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2011年10月

2011年10月29日 (土)

鮎の食味試験

夕方から鮎の食味試験。いろいろな年代の方に集まってもらって、ダムのある川、無い川で味に違いがあるのか、環境を測定しつつ味の比較。味をとおして生態系サービスを”見える化”できるかどうかを調べ、そして川づくりの目標設定に役立てられるかという試み。僕たちの研究室の河口先生が学生と一緒に実施。鮎料理専門店の「ゆたか屋」にて。

食味試験のあとは、鮎をとった流域の酒との味のマッチングを楽しませてもらった。おいしかった。僕にとっては、もとの職場の徳島県立博物館の前々館長、前館長ともお会いできて、楽しい時間でもあった。

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2011年10月23日 (日)

経済地理学会徳島地域大会

徳島大学で開催された経済地理学会のシンポジウム「地域への関わりの新たな戦略と課題」に招かれ、「協働による公的施策の構築と実践ー市民、行政、大学の役割」とのタイトルで、生物多様性とくしま戦略策定の歩みについて講演。

少し居心地が悪かったけれど、この機会に今までの動きをまとめることができたし、また、発表内容については理解していただけ、興味も持っていただけたようで良しとしよう。笠松氏(上勝町長)のお話しや、田口先生の協働による中越地震後の震災復興計画策定に関するお話はわかりやすく、楽しかった。広島大学の学生時代からの友人、荒木氏にも20年ぶりくらいに会うことができた。

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2011年度 経済地理学会徳島地域大会

1.大会テーマ:地域への関わりの新たな戦略と課題ー死せるものから活かせるものへの産業、組織、担い手の構築のためにー

2.大会の趣旨
 近年わが国は、科学や技術、また組織やシステムおいても先進性や輝きを失い、閉塞状況に陥っている。それなりの経済や文化、生活やライフスタイルを確立し充実した暮らしを営めるが、地方都市に典型的にみられるよう、確固たる産業や文化を見い出せず、衰退・高齢化する地方同様、成長や発展を享受できない。次の時代への展望、そのためにも環境にも配慮し若者も高齢者も生きられる人材や地域づくりが求められる。
 経済地理学会も、高齢化をはじめとし組織や構成員そのものが構造的課題を抱えており、次の時代の担い手たる若い世代が魅力を感じる研究分野への変革、また他分野を越える輝きや貢献が望まれる。そのためには、現状把握から、方法論や体系化、応用や政策へという長年の課題に、また環境の時代に果たすべき課題や成果において評価される、時代に対応した担い手や人材、組織や体制への再編成等、新たな仕掛けや試みによる次なる展開が必要である。本大会では、産業、組織、担い手の課題を地域研究として捉え、地方から経済地理学会に投げかける形として、期待される地域との関わり、地域研究や地域科学としての新たな方向性を見出し、社会の要請や学問的課題への成果としてつながることを期待する。

3.日程:
  10月23日(日)徳島大学工学部共通教育棟(K棟3階)
  13:00~17:10 基調講演および報告
      (徳島大学地域創生センター、徳島地理学会と共催)

4.講演・研究発表 テーマ:地域への関わりの新たな戦略と課題
Ⅰ基調講演
・笠松和市(徳島県上勝町長):「上勝町の持続可能な地域社会づくり『地職住の推進』」

Ⅱ個別報告
・田口太郎(徳島大):「市民による主体的な復興ビジョンの策定と近隣専門家の支援」
・フンク・カロリン(広島大):「持続可能な観光地の発展条件−ドイツと日本の事例から−」
・栗島英明(芝浦工業大):「地方自治体による生ごみリサイクル事業と地域への効果」
・鎌田磨人(徳島大):「協働による公的施策の構築と実践ー市民、行政、大学の役割」
・高木義夫(藍住町商工会):「地域住民を主体とした過疎の地域おこし」
・新開善二(NPO徳島共生塾一歩の会理事長):「地域の連携、協働を担うNPOの役割について−八十八ヶ所遍路道7年間の美化活動から見えてきたこと」

Ⅲ提言・コメント(地域研究、地域との関わりへの経済地理学からのコメント・評価)
 川端基夫(関西学院大)、梶田 真(東京大)、作野広和(島根大)

Ⅳ会場からの提言・コメント
 コーディネータ:北村修二(徳島大)、田中耕市(徳島大)、豊田哲也(徳島大)

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2011年10月22日 (土)

生物多様性とくしま戦略タウンミーティング in 美馬

13時30分から「生物多様性タウンミーティング」。”まち・里”の生物多様性については脇町の西部総合県民局美馬庁舎で、”川・海・汽水”については徳島大学工業会館で。”川・海・汽水”については、引き続き明日も、牟岐町海の総合文化センターで、同じ時間に。明日が最終日!

生物多様性タウンミーティングは2部構成。第1部は、徳島県と生物多様性とくしま会議からの情報提供。県の森さんからは、生物多様性とは、生態系サービスとは、ビオトープとは、生物多様性の4つの危機、戦略策定に向けた県の方向性などについて。ちなみに徳島県は、10年前に「とくしまビオトープ・プラン」を策定。ここでのビオトープの定義は、「地域本来の野生生物が住み続けられる場所」。他にビオトープの保全・拡大方針について地図で示していることが特徴。そして第2部が、課題抽出のためのワークショップ。

今日の美馬市でのタウンミーティング、参加者は24名+スタッフ16名。

第1部、生物多様性とくしま会議からは、樫本さんが生物多様性国家戦略を解説しながら、人工環境としてのまちや半自然的環境としての里は、生物にとってはどのような場所なのか、人と自然の関係は、購買行動、購買行動も含め将来どうなっていくべきか。上手にまとめていて、わかりやすい。 
第2部は、4つのテーブルに別れて意見抽出のためのワークショップ。僕は1班のテーブルのファシリテーション担当。農家の方から、かつて用水でシジミやウナギをとった話し。シジミは体調を壊した方が取りに来て、それを皆で手伝ったりしたとのこと。そして、ホタルが飛び交っていたという話し。
終了後、稲飯さんからの差し入れの麦だんごで茶話会。

以下、朝波部会長からの報告。

「美馬市でおこなわれましたまち・里部会のタウンミーティングは、無事終了いたしました。お手伝いくださったみなさま、ありがとうございました。部会のみなさま、おつかれさまでした。
参加者はおおよそ24名、スタッフ10数名。高井美穂衆議院議員より、メッセージもいただきました。明日は、川・海・汽水域部会の最後のタウンミーティングですね。たくさんの課題が抽出できますように。」

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◆ (ある方からのコメント) 毎回結構な数の参加者に驚かされます。県と市の差はあれ、うちのまちだと徳島県さんと比べ一会場当たりの人口規模に大きな差はないはず。今うちでやっても閑古鳥でしょう(昨年の基本計画ではそうでした)。ミーティングに持っていくまでの仕組みと取り組みが素晴らしいんでしょうねぇ。 10月26日 8:43

◆ タウンミーティング運営者である、生物多様性とくしま会議の構成団体による参加呼びかけの努力が大きいです。個々の場でのタウンミーティングを成功させるために、来てもらいたい方々のところに直接足を運び、目的と意義を説明し、参加を要請し続けていました。10月26日 8:49

◆ 「生物多様性とくしま戦略」の策定に向けて、”生物多様性とくしま会議”と徳島県との協働で実施してきたタウンミーティング。とくしま会議の、「まち・里」、「川・海・汽水」、「奥山・里山」の3つの部会が県内それぞれ3地域、計9地域でワークショップを開催し、課題を抽出してきた。8月27日の上勝町をかわきりに始まり、10月23日の牟岐で無事に終了。それぞれの地域では活気にあふれたWSが行われ、たくさんの意見をもらえた。この間、スタッフのワークショップ・スキルも随分と向上した。ちなみに僕は、「まち・里」、「奥山・里山」の6ヶ所でファシリテーションのお手伝い。”生物多様性とくしま会議”は、タウンミーティングのまとめと、次のステップに向けてリスタート。10月30日 4:00

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2011年10月17日 (月)

生物多様性協働フォーラム

すごくたくさんのスーツ姿の方が参加していた、第二回「生物多様性協働フォーラム (pdf)」。大阪銀行協会にて。

ほんとに勉強になった。面白かった。様々なアクター、ステークホルダー間での従来の枠を超えた連携、体験をとおした価値の共有、物語の見える化。昨日の沖縄でのシンポでも同じ話題。日本のあちらこちらで、新しい動きが根付きつつある。ワクワクするね。

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◆ わかりやすい! RT @sakumad2003: 宮川さんが紹介している7つのエーコとはこちら http://t.co/7tTbijjA ( #sn_o live at http://t.co/lN4OzcEQ)  10月18日 22:40 (Selective Tweetsより)

◆ ちょっと前のことですが、月刊「地理、2011年9月号」に、「みなみから届ける環づくり会議」での竹林管理に向けた協働活動が紹介されてます。島根県三瓶山の草原管理活動とともに、鈴木さん(立正大)が取材して書いたもの。  10月20日 15:16 (Selective Tweetsより)

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2011年10月16日 (日)

風土=Food in 沖縄




今回の旅、沖縄の風土=Food

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JSTフィールド研究会 in 沖縄ー阿嘉島、那覇

沖縄でJSTプロジェクト「地域主導型研究者コミュニティの創生」の研究会。14日、15日は阿嘉島で研究会、そして、16日午前に運営委員会、午後に公開シンポ「里海創生のための地域環境学」(那覇、八汐荘・大ホール)。

14日の研究会では、垣花武信さん(株21ザマミ社長、前 座間味商工会会長。前 慶良間自然環境保全会会長)、山川安雄さん(NPO法人 国頭ツーリズム協会理事長)、穴原奈都さん(三宅島自然ガイド)からの話題提供と討議。そして、島の人たちとの懇談会。

地域資源を活用しようとするときの課題。集落散策ツアーなどでは、「地元の人のガイドがいないとだめ。見せていいいところと、見せてはいけないところの区別、地元の人にしかわからないルールがある」との話。「地域の食の体験で、先生役のお年寄りが謝金を受け取ってくれず、経済ベースにのせるためのシステムがつくれない」との話しなど、あちらこちらで同様の課題を持っている。

15日は、島内エクスカーション。島周辺に多いというウミガメ、そしてサンゴ礁でのシュノーケリング。漁業者とダイビングツアーショップとの間でつくられた、サンゴ礁を守るためのルール。

そして16日。シンポジウム「里海創生のための地域環境学」。その様子はtogetterで。

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2011年10月12日 (水)

「みなみから届ける環づくり会議」の幹事会

午後、「みなみから届ける環づくり会議」の幹事会。徳島県南部域の地域環境の改善活動を行う協議会。4部会(交通部会、竹林部会、水質部会、協働部会)から、活動について報告、情報の共有。そして、環づくり会議全体としての目標の再確認。全体をどうやってマネジメントするか。

協働とは”つながり”の維持と強化。それを継続するための事務局は誰が担うのか。誰がどのように費用負担するのか。環づくり会議での、今日のワークショップ課題。 

協働を支える事務局には、高いマネジメントスキルを持つ人が必要なのだけれど、社会ではその人の重要性が認識されていない。僕たちがするべきことは、まずは、そうした職能の見える化。そしてそのサービスに対して、正当な対価が支払われる仕組みづくり。そして、そのような社会マネジメントに関する知識の伝達とスキルの養成は、大学教育の中でも必要。そのようなことを考えながら、チャレンジ。

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2011年10月 8日 (土)

環境省海洋生物多様性保全戦略についての学習会

「環境省海洋生物多様性保全戦略についての学習会 & 生物多様性とくしま戦略ワークショップ」、13:30~16:30、徳島大学工業会館。川・海・汽水部会が担当。

清野聡子さん(九州大学)から海洋生物多様性保全戦略や海洋保護区についての説明、その後、ワークショップ(オプショナル・タウンミーティング)。WSは15人ずつくらいの2班に別れて実施。いつもより短時間だったにもかかわらず、たくさんの意見が書き出された。ファシリテートは少したいへんだったけど、皆さんの想いを描き出すべくがんばりました。。

以下、案内文より。
今、世界中で海洋の生物多様性が悪化しています。失われゆく世界の海洋と沿岸域の自然を保全するため、昨年10月、名古屋CBD・COP10では「2020年までに、少なくとも沿岸と海洋の10%を保護区や他の有効な保全手段によって保全する」ことが、決議、採択されました。しかし、国内の保護区域は、領海のわずか0.1%相当に過ぎず、「10%」という目標に遠く及びません。このような現状に対し、今年3月、環境省により「海洋生物多様性保全戦略」が策定されました。この戦略を徳島でどのように活かしていくか、皆さん一緒に考えましょう! 講師は、環境省海洋生物多様性保全戦略専門家検討会委員として策定に参加された清野聡子先生(九州大学・准教授・沿岸環境保全学)です。
★環境省海洋生物多様性保全戦略については、下記HPをご覧ください。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=13389

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2011年10月 2日 (日)

生物多様性とくしま戦略タウンミーティング in 阿南

まち・里の生物多様性に関するタウンミーティング。阿南市のひまわり会館にて、13時30分から。全体では、29人の方々が参加。4つのテーブルに別れて、熱心に意見が出された。その中で、90歳近いという農家の方からうかがった、鮒や鯰の湧く水路、冬の鮒の串焼き、鋸を使った鯰漁など、リアリティに満ちたお話し。とても楽しかった。
そうした参加者の熱意を引き出せるのも、運営している皆さんの熱意があるからこそ、と感じます。

以下、朝波部会長からの報告。

阿南ひまわり会館でおこなわれましたタウンミーティングは、無事終了いたしました。 参加者は30名 (29名+中学1年生の男子) 、スタッフは14名。部会のみなさま、お手伝いいただきましたみなさまに感謝申し上げます。今回は、 県議会議員(代理)、小松島市議会議員、阿南市議会議員の先生方もご出席いただきました。 ポストイットのつかい方も張りかたも、格段に上達した2回目でした。

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◆ 生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で採択された“愛知ターゲット”。実現のための参加型プロジェクトのキックオフシンポジウム、10月8日。「生物多様性とくしま会議」の活動も報告されることになっている。 http://t.co/otIalCX7  10月6日 13:34 (Selective Tweetsより)

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2011年10月 1日 (土)

生物多様性とくしま戦略タウンミーティング in 相生

午後から相生町で、生物多様性とくしま戦略タウンミーティング。奥山・里山の生物多様性に関するタウンミーティングは、今日の相生で3回すべて終了! 今日の参加者は14人と少なかったけれど、熱気はかわらず。

運営スタッフの、3回をやりとげた達成感とともに終えられた。皆さん、どうもご苦労さま! 次、まとめに向けて頑張りましょう。

以下、暮石部会長による報告。

場所:相生ふるさと交流館
参加者:14名(森林組合職員、商工業者、那賀川の自然保護活動家、主婦など)、スタッフ13名
進行:3テーブル用意していたが、参加者が少なく、2テーブルで実施。参加者は少なかったが、これまでの2会場と同様、活発に多くの課題や意見が出された。
参加者数について:公報活動として、那賀町役場、町の商工会などでTMの紹介をし、また、町のケーブルテレビでも案内をしてくれました。ただ、部会のメンバーと那賀町との地縁がなかったことが影響したと思います。

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