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2011年8月

2011年8月31日 (水)

徳島の自然ガイド

“まち・里”に関するタウンミーティングのファシリテーションの助っ人として,野田さんにに大阪から参加していただく.昨晩のまち・里部会での打合せに引き続き,今日は,徳島の土地勘を養っておきたいという野田さんを案内して徳島市内をまわってきた.

イントロには徳島県立博物館.以前の職場なのだけれど,展示を見たのは久しぶり.常設展が手作りで少しずつリニューアルされていた.徳島のこと全般についてのガイダンスの場として,博物館はとてもいい.ちなみに鳥居龍蔵記念館も新たに設置されていて,これも初めて拝見した.

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続いて,勝浦川河口.ここには多様な塩性湿地植物の他,ハクセンシオマネキとシオマネキが同所的に生息している.僕のお気に入りの,とてもいい場所.

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そして最後に,ルイスハンミョウの代替生息地として創られた沖洲の人工海浜.まちの中に残る自然と創られた自然の対比
人工海浜はルイスハンミョウのもともとの生息地をモデルに,計算して創られている.台風の時でも波がたたないくらいの静穏度.今日,それを確かめられた.

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2011年8月27日 (土)

生物多様性とくしま戦略タウンミーティング in 上勝

上勝町のコミニュティーセンターで「生物多様性とくしま戦略タウンミーティング、森の恵みと里山のくらし今昔 in 上勝」が開催された。徳島県下9箇所で開催される生物多様性とくしま戦略タウンミーティングの第1回目。片山さん(徳島県自然環境課)、原田さん(生物多様性とくしま会議、かみかつ里山倶楽部)からの情報提供の後、4グループにわかれてワークショップ。
ワークショップでは、1.守りたい場所・いきもの、生活の知恵・伝統文化、2.利活用したい場所・いきもの、生活の知恵・伝統文化、3.保全と活用をさまたげるもの、についての意見抽出。参加してくれたのは28人、それぞれが積極的に意見を出してくれた。そして、それぞれのグループからの意見発表による全体共有。

この1年間、生物多様性とくしま会議の中で重ねてきたワークショップ。それに参加し続けた人たちが、今度はそこで得たそのスキルを使ってのワークショップ。様々な場での合意形成・協働を促していくための底力があがっていく。

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生物多様性とくしま戦略タウンミーティングのホームページは、こちら


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2011年8月26日 (金)

上勝学講座

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上勝の千年の森ふれあい館での講演、「新たな地域活動拠点のカタチ、レジデント型拠点のあり方と使い方」。徳島大学上勝学舎による上勝学講座の一環

「地域課題を地域住民や研究者・専門家が交互作用のもと解決していく地域密着型のレジデント型拠点が注目 されています。注目されるレジデント型拠点の最新の知見を学び、新たな地域拠点のあり方、使い方を考えます。」

JSTプロジェクト「地域主導型コミュニティの創生」による研究・活動成果の一環。

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2011年8月21日 (日)

金山嶺長城

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21日、エクスカーションで訪れた“長城の中の長城”と呼ばれる「金山嶺長城」。果てしなく続く壁。もう少し先まで、もう少し先まで。どこまでも歩いてみたくなる。
この壁を作り続けた累々と続く時間と圧倒的なパワー。どんな想いで作ったのか、作らされたのか。そして、これが残ってきた時間。

◆ 学会の合間をぬって歩いた北京とその周辺。巨大化し、スモッグに霞むまち。琉璃廠の書、画、茶器。自然野生森林と銘打つ、人工的なオリンピック森林公園。承徳の世界遺産、避暑山荘とPotalaka寺院。芸術の街として生まれかわった、かつての巨大製鉄所。そして、圧倒的な食、食、食。

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◆ 関西空港。息つく暇もない、北京での濃厚な一週間だった。今回の旅は伊東さんにお世話になりっぱなしでした。ありがとうございました。 11/08/23 18:50

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2011年8月18日 (木)

北京ー国際景観生態学会議

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国際景観生態学会議(IALE World Congress)、8月17日〜22日。会場は、北京のChina National Convention Center (CNCC)、巨大な会議場。

都市に関わるセッションや、協働・住民参加の必要性も含めた発表が増えているのが印象的だった。いわゆる「生態学」とは方向性が変わってきた感じがする。

僕が関係する発表は5つ。そのうち、僕自身の発表は20日に2つ。
1つは、Hongさんら(木甫大学、韓国)が企画したシンポジウム「Biodiversity as an Indicator of Sustainability in Cultural Landscapes」での発表。

・ Kamada M.‘Kappa’ as a historical indicator of the relationship between waterside environments and human life.

もう一つは、Muellerさんら(University of Applied Sciences Erfurt, GERMANY)のシンポ「Design for Biodiversity in Cities – a Global Overview」。

・ Kamada M. & Takemura S. Satoyama in the urban range in Japan -pattern, process and implication to urban planning.

その他は、伊東さん、中越さん、加藤さんらによるもの。
・ Ito K. Kamada M. & Morimoto Y. An approach for the evaluation of biodiversity (cultural service) from designs of nature in the city.
・ Nakagoshi N. & Kamada M. Nature restoration projects in Japan.
・ Kato S., Minamoto N. & Kamada M. Adaptive co-management of forest resources: a case of Takamaru-yama Sennen-no Mori, Tokushima, Japan.

19日には、URBIO Advisory Board Meeting。City Biodiversity Outlookの進め方についての情報共有、そして、来年、生物多様性条約COP11の前にMumbai(インド)で開催予定のURBIO2012についての打合せなど。

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2011年8月15日 (月)

子供たちと

お盆、息子と娘が久々に帰郷。家に子供たちが集うのは3年ぶりくらいか。この間、子供たちの祖母(僕の母親)の誕生日会。友達と阿波踊り見物に出かける娘の送り迎え。明日、息子はアメリカに、娘は東京にそれぞれ戻っていく。今度、皆が揃うのはいつだろうか。

僕は久々に父親業を味わいながら、隙間に中国での学会発表準備。PPTはとりあえずできたけど、発表時間にあわせられるよう練っていくのは道中になるかな。明日、息子を見送ったら大阪に移動、そして北京.

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2011年8月10日 (水)

ソーシャルキャピタルを測るための視点

芸北の白川さん、滋賀大の松下さんとの研究会。白川さんが様々なしかけを通して構築してきた人のネットワークがどのような意味を持つのか。それを明らかにするかにするための手法について。僕の中ではまだ曖昧なままの、ソーシャルキャピタルを測るための視点。松下さんを中心として研究を進めていく。

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研究会後、白川さんとの飲み&語り。仕上げに入ったアバウトな開業時間のうどん屋で、お相撲さん集団と遭遇。白鵬も‼   あまりの迫力に写真とる余裕もなく。  徳島の板野高校で合宿中とのこと。  それにしても、お相撲さん、でかかった。

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2011年8月 7日 (日)

EIMY -Energy In My Yard

EIMY (Energy In My Yard)、新妻先生が提唱する、「地域に賦存する再生可能エネルギーを,技術的・経済的に可能な限り地域のために最大限利用するエネルギーシステム・社会システムの概念」。その実践の地である天栄村。地域の人たちと、ゆっくりと時間をかけて進められてきている。

茅葺き屋根の温泉旅館。静かに流れる時間。
地域資源に活かされるようになったホタルの乱舞する水田、そして、活用し続けるために自主的に創り上げられたルール。
日曜市に集まる地域の人々。それぞれの家では作っていない作物を互いに交換しあう。地域の中でのコミュニケーションの場としても育ちつつあるよう。
新妻先生たちと、地域の人達の絆。楽しい語らい。

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2011年8月 6日 (土)

地域と震災

新妻先生(東北大)主催の「徹底討論ー地域と震災」。東日本大震災から学ぶべきことは何なのか、何をなすべきなのか、その根本を徹底的に見つめ、考えようとする試み。8月5日 8:30〜12:00、6日 8:30〜13:00。参加者:鎌田磨人、菊地重雄、佐藤 哲、清水万由子、新妻弘明、家中 茂、結城登美雄。

新妻先生からの基本認識。1.歴史の節目,現代文明の分岐点、2.現代科学技術の限界の露呈、3.高度な巨大システムの相互依存の怖さ、4.点滴社会、5.切り身社会、6.中央集権対応の限界,行政と地域との距離、7.震災の認識と復興検討における地域的視点の欠如、8.「常日頃」の大切さ。

そして、提起された論点。1.現代文明と地域社会(明治以来の移入西欧自然科学の本質、歴史的智の断絶、普遍性,客観性の重視と地域性の軽視、要素還元的手法の限界)、2.専門家依存社会(人々を無能化させる専門家依存、地域の生業の喪失)、3.事実より理屈の社会(事実,史実の軽視、理屈の一人歩き)、4.原子力と地域(原発事故と水俣病の類似性、地域を度外視した国家プロジェクト、原発事故対応における国家的・行政的視点と地域からの視点、原発問題解決の糸口は)、5.被災地の内と外(認識のギャップ,時間とともに広がるギャップ、地域に入るよそ者、地域を無視した復興計画、資金獲得,名声獲得のための地域参入、地域というものの認識)、6.EIMYとデュアル・エネルギー・パス,デュアル・ライフライン(その概念、地域を救った自給システム、デュアル・エネルギー・パス,デュアル・ライフライン実現のために)、7.震災の教訓をどう活かすか(常日頃をどう実現するか、教訓を1000年活かすためには、教訓を活かした教育)、8.地域環境学的視点からの地域の復興(地域間交流、内と外との交流、Community Supported AgricultureとCommunity Supported Fishery、環境と共生した地域社会の実現のために)。

濃厚な議論の中から見えてくる課題。1.行政,研究者(科学・技術)と地域の感性(時間,空間)のずれ、2.住民の想い・考えをインプットするためのチャンネルの欠如、3.急ピッチで進む“かれき処理”のための場所(今必要な場所 vs 将来必要な場所)、4.セイフティーネットとしてのデュアル・エネルギー・パス,マルチ・ライフライン、5.生態系サービスを活かし続けるためのしくみ、6.千年先まで伝承していくしくみ(地名に刻まれた歴史,刻む歴史)

自然と向い合って暮らしてきた人の時間・感覚。自然は怖いけれども豊かでもある、という気持ちを持ち続けている漁師の生き様、有り用をきちんととらえること。

自分たちが経験しているのは、何事なのか。今まで通りはうまくいかないという、いびつさに対する気づき。「いびつさ」がどこからでてきているのか、その中身をきちんとみることの必要性。

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5日の午後には被災地の塩釜市浦戸桂島を訪問。

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2011年8月 3日 (水)

生物多様性とくしま会議−タウンミーティングに向けて

生物多様性とくしま会議と徳島県が協働で開催していくタウンーティングに向けての、ファシリテータ会議。TMの進行方針についての確認と、意思統一。

そして、夜は生物多様性とくしま戦略策定連絡会議。タウンミーティング開始までに開催できる、最後の会議。共有すべき情報がもりだくさん。いつもよりたくさんの人が集まり、タウンミーティング(TM)に向けた具体的段取り。そして記録方法などの実践練習。皆さんのひたむきな情熱に脱帽。

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2011年8月 2日 (火)

新しい公共

「新しい公共」の二次審査、プレゼンテーション。徳島生物多様性とくしま会議から、新開さんの気合の入った挨拶。そして、岸村さんによる提案事業説明。生物多様性地域戦略策定後に、それを動かしていくための人づくりと、情報共有・発信のしくみ、モニタリングのしくみの構築をめざす。さて、採択されるか?

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僕は森岡さん、渡辺さんと「みなみから届ける環づくり会議」からの提案説明。拡大する竹林の協働管理のしくみ構築。JAあなん、バンブーケミカル研究所、王子製紙を核として、切り出し→一次加工→燃料利用の流れを作り出す。「木の駅プロジェクト」をお手本にした「竹の駅プロジェクト」。

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◆ 今から徳島県環境審議会。生物多様性地域戦略の策定について諮問されます。 11/08/02 9:40

◆ 新しい公共,環づくり会議による竹林管理プロジェクトも,生物多様性とくしま会議による戦略推進の受け皿づくりプロジェクトも,両方とも採択されたとの報告!! まずは安堵.責任も大きい.がんばろう。 11/08/08 21:05

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