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2010年8月20日 (金)

フィールドシンポジウム・億首川 in 金武町・ネイチャーみらい館

「マングローブ・河口干潟の保全とその技術に関するフィールドシンポジウム・億首川」

8月20日、21日の2日間、金武(きん)町の「ネイチャーみらい館」で開催。昨年に設立された“応用生態工学会・那覇”が主催。世話役の宮良さんの熱意の賜物。

ここ3年ほど、僕たちの研究室の竹村(D1)が、琉球大の赤松先生(現 山口大)と一緒に、沖縄本島のマングローブ林の生育適地や、適地とされる場所での群落の変化について調べてきた。

その調査地の一つ、億首川では、河口から2kmほどのところに億首ダムが建設されつつある。それが運用され始めると、マングローブ生態系に影響を与える可能性もある。一方、その河口には「ネイチャーみらい館」があって、島内や島外から来る人たちに、カヌー等を使って、マングローブを案内している。沖縄本島で残されたマングローブは数少なく、その中で、マングローブを地域資源として活用し、将来に継承していこうとしている。

調査をしながらそんな様子を見てきた僕たちは、僕たちの研究成果をこの地で表現し、地域が核となったマングローブのモニタリングや保全活動に役立ててもらえたらいいと考えるようになった。それが、今回のシンポジウムのきっかけ。開催にあたって、金武町の町長もかけつけてくれて、挨拶してくれた。

今日は、億首ダム建設の事業主体である“北部ダム事務所”の方々等による現場の案内、そして対話。沖縄のダムの使命は、徹底的に利水。地域内をめぐっていた水は、遠く那覇で使われる。利用者は住民のみならず、観光者。それが沖縄の経済を支える。この対立構造は、水の使い方を考えない限り、なくなることはない。

億首川では、ダム下流に流れる水の量は、1/10にまで激減する。洪水時の流量がそれほどまでに減少することは、ダム下流のマングローブのハビタット形成に、とても大きな影響を与えるだろう。そして、守り継承しようとする地域のビジョンにも影響する。現場を前にした、事務所の方々からの説明をとおして、沖縄のダムが抱える課題がとても明確になった。

夜、地域の方々との懇談を意図して実施したバーベキュー。町長から差し入れでいただいた泡盛を飲みながら、その席で聞かせてもらった話が耳に残る。

「この地域は基地問題をはじめ、いろんなジレンマを抱えている。そんな歴史の中で、将来を考えていかないとならない。」

金武町の面積の半分は米軍基地だ。高速道路沿いには、「流れ弾に注意」の看板が。

  8:30       ネイチャーみらい館 集合

  8:45~ 9:30  億首川マングローブ観察、移動

  9:30~11:30  大浦川マングローブ観察、移動

11:30~13:00  昼食

13:00~15:00  漢那福地川(漢那ダム)マングローブ観察

18:00~      交流会

<金武町 町長の挨拶>

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<億首川 マングローブ>

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<億首ダム>

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<交流会BBQ>

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