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2011年11月

2011年11月30日 (水)

生物多様性とくしま会議 「まち・里部会」と「懇親会」

生物多様性とくしま会議、まち・里部会。16時〜18時、徳島市市民活力開発センターにて。
タウンミーティングのとりまとめ方針について。僕の考えを述べた後に、それぞれに作業。野田さんから示された、まとめのイメージ図(フロー)、すばらしい。

部会内の作業は時間内に終わらず、懇親会場に移動してから、始まるまでの間も作業を続行。皆さんのとどまることのない熱意。

そして、とくしま会議全体での懇親会。発足してから1年半、はじめての盛大な飲み会。互いに顔見知りになり意見を言い合えるようになったこと、それ自体が大きな成果。みな、うちとけて本当に楽しそう。ずっと手伝ってくれた学生にも感謝。

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◆ 本日,学内委員会打合せ,学生との研究打合せ,徳島県植生図の修正方針打合せ,申請書の仕上げを経て,これから生物多様性とくしま会議のまち・里部会へ.夜はタウンミーティングの打ち上げ懇親会  11/11/30 13:53

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2011年11月28日 (月)

徳島県生物多様性地域戦略検討小委員会 専門部会

徳島県生物多様性地域戦略検討小委員会 専門部会、9時〜12時、徳島大学建設棟小セミナー室にて。

生物多様性とくしま戦略策定のために、環境審議会自然環境部会の中におかれた小委員会。今日は、研究者等の専門家の集まりとしての専門部会。

<専門部会のミッション/鎌田提案>
1)生物多様性とくしま戦略タウンミーティングで抽出された課題の整理・構造化
2)生物多様性とくしま戦略に反映すべき課題・対策と科学的根拠
 ・日常的およびプロジェクト研究成果の反映
 ・それぞれが関わる県委員会での課題
3)課題解決のために必要なこと
 ・専門家の役割
 ・「褒める」ためのしくみ
 ・大学、行政、市民、企業のパートナーシップのあり方
 ・生物多様性の主流化に向けての取り組み  など

<検討メモ>
1.これまでの経緯
 とくしま地域戦略検討小委員会の中で検討することになる。環境審議会の中で要項を設置して進めていく。総合部会と専門部会の2つに分かれている。総合部会は、主に事業者側の委員会として事業者の立場から検討していく。
 生物多様性とくしま会議からの提案書では、愛知ターゲットの方針をふまえること、市民との双方向性を担保すること等が提案されている。 
 タウンミーティングの実施を8月末から10月に県内9カ所で実施してきた。それぞれの地域で何を守っていきたいか、また課題は何かということについて5000近い意見が上がっている。戦略を検討するために、「生物多様性とくしま戦略策定連絡会議」が設置されている。小委員会では、ここで提案していくものを作らなければならない。希少野生生物保護検討員会の委員としての意見をも加えていく。

2.専門部会で検討すべき内容(自由発言) 
 ●大きな柱となるのは、提案書とタウンミーティングの意見。特に市民提案書の位置づけを明確にする必要がある。次回の小委員会で議論すべき。
 ●総合部会の中に漁業関係者をいれるべき。
 ●消費者団体や生協など消費者側の代表の選定も必要。
 ●市民からの提案書やタウンミーティングでは抽出しきれていない課題がある。外来種の問題など。
 ●過去からの環境の変化(劣化した生態系)を抽出する必要がある。ベースラインをつかんでおくべき。
 ●生態系サービスは何かというものを可視化しする必要がある。
 ●来年3月くらいには、共有化のための勉強会やシンポジウムが必要。あわせて、マスコミへのアピールも必要。
 ●新しい施策と従来からの施策とがある。
 ●市民側との情報交換を円滑にやらねばならない。
 ●PCM手法で生物多様性をとりまとめていくのがよい。
 ●とくしま会議の中でPCMをしたらどうか。
 ●泥くさく市民が参加できるものにしたい。
 ●専門家として地図、基盤図をどこまで出せるのかを検討していただきたい。
 ●とくしまビオトーププランは企業にとって役立つはず。事業者が使える県の方針書としての位置づけていく。
 ●研究機関の横の連携(ネットワーク)も作っていく必要がある。
 ●レッドデータブックの種との整合性が必要。
 ●戦略の目次(構成)をつくる必要がある。
   ・はじめに
   ・目標(長期、短期
   ・現状と課題
   ・行動計画   

3.専門家としてできること
 ①淡水魚、汽水性ハゼ類、水辺植物のホットスポットマップの作成
 ②魚類の生物相の成り立ち とくしまの自然の成り立ち
 ③環境省環境基盤調査(2回~5回)からの変化と現状
 ④タウンミーティングとの意見・課題集約とのつなぎ
 ⑤森林配置計画についてのベースマップづくり
 ⑥環境省の植生図を用いた植生や土地利用の変化
 ⑦カモシカ・シカ遺伝的多型(山城) 
 ⑧政策への反映提案。

4.必要とする資料(行政各課に要請)
 ①保護区の現状 (今までの成果をGISデータで反映させられるか)
  ②過去の環境モニタリング(環境配慮指針等も)
  ③今後の開発計画
  ④県下の人口予測
 ⑤文化的景観情報
 ⑥被害データ など

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2011年11月23日 (水)

奥川自然再生協議会・勉強会

沖縄本島の最北端、奥集落での「奥川自然再生協議会・第2回勉強会」。事務局の宮良さんからの招きで、リュウキュウアユを指標にした自然再生を進めている協議会の方々に、「地域が支える自然再生」という題目で講演。

芸北、白保、千年の森の事例を使って、協働コーディネータの役割と、プロセスマネジメントや人のネットワークデザインについて。聞いてくださった地域のリーダーから、「やってきたことに間違いはなかった」との声。また、事務局を担当している地域の若手の方からは、「今まで聞いた話しの中でも一番役立った、モヤモヤしてたのが晴れてきて、これから何をすべきかわかった気がする」との言葉。泡盛をついでもらいながらの懇談会でも、細かなところを聞いてくれて、そして議論が進んでた。ほんとに嬉しかった。

僕たちが進めてきた協働の分析手法を社会技術として役立てられるかどうか、これからの奥集落での活動の展開で検証されることになるのかな。

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◆ もうすぐ講義、「生態系の保全」。土木の学生に生物多様性を守ることの意味を伝えることに重きをおいて、生態学の入口の部分も伝える。今日は絶滅危惧種について。それが終わったら、沖縄に移動。明日、奥川自然再生協議会の勉強会でお話しさせてもらう。 11月22日 12:39

◆那覇行きの飛行機に搭乗。神戸周辺が混んでて、すべりこみセーフ。 11月22日  20:09

◆ 那覇まで何も食べれないままに到着。ホテル近くの「ちゅらさん亭」に駆け込んで、オリオンビールと泡盛。。 一ヶ月ほど前に、鹿熊さん、家中さん、佐藤さんら、JSTの研究会で20人ほどで来たところだけれど、僕のことも覚えてくれていて感激。そして、いろいろとサービスしてくれました。おいしかったです、ありがとうございました! 明日は山原の奥集落に移動、そしてお話し。どんな人たちと出会えるかな。 11月23日  1:02

◆ 山原ですか。奥集落の帰りに時間があれば、名護市の太平洋側の開墾集落オーシッタイが秘境の集落と言った趣で面白いです。また、循環型の農業を実践し、その作物を提供するレストランのカナンスローファームカフェ&エコステイもその近くです。ここには、 都留文科大学の高田研さんのところの卒業生の神谷さんがいます。オーシッタイについては、古い記事ですが以下が参考になります。ステキな喫茶店は健在です。
http://heyaneko.web.fc2.com/dj11.html 11月23日 4:08

◆ 新井さん、お久しぶりです。情報、ありがとうございます。”大湿帯”って書くんですね。曰くありそうな名です。時間あれば回ってみたいと思います。 11月23日 8:32

◆ オーシッタイに寄ろうとしたのですが、通行止めで到達できず。オーシッタイ付近を源流とする源河川でも、リュキュウアユの再生が試みられてます。11月24日 12:14

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2011年11月21日 (月)

みなみから届ける環づくり会議・竹林WG

「みなみから届ける環づくり会議・竹林WG」、13時30分〜15時、南部県民局にて。

農家、JA、バンブーケミカル、王子製紙の連携による竹の切り出しから消費までをつなぐ社会実験、“竹の駅プロジェクト”がもうすぐスタート。それぞれの役割分担、竹が流れていく一連の過程の中で、どこにどのようなリスクがあるのかを抽出していくことなどについて再確認。来年度の活動に活かしていくためのデータを集積していく。

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2011年11月20日 (日)

コウノトリと共生する地域づくり講座

18日、コウノトリの郷公園で開催されている「コウノトリと共生する地域づくり講座」に招かれて、「地域資源を活かす手法」とのタイトルで講演。基本的には農工大のフォーラムでお話ししたのと同じ内容ですが。。

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19日、菊地さんの案内で、戸島湿地と田結集落を訪問。戸島湿地では、講演を聞いてくれたNPOスタッフの森さんからの相談を受けて、湿地管理に係るネットワークづくりとマネジメントの方向性について、少しだけお話し。多彩な人が関わっているので、うまくマネジメントしていけば、いろんなことができそうに思う。

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田結集落は、コウノトリが訪れたことをきっかけに休耕田をビオトープ化してきた。2年ほど前にも見せていただいたが、その時からの大きな変化にびっくりした。谷津的な場にあった水田すべてがコウノトリが使えるよう、個々の水田の所有界も取り払われて。。 こんなことを地域の方々が決めて、実行してきているのに驚愕。

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そして、豊岡、駅前の商店街の“なごみ茶屋”で開催される「鶴見カフェ」に参加させてもらった。月1回のコウノトリにまつわる情報共有の場。3年目、今日は第38回。コウノトリの 郷公園、飼育員の吉沢さんによる「コウノトリの衣がえ」。羽の抜け替わり方についての話し。参加してる方々の、ディープな会話。飛びながら脚で顔をかくコ ウノトリ、背面落下するコウノトリ。そして、野生復帰の目標・ ゴールに関する熱い議論。コウノトリをとりまくディープ・コミュニティ。楽しかった。 http://t.co/LG1McCka

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◆ 豊岡に向けて、こうのとり3号、出発。古いタイプの列車だ。。 午後にコウノトリの郷公園で「コウノトリと共生する地域づくり講座」で、お話しさせでもらいます。 11月19日 9:22 (Selective Tweetsより)
◆ 出石そば、新蕎麦の香り。13皿いただいて、大満足。 http://t.co/88C95zuu
◆ 蟹の季節にはまだ早いでしょうか? 11月19日 14:02
◆ ふっふっふ、夜は蟹をいただきました。 11月20日 1:35

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2011年11月16日 (水)

対論「撤退と存続の農山村計画」

東京農工大の梶先生らが進めている「総合的な野生動物管理システム構築プロジェクト」の一環で開催されている公開フォーラム。今回、第17回「野生動物管理システムフォーラム」(15:30~18:10、東京農工大学農学部 2号館多目的教室)に招かれて、一ノ瀬さん(慶応大)との対論。

テーマ:「撤退と存続の農山村計画」
 鎌田磨人(徳島大学):農山村存続のためのソーシャル・キャピタル
 一ノ瀬友博(慶応大学):2050年から考える農山村の姿

僕からは、地域資源管理のための協働のしくみ、人のネットワークとプロセスマネジメントについて、ボトムアップ的視点からの話題提供。一ノ瀬さんからは、「撤退の農村計画」について、政策論的・トップダウン的な視点からグローバルな話題提供。星野さん(農工大)の進行による対論では、どのようなソーシャル・キャピタルを持つ地域が生き残っていけるか、そして地域での女性参画についてなど、多岐にわたる話題が出てきた。一ノ瀬さんが、うまくふってくれたのだけど、ちゃんと応えられず、若干、迷走したかも。

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◆ 徳島空港。これからカレー食べて東京に出発。15時30分から東京農工大でフォーラム。一ノ瀬さんとの対論。さっきまで準備してたけど、どんな展開になるか。少し緊張気味。だけど楽しみ。 11月16日 11:16 (Selective Tweetsより)

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2011年11月15日 (火)

生物多様性とくしま会議 運営会議

生物多様性とくしま会議の運営会議、18時〜20時、徳島大学にて。

ロードマップの再確認。そして、これからやることとその優先順位。1)タウンミーティング(TM)の報告書のまとめ、2)TMで得た意見からのキーワード抽出と共有、3)TMで守りたい生態系として出た場所の地図化。これらのことを1月末までに。

TMで抽出された課題を直感的にくくると、「金」、「制度」、「人」、「情報」、「自然管理の地域のルール(知恵)」。「人」に係る人材育成に向けた環境教育や現場体験は、市民団体の得意とするところ。とくしま会議として、課題解決に向けてどのようなアクションを生み出すか。次回のとくしま会議から、TMキーワード共有作業に並行して、WSを開始。

今日はNACS-Jの方が、「生物多様性とくしま会議」と県との協働による地域戦略策定の過程についての取材に来てくれた。会議にも参加してくれて、結構、楽しそうに過ごされていたよう。1月に出る「自然保護」に載せてくれるとのこと。楽しみ。僕は会員じゃないので、とってないけど。。

今日の会議に先立って、14日、19時〜22時20分に「生物多様性とくしま会議、奥山・里山部会」を開催。タウンミーティングで得た意見からキーワードの抽出を試行、そして、とりまとめに係る今後の方針に関して議論し、役割分担と期限を決めた。
他の部会からは、「ええっ、もうそんなに議論が進んでいるのですか。と、いうことは、早く部会を開かないと。役割と期限まで決まったのですね。キャ~大変!!!」、との声も。。

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◆ 博士前期課程の学生としてうちの研究室にきたいという社会人の方との打合せ、終了。そして、うちの学生のインターンシップ先になってもらうNPOとの打合せも終了。器を使い合って、学び合う。 11月10日 20:32 (Selective Tweetsより)
◆ 午後、「みなみから届ける環づくり会議」の運営方針に関する会議。研究室のゼミを挟んで、夜、「生物多様性とくしま会議、奥山・里山部会」で、タウンミーティングで得た意見からキーワードの抽出を試行、そして、とりまとめに係る今後の方針に関しての議論。役割分担と期限を決めて解散。 11月14日 22:52 (Selective Tweetsより)

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2011年11月 4日 (金)

生物多様性地域戦略策定小委員会・総合部会

「生物多様性地域戦略策定小委員会・総合部会」(11月4日、18時〜21時、とくぎんトクモニプラザ第4会議室)。

徳島県環境審議会・自然環境部会の中に設置されたこの小委員会は、研究者からなる専門家部会と、建築士連合会、農業青年倶楽部連絡協議会、林業研究グループ、徳島新聞、商工会議所、そして生物多様性とくしま会議の代表者で構成される総合部会からなる。

総合部会のミッションは、「生物多様性の保全をとおして生態系サービスを受け取り続けられる持続可能な社会を構築するにあたって、企業が果たすべき役割と責任を明確にして提言する」こと。

今回の総合部会では、そのミッション達成に向けて、それぞれの事業体が持つ課題抽出WSを実施。その結果、(1)がんばっている企業や個人を褒めるための制度、(2)生物多様性を事業目的化の必要性についてのシンポジウムや勉強会の進め方、(3)生物多様性を主流化を目的とする徳島新聞での連載を実現していくために検討すべき事項、(4)消費者も含むサプライチェーンを意識した連携のあり方、などについて検討していくことになった。

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2011年11月 2日 (水)

生物多様性とくしま戦略策定連絡会議

タウンミーティング(TM)が全て終了してからの最初の「生物多様性とくしま戦略策定連絡会議」、18:45~21:30、徳島大学建設工学科3F・大セミナー室にて。

TMで得た意見をどのようにまとめるか、部会が受け持つ役割はどこまでか、そして、これからどのように進めていくかについてのワークショップ。少しもめたけど、生物多様性とくしま会議が、昨年1年かけてまとめた意見と今回のTMで得た意見を比較してみることを、次回の会議までの間に各部会で実施することになった。

今日の会議、僕自身がアイディアをまとめきれていないままだったので少し放散した。次回の会議までに、部会長も交えた拡大事務局会議を開催して、これからの方針について意見交換し、共有しておこうということに。

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<議題など>

1.はじめにー挨拶・開会

2.情報の共有
 1)ワークショップの振り返り、事務局会議報告
 2)今後のとくしま戦略策定スケジュールについて(徳島県)
 3)にじゅうまるプロジェクト参加について(飯山さん)

3.部会からの報告

 1)タウンミーティング開催状況について

4.意見交換

 1)タウンミーティング結果のまとめ方について

 2)県知事への提案項目についての振り返りWS
3)その他

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