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2012年3月21日 (水)

生態学会&EAFES at 龍谷大学

生態学会、龍谷大で17日〜21日。今回は、アジア生態学会連合(EAFES)との合同大会。

● 17日
 生態系管理専門委員会では,自然再生講習会を「千年の森づくり」を題材として徳島で開催することが決まる。協働による森づくりなど,先進的事例として発信する。また,自然再生を担える人についての議論。そうした人を支えていくための資格認定制度などのあり方について。だが,生態学会としてどのような技術を持った人を創りだそうとしているのかが不明確。。 WGをつくって引き続き検討とのことで,そのメンバーに入れられてしまった。。 困った。。

● 18日朝
 ホンさん(モッポ大学、韓国)のオーガナイズによるEAFESシンポ、"The role of vegetation science in changing Asia"。 僕は、“National Database of Vegetation Samples and Its Applicability in Japan”を発表。でも、ボロボロでした。。 久々の自己嫌悪状態。やっぱ,英語の発表は直前にスライドを仕上げて,ぶっつけ本番なんてことはやってはいけない。深く反省。。

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● 18日 午後
 景観生態学会(JALE)の運営に関する話し合い。事務局の負担軽減のためのあり方と,会員サービス向上のための方針について。事務局を支えてくれている若手には大変なご苦労をかけている。何とか改善し,彼らが活き活きと活動できる状態を作り出さないともたない。地域に密着した活動を行なっている会員が多いというJALEの特徴を活かしつつ,それをサポートするための体制や制度について,他学会との連携のあり方について,日置さんを中心に検討を進めてもらうことに。また,IALEとの関係を強化して,国際的な位置づけを明確にすることを通したサービス向上について,夏原さんを中心に検討してもらうことに。

● 18日 夜
 企画セッション「社会的意思決定における生態学の役割」では,地域連携型の研究のあり方,その中での生態学研究者の役割について真剣に考えている若い方がたくさん集まっていた。こうした人たちやNPO,企業も含め,社会的使命感を持って活動し,社会イノベーションにつながる活動をしている人たちを支援することを,JALEで担っていけるようになればいいな。キーワードは,社会技術。

● 19日
 自由集会、「博物館の生態学」。博物館における野生鳥獣管理に関するあれこれ。みんな,いろんな悩みを抱えつつ,でも前を向いて進んでいる。とっても楽しい。そして懇親会,大津,「利やん」というお店。
 鮒寿司,琵琶湖の生態系サービス その1。

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 ホンモロコの佃煮,琵琶湖の生態系サービス その2。

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 ビワマス,琵琶湖の生態系サービス その3。 

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 3種の魚,どれも琵琶湖の固有種らしい。

● 20日
 龍谷大学によって管理されている「龍谷の森」。なかなか楽しい散策道でした。低木等の刈り取りも行われていて,しっかりと里山管理しようとしているみたいでした。こんな場が大学にあると,いいですね。

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● 20日夕方 
 日鷹さんらの企画集会「里山における在来知と生物多様性管理」。日鷹さんが言う「内なる生物多様性」の概念は、もうひとつよくわからないけれど、小坂さん(総合地球環境学研究所)によるラオスの事例と、稲垣さん(静岡県農林研究所)による静岡での取り組み紹介はよかった。
 ラオスでは、水田の中に生えている草も野菜と同じ価値を持っていて、日々の食材として利用され、また、市場で野菜と同じ所に並べられ売られている。農作業の合間にお母さんや子供たちが採取する。Minor subsistence、遊び仕事の意味。カエルなども重要なタンパク源。生で食べるのがラオスの文化だとか。。 僕には無理だな。。 政府内では、寄生虫が問題として認識されているが、規制をかけることでこうした文化も消失していくのかも。
 静岡の環境多様性と作物の多様性。所変われば、作物変わるという話し。自家消費用にソバの栽培もあちこちで行われていて、そのことによって昔ながらの品種系統が保存されている。

● 20日夜 懇親会
 京風おでん。生麸,湯葉,九条ネギなど。生態学会懇親会前,待ち時間におでん屋で。京都の食材に見る,生態系サービス。。

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 懇親会、日鷹さんや佐久間さんらとの話し。なぜか舞妓さんが。。

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それにしても、生態学会は体力がいる。

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