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2012年3月

2012年3月28日 (水)

大阪市立自然史博物館での標本調査とゼミ

学生の大橋くんと大阪自然史博におじゃまして、標本調査。志賀さんのご配慮で収蔵庫での作業は意外と早く終わった。夕方、自然史博の標本を使って行なった研究成果を、大橋くんが発表。植物プロの方の前での発表は、大橋くんにとっていい経験になったと思う。

ゼミでは、厨子くん(同志社大)の発表も。オグラコウホネの遺伝的変異を地域間で調べたもの。オグラコウホネは、大きくは近畿以西の九州、中国、四国の集団と、近畿の集団に分かれ、ベニオグラコウホネと名付けられているものは、それら二集団のそれぞれに出現するとのこと。とっても面白かった。

ゼミ要旨は、佐久間さんのブログから。

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2012年3月26日 (月)

生物多様性の主流化に向けた若手ネットワークづくり

<25日>

生物多様性の主流化に向けた若手ネットワークづくりを始めた松井くんと、徳島大、近畿大の学生たちとの鍋パーティ。生物多様性の保全活動談義。我が家にて。

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<26日>

大西の企画・運営による、若手による若手のための生物多様性ネットワークWS。徳島大学にて。

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参加した学生・ODたちからの感想。

◯ 今日は徳島大の学生(ドクター、ポスドク含む)との生物多様性と若者についての意見交換会でした。むちゃくちゃ勉強になり、また盛り上がった会になりました。お世話になった皆様本当にありがとうございました。

◯ たいへんお世話になりました.充実した時間を過ごすことができました.これからの研究や活動の参考になりそうなことばかりでした.

◯ 地域を学ぶ会にお誘いいただき、ありがとうございました。ご挨拶もせず、バタバタと帰ってしまい申し訳ありません。参加者が取り組んでいる場所は違っていても抱えている課題は同じで、それをどうやって解決するかなどの意見交換ができ、とても勉強になりました。自分の周りの状況と他の事例とを比較し、課題解決策を見つけたいと思います。

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2012年3月23日 (金)

卒業・修了式

卒業・修了式。名古屋での会議のため、式後のみんなを迎えてあげられなかったけど、謝恩会と追いコンでしっかりとお祝い。今年、僕たちの研究室からは、8人の学士、3人の修士、1人の博士を送り出した。

みんな、本当におめでとう。

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<博士>
荒木田 葉月

<修士>
三幣 亮、大西 舞、青山 直寛

<学士>
岩本 敏明、岡 和樹、悦宗 利幸、丸大 一茂、中津 充裕、上村 嘉彦、坂東 伸哉、泉 雄太郎

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生物多様性国際自治体会議 準備会

生物多様性国際自治体会議の準備会,22日〜23日、名古屋国際センターにて。10月,インドのハイデラバードで開催される生物多様性条約COP11、そして2010年のCOP10で採択された愛知目標を自治体レベルで支えるための会議。僕は、都市の生物多様性を科学・技術レベルで支えようとする国際ネットワークのURBIOメンバーとして参加。 

“City & Sub-National Biodiversity Summit” が、10月15日、16日に開催されることが決まったとのこと。けれども、インド政府と

Andhra Pradesh & Greater Hyderabad 地方自治政府の共催で行うこと、それをICLEIがプログラム作り等をサポートすることが決まってはいるようだけど、具体的な実行体制はほとんど決まってないみたい。大丈夫か。。

URBIOからは、第3回の国際会議URBIO2012を、10月8日〜12日にMumbaiで開催すべく、Prof. Haripriyaを中心に準備中である旨を報告。そして、インドから来ていた代表者に、URBIO2012と連携していただき、会議成果をインプットできる場を作ってもらえるよう依頼。とりあえず約束はしてくれたけれど、今の準備状況を考えるとどうなるのか不安。

22日の午後には、白鳥日本庭園へのエクスカーションとレセプションが準備されていた。レセプションには名古屋市長も登場。COP10の際に松本環境大臣(当時)が、議事採択の際に打ち鳴らした木槌が、生物多様性条約事務局から名古屋市に寄贈された。その木槌を囲んで、道家さん(NACS-J)や森本先生(京都大)と記念撮影。

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◆ 以下、URBIOへの報告メモ

Third Meeting on the Implementation of the Plan of Action, including a meeting of the Global Partnership on Local and Sub-National Action for Biodiversity and its Advisory Committee of Cities was held at Nagoya, Japan, March 22-23, 2012.

In the meeting, Mr. Sunandan Tiwari of ICLEI stated that “City & Sub-National Biodiversity Summit” would be held at Hyderabad, India, October 15-16, 2012. The Summit will be hosted and facilitated by Government of India, and co-hosted and co-facilitated by Government of Andhra Pradesh & Greater Hyderabad Municipal Corporation. ICLEI will act as program coordinator and organizer. Objectives of “City & Sub-National Biodiversity Summit” proposed by ICLEI are as follows:
1) Review the implementation of Plan of Action, taking stock of the main programs that have emerged as a result of, or in support of, the Plan of Action including ICLEI’s Local Action for Biodiversity and Cities in Biodiversity Hotspots Programmes, and the Singapore Index on Cities’ Biodiversity,
2) Review the implementation of strategies, by local government, sub-national government and others, in response to the Plan of Action,
3) Express intent and consensus on positions among political leaders at the local and sub-national levels in a declaration characterizing the Summit and advancing the Aichi/Nagoya Declaration on local Authorities and Biodiversity,
4) Contribute to COP11 through a show of local and sub-national level support for Parties’ Implementation of the CBD including a possible speaking opportunity for local and regional government at its high level segment,
5) Contribute to COP11 through support for any COP decisions that may complement and build on existing COP decisions on cities and sub-national governments for biodiversity,
6) Launch important initiatives such as Cities and Biodiversity Outlook publication and Cities in Biodiversity Hotspots Programme,
7) Provide a platform for the exchange of global local government expertise and experiences.

Prof. Morimoto, co-chair of URBIO2010, introduced that the 3rd International conference of Urban Biodiversity and Design (URBIO 2012) is being organized by the Indian Institute of Technology Bombay and will be held in Mumbai, India, October 8-12, 2012. Conference themes were also announced. Expectations to URBIO was expressed from the participants.

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2012年3月21日 (水)

生態学会&EAFES at 龍谷大学

生態学会、龍谷大で17日〜21日。今回は、アジア生態学会連合(EAFES)との合同大会。

● 17日
 生態系管理専門委員会では,自然再生講習会を「千年の森づくり」を題材として徳島で開催することが決まる。協働による森づくりなど,先進的事例として発信する。また,自然再生を担える人についての議論。そうした人を支えていくための資格認定制度などのあり方について。だが,生態学会としてどのような技術を持った人を創りだそうとしているのかが不明確。。 WGをつくって引き続き検討とのことで,そのメンバーに入れられてしまった。。 困った。。

● 18日朝
 ホンさん(モッポ大学、韓国)のオーガナイズによるEAFESシンポ、"The role of vegetation science in changing Asia"。 僕は、“National Database of Vegetation Samples and Its Applicability in Japan”を発表。でも、ボロボロでした。。 久々の自己嫌悪状態。やっぱ,英語の発表は直前にスライドを仕上げて,ぶっつけ本番なんてことはやってはいけない。深く反省。。

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● 18日 午後
 景観生態学会(JALE)の運営に関する話し合い。事務局の負担軽減のためのあり方と,会員サービス向上のための方針について。事務局を支えてくれている若手には大変なご苦労をかけている。何とか改善し,彼らが活き活きと活動できる状態を作り出さないともたない。地域に密着した活動を行なっている会員が多いというJALEの特徴を活かしつつ,それをサポートするための体制や制度について,他学会との連携のあり方について,日置さんを中心に検討を進めてもらうことに。また,IALEとの関係を強化して,国際的な位置づけを明確にすることを通したサービス向上について,夏原さんを中心に検討してもらうことに。

● 18日 夜
 企画セッション「社会的意思決定における生態学の役割」では,地域連携型の研究のあり方,その中での生態学研究者の役割について真剣に考えている若い方がたくさん集まっていた。こうした人たちやNPO,企業も含め,社会的使命感を持って活動し,社会イノベーションにつながる活動をしている人たちを支援することを,JALEで担っていけるようになればいいな。キーワードは,社会技術。

● 19日
 自由集会、「博物館の生態学」。博物館における野生鳥獣管理に関するあれこれ。みんな,いろんな悩みを抱えつつ,でも前を向いて進んでいる。とっても楽しい。そして懇親会,大津,「利やん」というお店。
 鮒寿司,琵琶湖の生態系サービス その1。

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 ホンモロコの佃煮,琵琶湖の生態系サービス その2。

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 ビワマス,琵琶湖の生態系サービス その3。 

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 3種の魚,どれも琵琶湖の固有種らしい。

● 20日
 龍谷大学によって管理されている「龍谷の森」。なかなか楽しい散策道でした。低木等の刈り取りも行われていて,しっかりと里山管理しようとしているみたいでした。こんな場が大学にあると,いいですね。

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● 20日夕方 
 日鷹さんらの企画集会「里山における在来知と生物多様性管理」。日鷹さんが言う「内なる生物多様性」の概念は、もうひとつよくわからないけれど、小坂さん(総合地球環境学研究所)によるラオスの事例と、稲垣さん(静岡県農林研究所)による静岡での取り組み紹介はよかった。
 ラオスでは、水田の中に生えている草も野菜と同じ価値を持っていて、日々の食材として利用され、また、市場で野菜と同じ所に並べられ売られている。農作業の合間にお母さんや子供たちが採取する。Minor subsistence、遊び仕事の意味。カエルなども重要なタンパク源。生で食べるのがラオスの文化だとか。。 僕には無理だな。。 政府内では、寄生虫が問題として認識されているが、規制をかけることでこうした文化も消失していくのかも。
 静岡の環境多様性と作物の多様性。所変われば、作物変わるという話し。自家消費用にソバの栽培もあちこちで行われていて、そのことによって昔ながらの品種系統が保存されている。

● 20日夜 懇親会
 京風おでん。生麸,湯葉,九条ネギなど。生態学会懇親会前,待ち時間におでん屋で。京都の食材に見る,生態系サービス。。

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 懇親会、日鷹さんや佐久間さんらとの話し。なぜか舞妓さんが。。

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それにしても、生態学会は体力がいる。

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2012年3月13日 (火)

剣山地域ニホンジカ被害対策協議会

第2回剣山地域ニホンジカ被害対策協議会、13時30分〜16時30分、西部総合県民局にて。

三嶺での被害状況や防鹿柵内の植生変化について。柵を張り巡らせた所は植生が回復してきているけれども,それ以外のところでは土壌侵食が激しくなり,場所によっては斜面が崩れているとろこも出ているとの報告。剣山山頂周辺では、捕獲により個体数の増加に抑制傾向が見られるとの報告も。
また、行政機関からは今後の自然環境関係事業の計画の概要について説明。

情報提供いただいた皆さん、ご参加いただいた皆さん、お疲れ様でした。皆さんに熱心なご議論いただいたため、3時間におよぶ協議会になってしまいました。

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◆ 剣山域でのシカ駆除、新たな展開。シャープシューティング。この方法だど、肉としての利用もしやすいのでは。。 殺すだけでなく、活用できれば少しは気持ちが楽になる。

◆ 一宇の剣山スキー場で準備が進められているシャープシューティングの有効性を検討するための実験。それに先立って3月20日(金)から4月5日(木)までの間、シカを音に慣れさせる為、爆音機がなるとのこと。

◆ 明日(14日)は午前中に環境審議会自然保護部会,午後から鳥獣部会のダブルヘッダーです。鳥獣部会では,パブコメの意見をふまえ,次期の特定鳥獣保護管理計画が審議されます。基本的にはシカの管理方針についての議論になります。午前中の自然環境部会は,徳島県生物多様性地域戦略の策定過程についての中間報告です。

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2012年3月 7日 (水)

生物多様性とくしま会議

生物多様性とくしま会議、18時45分〜21時30分、徳島大学にて。
構成団体の協働による人材育成プログラムについてのワークショップ。それぞれの団体が有している人材や、実施している活動についてアンケートを依頼。
戦略策定に至るロードマップについて説明が求められたのだけれど、僕の中で整理しきれていなくて、答えられない。ごめんなさい。。  次回までの宿題。。

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2012年3月 6日 (火)

芸北高原の自然館スタッフの上勝訪問

北広島町の高原の自然館のスタッフらが,上勝町に訪ねてきてくれた。

● 5日
 千年の森ふれあい館で,事務局長の飯山さんからの森づくりの協働の取り組みについて説明。

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そして、市宇の農家民宿「里がえり」での、団欒。この民宿、80歳過ぎのおばあちゃんとおじいちゃんがやっている(植松さんご夫妻)。いろんな話しがきけて,とっても楽しい。それにしても,じいちゃん,酒 強すぎ。。 久々にノックダウンでした。

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● 6日
 朝、市宇集落を散策。霧に包まれた幻想的な風景。ユコウの甘酸っぱい味。今年最初のウグイスの鳴き声。

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