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2011年12月 3日 (土)

徳島外来種シンポジウム 「生物多様性と外来種」

徳島外来種シンポジウム「生物多様性と外来種」,13時30分~16時30分,徳島大学工業会館にて.河口さんの企画.

参加者は31名と少なめではあったけれど,いつもとは少し違った顔ぶれの方々が集まってくれた.大阪からきてくださった方も.内容は充実していて,とてもおもしろかった.以下,今日のメモ.

<外来種について>
日本の外来種数は2193種,徳島県には18種の特定外来種と70種の要注意外来生物が侵入.詳細は徳島県のHP,「徳島県外来生物リスト」で確認できる.
外来種がもたらす問題は,「捕食」,「競合」,「交雑」,「感染」による在来生物への圧迫.そして,外来生物防除に係る課題は,1)防除主体が明確化されていない,2)一度拡がった外来生物の駆除は困難,ひとたび定着し拡大すると根絶には莫大な費用が必要,3)外来生物に関する情報が一元化されていない,4)市民の認識が不十分.

<アルゼンチンアリについて>
アルゼンチンアリについては,在来アリに対しては脅威となるが,他の生物群に対してはケースバイケース.都市的な乾燥した環境が必要で,里山地域への侵入はあまりおこっていないとのこと.新興住宅地でまとまった拡大が起こる場合があり,庭木や土について運ばれる可能性がある.不快害虫としての問題が大きく,廿日市などでは,住居にたくさんはいってきて対応に苦慮していて,ノイローゼになりそうとの声も.

<外来種問題の解決のために>
1)外来種問題の解決には,「早期発見と早期対応」あるのみ.そのためにも,多くの人が関心を持って監視することが必要.しかし,今のところ情報の受け入れ窓口,整理,発信の経路は全く整っておらず,情報共有するためのプラットフォームやデータベースを構築していくことが必要.
2)徳島県は,外来種の殺処分等のあり方も含め,対策のあり方に関してのガイドラインやマニュアルをつくる必要がある.

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第1回 徳島外来種シンポジウム 「生物多様性と外来種」

 本シンポジウムでは、第一部で徳島県における外来種の現状について、第2部では、世界および日本の侵略的外来種ワースト100にも指定されている特定外来生物「アルゼンチンアリ」に注目し、第一線の研究者から被害についてお話いただきます。
日時:2011年12月3日 13時30分~16時30分
会場:徳島大学工業会館(徳島市南常三島町2-1,工学部内)

第一部
1.趣旨説明(13:30-13:50)
 河口 洋一(徳島大学環境防災研究センター自然環境科学部門・准教授
2.講演(13:50-14:30)
  「徳島県における外来種の現状」
    片山 博之(徳島県自然環境課)
第二部
3.講演(14:45-15:35)
  「アルゼンチンアリの脅威」
    伊藤 文紀(香川大学農学部・教授(昆虫生態学))
4.総合討論(15:35-16:30) 外来種に関する質問タイムもあります
  進行:河口
  パネリスト:講演者2名(片山博之、伊藤文紀)
  徳島県立博物館から3名(佐藤陽一(脊椎動物担当)、山田量崇
  (無脊椎動物担当)・小川 誠(植物担当))

*会場でアルゼンチンアリの模型や標本、日本と世界各地のアリの標本、日本産アリの飼育コロニーを展示します。

主催・共催:徳島大学環境防災研究センター、徳島県自然環境課
後援:生物多様性とくしま会議、NPO法人徳島保全生物学研究会

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