紹介する書物.かつてトキが徳島に導入され,たくさん繁殖したので食用にされたという話.今,佐渡で行われているトキ放鳥プロジェクトによる自然再生とだぶって,面白かった.いつかトキ鍋ができるだろうか..

今回,NPOとして久々に行ったシンポ.企画した岸村さんも初めての試み,そして,話題提供者も初登壇.すべてNPOメンバーのみで構成されたこのシンポ,とても新鮮だった.そして,NPOとしての力強さが出てきたことに安心感を得ることができた.

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シンポの後は総会.役員改正にあたるのだけれど,もう2年間は岸村さんが理事に加わる以外は同じ役員でとのこと.僕はもう2年間,理事長を務める.この間に,今の流れを大きく太くして,さらに新しい動きを作って交代できればいいなぁ.

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懇親会.これも岸村さんの提案で,徳島の生態系サービスを十分に発見し,楽しもうということで,徳島の地酒を取りそろえ飲み比べ.徳島の地酒を再発見し,流通に乗せている大坂さんを招いて,レクチャーを受けながら,大坂さんが持ってきてくれたスペシャル地酒を堪能.大坂さんの名刺には,「酒なくて なんの己が 桜かな」と刷り込まれていた.大坂さんは「棚田で地酒を造る会」というのもやっていて,自分たちでつくった酒米を使って醸造している.その酒も飲ませてもらった.日本酒の奥深さに触れながら,酔いしれた.

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