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2011年5月10日 (火)

東日本大震災被害調査報告会

徳島大学環境防災研究センターによる『東日本大震災被害調査報告会』、工学部工業会館で実施。「津波による構造物被害の特徴」、「地盤関連災害の状況」、「津波被災者の死因分析」、「河道内での津波挙動」 など、現地を見てこられた先生方から伝えられるリアリティー。

津波の下げ潮による地表浸食で、地面に埋め込まれていた基礎杭が、1−2m、地表面に露出した建物。堤防の流出。

県警、警察庁、法医学会との間で構築されている連絡調整と医師派遣の体制。検死のための、とてもしっかりとしたシステムが構築されている。そして、出向いた先で、あまりにも多くの遺体に向きあってきた先生からの、明確な提言。1)建物の耐震性を高める、2)住宅建築禁止場所の設定、3)避難場所の検討・検証、4)非難経路の整備・検証、5)防波堤の整備。

解析した河川での津波の流速は4.9m(他の計算方法を用いると9mになるとの結果も)。いわゆる洪水でもめったに経験しない流速。上流からの水の流れに備えて作られる河川堤防。津波は下流から押し寄せる。そのため、水当たりが強くなる場所も変わり、被災しやすい可能性もある。

今日の『東日本大震災被害調査報告会』、直近の災害・土木研究者の皆さんが、今回の大震災を受けて、今まで以上のハードの充実をとは言わずに、逃げ延びるための体制の強化が重要というようなことを口をそろえておっしゃっていたのが印象的だった。

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