学問・資格

2009年8月18日 (火)

沖縄での応用生態工学

竹村や赤松先生(琉球大)と行ってきている沖縄のマングローブの保全・再生に関する研究。何回か沖縄を訪問し,現場を見,いろいろな話を聞き,そして当地の生態系への配慮の仕方等についての状態を理解するにつけ,沖縄での応用生態工学の普及の必要性を強く感じるようになった。

それで,赤松先生に呼びかけてもらって,宮良さん(沖縄県環境科学センター)や神谷先生(琉球大)に集まってもらい,那覇の飲み屋さんでいろいろと話をした。皆さん,僕が感じたことを,もっとリアルに感じているようだった。

お酒もすすむ中,応用生態工学会沖縄の立ち上げへと話がおよんだ。皆さんとても乗り気で,ぜひやっていきたいとのこと。宮良さんに沖縄での事務局を引き受けてもらった。今後,これらの方々を中心に,活動がはじまっていく。

おいしいお酒だった。

おいしいものついでに,奥首川調査の際に立ち寄った店で食べたソーキそばを紹介。店の名前も忘れてしまったけど,おいしかった! 細麺と平麺の2種類があって,僕は平麺。

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2009年8月17日 (月)

沖縄マングローブ調査 奥首川

16~19日の日程で,沖縄本島でのマングローブ調査。竹村(M2)の研究の一環。

今まで,DEMから求めた流域の地形因子などをパラメータとしてマングローブの生育適地を推定する手法を構築してきた。これからは,いくつかの流域を対象として,土地利用変化や河道改修の状態を参照しつつ,マングローブ林の健全性の評価を行うための論理や手法について検討する。そのために,いくつかの河川河口域で,マングローブ林の中にはいって一本一本の木のサイズを測り(毎木調査),個体群の状態を把握する予定。今回は,場所や調査の方法を竹村とディスカッションしつつ,これからの調査方針を決めるための訪問。

奥首川はポテンシャルの高い河川として推定されていて,実際,立派なマングローブ林が残っている。近くには環境学習のためのセンターもできていて,カヌーを使ったエコツアーのようなものも行われているよう。最下流域では稚樹も生育していて,今のところ健全な個体群のダイナミクスが維持されているよう。けれども,上流2kmのところにダムの拡張工事が行われていて,近い将来には流砂系が変化すると思われる。下流への土砂供給が少なくなったときには低水流路の深ぼれ,澪筋の固定化が起こるだろう。そのとき,マングローブの更新立地は奪われ,個体群ダイナミズムの健全性も失われるかもしれない。

奥首川の河口域,マングローブ前縁に形成された砂質の干潟上では,ミナミコメツキガニの群れ。これほどたくさんのコメツキガニの個体数をもつ干潟は沖縄本島では珍しい。河口域ではダムアセスメントのためにシオマネキの調査が行われていたが,ここではコメツキガニのほうがより指標性が高く,重要な種だろう。

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2009年8月 9日 (日)

「JSTフィールド研究会 in 上勝/徳島」へのコメント

先日の「JSTフィールド研究会 in 上勝/徳島 7月10日(金),11日(土)午前午後12日(日)」のブログの記事を読んでくれた知人から,メールでコメントがよせられた。ありがたいので,ここで紹介させていただきます。

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鎌田さんのブログを拝見してますが,JST地域主導型科学者コミュニティ創生研究は面白そうですね。特に,今回の徳島での研究会の内容については大変参考になります。というか,自分の公私の活動を見つめ直す,重要な契機になりました。

研究者としての「立ち位置」については環境社会学の分野でも昔から議論されています。コメントにもありましたように「禁欲的」でなくてはいけないのは理解できますし,「地域社会は研究者のやりたいことを実現する手段ではない」というフレーズにはドキッとさせられました。とは言え,特定の地域社会や個人にのめり込んでしか「協働」できない,解決できない部分が確かにあります。

自分が関わっている活動については,支援というより一緒に意思決定・行動したいと思っています。今の町に移住したのは,「少しでもステークホルダーの立場を共有しつつ,問題解決型の研究者としても協働したい」,そんな単純で欲張りな想いが多分にあったからです。けれども,自分自身の度量も含め,やはりなかなか難しいです,というか挫折してます。

JST研究の成果については,大変期待しております。でも,理想的なフレームワークの提示だけではなく,困難さや過程そのものも評価し共有できるような出口を期待しております。

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どんなところが難しくて,挫折してしまうのでしょうね。きっと,同じような悩みや課題を抱えてる方が日本各地にいらっしゃるのでしょう。プロジェクトの出口論に関してはおっしゃるとおりで,個々の現場での課題や目標の共有から実践までの過程そのものを,似たような状況にある(あるいはあった)方たちの間で共有し,評価しあえるような地域間ネットワークの形成をめざしたいと思っています。

またご意見いただければと思います。

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2009年8月 5日 (水)

URBIO2010 開催案内 第1報

              国際会議

   「都市における生物多様性とデザイン (URBIO2010)」
            開催の御案内

               第1報

        http://www.jilac.jp/URBIO2010/

期間: 2010年  5月18日(火)~22日(土)

会場: 愛知県産業労働センター および 名城大学

主テーマ: 都市の生物多様性と生態系ネットワーク

 2010年10月,生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が愛知県名古屋市で開催されます。生物多様性の保全・再生に係る研究や実践活動を展開してきている私たちは,生物多様性条約の「ポスト2010年目標」に向けて,これまでの成果を幅広い連携によってさらに充実させていけるよう国内外にアピールしていく必要があります。その実現手段として,「都市における生物多様性とデザイン(URBIO2010)」を,日本内外の関連諸学協会・諸機関の連携によって開催します。

 URBIO(Urban Biodiversity and Design)は,2007年3月にクリチバ(ブラジル)で開催された「都市と生物多様性:2010年目標の達成」に関する会議と,その成果である「クリチバ宣言」を受け,生物多様性条約の都市における実施に向けた科学的実践アプローチを学術的に検討するために形成された,科学者,計画立案者等からなる国際ネットワークです。第1回会議(URBIO2008)は,COP9(2008年)にあわせ,約50カ国から400名程度の参加を得てエアフルト(ドイツ)で開催されました。会議成果としてまとめられた「エアフルト宣言, URBIO2008」は,ボン市等が主催した「“生物多様性のための地域行動”に関する市長会議」にインプットされました。そして,最終的にCOP9 の決議IX/28(市自治体と地方当局の参加者宣言)として採択されました。

 URBIO2010は,2008年会議の成果を継承しつつ,日本やアジア等の都市における生物多様性を基軸の一つにした検討や情報発信,ネットワークづくりを行っていくことを目指します。2008年5月に神戸で開催されたG8環境大臣会合では,「STOYAMAイニシアティブ」の国際的な推進が合意され,また,国連大学による里山里海サブグローバルアセスメントも進行しています。このことから,対象を都市内にとどめることなく,都市周辺の里山・里海と都市との関係についても検討します。また,生物多様性の保全・回復を実現していく上での,都市住民のリーダーシップや連携のあり方についても検討していきます。そして,URBIO2010の総括を,愛知県・名古屋市がホストとなって開催する「国際自治体会議」に提案するとともに,COP10に反映できるよう調整を行っていきます。

 生物多様性の保全や再生に携わる研究者,実務家,NPO等の皆様の,幅広い研究・活動に関する発表,御参加をお待ちしています。

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2009年7月22日 (水)

里山里海SGA 第2回クラスター間&国レベルWG会議

宇都宮大学にて,里山里海SGA 第2回 クラスター間&国レベル・ワーキンググループ会議。22日~24日の3日間だけど,僕は22日だけの参加。

<22日の議題>

1. 里山・里海とは何か?

2. なぜ里山・里海の消失は問題なのか?

3. 里山・里海の消失の現状と主な要因は何か?

4. 里山里海SGAの経済評価

「里山・里海」をどのように定義するか,ということに比較的長い時間が費やされた。今まで,農地や林地のモザイクからなる景観というようなことで定義されてきている。けれども,そうした景観構造だけに着目した定義にすると,今も,そのような景観は普通に存在することになる。そのような構造をもつ空間の中で,人がそれらとどのように関わってきたのか,どのように管理しようと意図してきたのかといったことを定義に含めなければならないのだろうか。そして,里山の変化を議論する際には,「人と自然の関係の変化」を読み解いていかなけれなならないのではないだろうか。おそらくそれが,里山の生態系サービスを理解することにつながる。

“里山の消失”という概念も普通に使われてきた。開発によって,農地や林地が失われたところもあるけれど,多くの農村ではそうしたモザイク構造は今も残る。だから,ここでも「人と自然の関係性」という側面から検討しない限り,議論できないと思う。

これらは,翌日以降に再提案されることになった。どのように議論が進んだのか,気になるところ。

会場となった宇都宮大学の会議場は,明治時代(だったっか)に建てられた古い建物。今年,改修されて会議場として使えるようになったとのこと。周辺にはヨーロッパ風の庭園がある。伝統を感じる空間だった。

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2009年7月13日 (月)

国土交通大学校 河川環境研修

東京都小平市にある国土交通大学校での河川環境研修。主に国土交通省で河川管理を担当する係長級の方向けの研修らしい。いくつかの県からも何人かいらっしゃっていた。

7月6日~17日の間,河川環境について様々な側面から学ぶのだという。

講義内容: これからの河川環境管理,河川技術者のあり方,地球環境とビオトープネットワーク,河川環境行政の現状と課題,治水と環境の調和した川づくり,河道のインパクト・レスポンスと河川環境,河川環境の捉え方,河川環境の目標設定(環境目標・評価方法),多自然川づくりの技術,正常流量,河川水辺の国勢調査,河川景観の形成と保全,河川環境整備事業の便益評価,流域管理論,河川空間における生物の多様性,河川環境と魚類,河川生態系の予測評価

おそらくここで学ぶ係長級の方々は土木系の出身で,生物や生態学はほとんど学んだことはないのだろう。こういう研修をとおして,一歩ずつでも日本の河川の豊かさにつながっていけばいいなあと思う。

僕の担当は,15時15分~17時15分の2時間,「河川生態系の予測評価」について。

 1) はじめに - 生物多様性が持つ意味

 2) 生物多様性・生態系保全に向けた国の動き

 3) 生態系のアセスメントとモニタリング

 4) 河川事業による河川生態系の変化-マルチスケールな見方
     -ダム建設
     -砂利採取による河床低下
     -河床の複断面化

 5) 河川定期横断測量と水辺の国勢調査を用いた生態系長期

    モニタリングのすすめ

 6) 侵略的外来種シナダレスズメガヤの繁茂を抑制するための

   考え方

 7) 「こっちにもあるから大丈夫」ではない―メタ個体群

 8) 順応的管理と行政,研究者・技術者の役割

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2009年7月12日 (日)

JSTフィールド研究会 in 上勝/徳島 3

JST研究会,3日目.徳島大学にて.

9:00-12:30 話題提供(2): 博物館が持つネットワーク構造

 白川 「草原再生に向けた地域内・地域間ネットワーク」

 永野 「地域密着型博物館キョロロと地域のつながり」

 金尾 「多賀町立博物館多賀の自然と文化の館での挑戦」

13:00-16:00  話題提供(3): 在野知・生活知の結集のあり方

 小串 「在野知の結集による地域の生態系保全活動の形成」

 佐藤 「コロンビア河のサケ再生とステークホルダーのネットワーク」

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<メンバーからの感想>

● 話題提供(2)について.

3人の小さな博物館の創意工夫は新鮮でした。Local knowledgeを自律的に集約するWebダイジンガー、キョロロの取り組みは素晴らしいですね。「環境と科学のフェスティバル」とは誰でも思いつきそうな企画ですが、Google検索すると滋賀県博物館の取り組みしか出てきません。これはすごいですね。コロンブスの卵。身近なところから等身大で始められる創意工夫こそ、最も重要なKeywordだと思いました。(M.H.)

色々な視点から、自分の仕事、ポジションをみることができたこと、日本中の地域と研究をつなげていこうと思っている志士と交流をもてたことが何よりも収穫です。(N.M.)

各地のレジデント型博物館の取り組みは、ほんとうに印象的でした。新しい動きが生まれつつあることを実感しました。(S.T.)

キョロロ,多賀町立博物館と,続けて聞くことができたので,当館でできていること・できていないこと・できること・できないことがはっきりと見えました.やはり,これから作ろうとしているネットワークは,地方の,小さな組織にとって,とても意義在るものだと実感しました.(S.K.)

今回の研究会は、陸のことはほとんど知らない私にとっても大変刺激的でした。博物館の学芸員がこれほど活躍しているとは全く知りませんでした。(Kag)

小さい博物館の取り組みはそれぞれに特徴があり面白く拝聴しました。関わり方やメニューなどは、似てくるんだなとも感じています。ただ、地域との関わりや、各種事業を実施する際の意思決定の流れや主体などが見えにくかったので、次回以降より深くお伺いできればと思いました。地縁血縁の強いコミュニティでは、個と個をあらためて繋ぐというよりは、既存の意思決定システムの中にカウンターパートを見出し、こちらの期待する問題を議論してもらえる組織体をつくることが必要なのかなと感じています。(K.S.)

ぼくにとって特に心に残ったのは、「地域社会は専門家のやりたいことを実現するための手段ではない」という指摘でした。地域環境JSTの根幹をなす考え方のひとつに、「意思決定の主役はあくまで地域の多様なステークホルダーであり、科学者・専門家の役割は意思決定を支援すること」という位置づけがあります。その際に科学者・専門家がどこまで禁欲的であるべきか、という議論は、ごれまでの研究会でも再三なされてきました。その意味を改めて問い直していきたいと思っています。たくさんの方々が博物館の調査に協力してくれるとか、活動に参加してくれるという成果の陰には、じつは大多数の無関心層、不参加層があり、多様な価値観が渦巻いていることでしょう。地域社会のこのような多様性を認識し、価値観の異なる人々がいかに協働できるか、という問題意識を維持することが重要だと思います。(S.T.)

● 話題提供(3)について.

それまでの人の繋がりを模索する話を聞いたあとでは、最後の佐藤さんのアメリカのサケ保護の話は強烈でしたね。自然保護といっても、人間関係を大切にする人とそうでない人がいることも実感しました。(M.H.)

それぞれの人が、それぞれの立場からサクセスストーリーを語ることができるにもかかわらず、地域の中には多様な利害が渦巻き、パワーゲームの中で専門家も一人のアクターとしてもがいている。地域の中で研究する科学者・専門家として、自分の目指す自然保護や生態調査を推進しつつ、なおかつ多様な価値観の相克の中に自分の立ち位置を見つけて、地域社会に対する広い視野を持ち続けることが、大きな課題なのだと思います。科学者・専門家の特権的な権威性を自ら相対化して地域とかかわる姿勢が、「問題解決型の科学」に必要なことなのだと、改めて痛感した次第です。(S.T.)

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2009年7月11日 (土)

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<午後>

徳島大学へ移動して,研究会での検討・討議.12日まで.

テーマ「科学者および地域のステークホルダーの変容を生起させる
          相互作用的な意思決定過程とネットワーク構造」

14:30-17:30   研究会 その1

話題提供(1):分析の視点―ネットワーク論の提示

 鎌田・勝瀬 「かみかつ里山倶楽部WSからみる3年間の歩み

   -里山倶楽部を支える人的ネットワークの形成と拡大」

 澤田 「文化財としての棚田保全に向けた地域の意思決定の
      あり方」

 清水 「地域課題の解決を導く人のネットワーク構造」

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<メンバーからの感想>

清水さんの発表で,ずいぶん視点が整理された気がしました.「ネットワーク」「ハブ」という観点から自然館の活動を見直す機会となり,自然館にとっても良い機会でした.(S.K.)

印象的だったのは、上勝のみなさんが、千年の森づくり事業にそれぞれ異なる立ち位置、かかわりを維持しつつ、千年の森づくりという共通の課題に全体として多義性を維持したままで挑んでいる姿でした。その中で、専門家である鎌田さんも澤田さんも、それぞれの立ち位置から自己主張を続け、地域の中で重要な役割を担っています。このような相互作用に基づく「差異を維持した協働」をきちんと評価していきたいですね。(S.T.)

上勝町での取り組みは、非常に身近に感じることが出来ました。特に、澤田さんの地域への関わり方(技術・手法)は、都市計画や地域計画的なアプローチとしてなじみがありました。ただ、業務として(あるいは、営業として)以上に、地域に関わる情熱や思いのようなものが地域を動かす上で重要な要素になっているのではないかとも改めて感じました。レジデント型の中にもその地域に骨をうずめる覚悟とポジションが用意されている(自分でつくる)場合と、地域に住んでいるがいずれは別の地域に移っていく可能性を有している場合の地域との関わり方、地域側からの見る目などが異なるのではないかとも感じました。(K.S.)

棚田の「丸い圃場整備」と言うのも始めて知りました。それを行政に説得する澤田さんの逸話、保護地区にするために地権者を説得する逸話も貴重でした。(M.H.)

保全生態学にもいろいろな役割があります。経済を論じるのもよいでしょうが、物づくりと人づくりが基本ですね。Carbon Creditのような擬似市場もよいが、そのために膨大な人数の大金持ちの金融業者の新たな仕事を創造する動きにはついていけません。(M.H.)

私たちはCarbon Creditのしくみをつくることを目的にしている訳ではありません。自立的な森林管理ができなくなっている現在、それを手段・原資にして、森林を適切な形に修正していく動きをつくること、そして、将来は、Carbon Creditに頼らない自立的な森づくり・管理ができるようになることを目指しています。Carbon Creditは、あくまで初動的・過渡的手段でしかないと思っています。(鎌田)

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研究会2日目.

<午前>

千年の森に苗木を供給してくれている田中さんの苗木生産現場.この10年ほどで,30種類を超える広葉樹の苗木を育てる技術を,試行錯誤によって田中さんは確立してきた.その経験知,感覚をどのように伝えるのか.

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高丸山の植栽事業地と森を見学.スケジュール上での時間的制約から,森を歩く時間は想定していなかったのだけれど,メンバーからの強い希望で,急遽,予定変更.

巻き上がるシラクチカズラ(サルナシ).御神体である高丸山に静かにおかれた祭壇.

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高丸山に向かう林道では,有害捕獲されたシカ.昨夜食べたシカも,このようにして捕獲された.

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2009年7月10日 (金)

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JST 「地域主導型科学者コミュニティの創生」 のフィールド研究会、2回目。上勝、徳島で開催。

参加者:10日~12日/ 佐藤,高橋,清水,小串,永野,上村,牧野,鹿熊,鎌田,澤田,家中,白川,金尾,11日/ 大西,三輪,11日~12日/ 松田

7月10日―11日午前の目的: 

  かみかつ里山倶楽部構成員からの発信
    -研究会メンバーとのネットワーク形成

<プログラム>

 1) 里山倶楽部会議メンバーへのJST研究プロジェクトの目的

       佐藤(長野大,プロジェクトリーダー)

 2) 樫原棚田見学

 雨上がりの棚田.風情を堪能.ヤブカンゾウを残して草刈りをした畦が印象的.

 この棚田の風景をどのような枠組みで残していこうとしているのかについて,澤田さんから説明.文化庁の「文化的景観」指定を受けることになっていて,今,上勝町で条例づくりに取り組んでいるとのこと.

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 3) 里山倶楽部会議メンバーによる活動紹介と意見交換

 かみかつ里山倶楽部で,「千年の森」の運営を支えている方々から,日頃の想いについて話していただく.みんながどんな思いで活動に参加しているのか,真正面から聞いたのはこれが初めてかもしれない.それぞれの苦労や,不満,楽しみを聞けて,とてもよかった.

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話題提供1. 西さん

町内で10を超える役をもっていて,てんてこまいになりながらも千年の森の運営に力を注いでくれている.森林組合との間で組織的に活動していくことの難しさや,これからの豊富について,多少はにかみながらも熱く語ってくれた.

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話題提供2. 田上さん

全国の小学生を対象にした環境教育の取り組みをはじめとして,上勝町を愛する想いをとつとつと話してくれた.

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話題提供3. 篠崎さん

森づくりに対する熱い想いを一気に.千年の森で,しっかりとした森づくりができているとは言い難いとの,お叱りも.. シカによる食害から,植栽した苗木をどのように守るのか,その難しさと苦労についても.

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話題提供4. 花本さん

いろんな「しかけ」を用いて,上勝町を活性化しようとがんばってきている.里山倶楽部としての3年間の総括を話すとともに,町の職員をはじめ,上勝町の一人一人が何ができるのかを考えようとしているのか,そのきっかけとなったことを話してくれた.みかん栽培でがんばっていた上勝町が極端な寒さに見舞われて,みかんがすべて枯れたことがあったらしい.その時,役場としてできることはなにもなく,むしろ,町の人が自分でどうしていくかを考えられるようになるべきだと考えるようになった.かなりの予算を使って経営コンサルタントの方を役場に招き,2年間ほど,役場内で徹底的な議論をしたのだとのこと.それが今の街づくりにつながっている.

花本さんの,静かだかれど,心に秘めた熱い思いを込めて書かれた最後のスライドの文章が,とても印象的で心打たれた.

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 4) 「山の楽校」にて里山倶楽部会議メンバーとの懇談会

 美食家がそろう研究会メンバーのためにと,厳選した食材を使った料理を出してくれた.田上さんから,食材の説明を聞いて始まった懇談会.篠崎さんは,研究会をやっている間からたきこんだ,シカ肉料理をふるまってくれた.ここから先は,何も言うことなし.ほんとうに,わきあいあいと情報交換.

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2009年7月 7日 (火)

アカテガニ調査 城山

7月,大潮の夜,城山の山中で過ごしていたアカテガニが助任川に産卵におりてくる。助任川の一部には自然の状態に近い古い護岸が残っているが,大方は新しい護岸でおおわれている。アカテガニにとってはどっちがいいのか,それを確かめるための調査。山側で降りてくるアカテガニを調べるもの,川側にはしごをおろして産卵するアカテガニを調べるもの。山と川の間には,自転車やジョギングで大勢が行きかう道路。アカテガニは右往左往して,なかなかたどりつけない。ビデオを使って,人の往来がアカテガニの往来に与える影響も調査。そんなこんなで,総勢22名の大チーム。

「海と山を行き来するアカテガニを指標として,城山という徳島の町中に残された緑地の健全性を評価する」というのが,稲飯さん(D3)の研究目標の一つ。四宮(B4)が卒論でそれをサポートして今回の調査をマネージメント。頼もしい。こうした経験をとおして,マネージメント能力も向上していく。それは社会に出てからも役立つだろう。

でも,今日はアカテガニの数はいま一つ。7月22日と8月7日にも同じ調査を行って,データをとる。

そういえば,今日は七夕,そして満月。夜空を楽しむ時間はなかったけれど。

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調査の様子をNHKが取材に。産卵の様子も熱心に撮影してくれた。番組になるのが楽しみ。

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調査の様子は,研究室のブログで四宮も紹介している。

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2009年6月28日 (日)

景観生態学会 三日目 エクスカーション

エクスカーションで鳥屋野潟,亀田郷の休耕田で行われている湿地再生現場,阿賀町津川,そしてブナ林とたきがしら湿原をめぐる。紙谷先生がずっと先頭をきって説明してくれた。

鳥屋野潟(とやのがた)は新潟市中央区にある一級河川(信濃川水系)の潟。海水面より数m低いところにあるのだという。そもそも,新潟平野の6割は海水面より低い低平湿地。ここでの農業はとても大変だったに違いない。湖岸にはヨシ原が広がり,オオヨシキリ(?)の鳴き声で賑やか。

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亀田郷では,休耕田を使った湿地再生が行われている。超域研究機構「田園型都市における生物多様性回復のためのネットワーク形成」プロジェクト(リーダー:紙谷智彦自然科学系・教授)。新潟市と連携し,田園型都市の生物多様性回復と景観形成に貢献することを目的に活動を行ってるのだそうだ。

驚いたのは,広大な水田の中を流れる水路。矢板で壁面を固められ,上部にはたくさんのパイプがわたされている。シルトからなる超軟弱地盤の低平湿地なので,つっかえ棒で支えないと崩れてしまうのだろう。

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阿賀町津川。雁木の残る街並みと阿賀野川。そして,「きつねの嫁入り」と「きつね火」の話が生きている街。きつねの顔がずっと頭の奥に残り続ける。なんだかとても魅かれた。

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萌芽によるブナ二次林。かつて紙谷先生の論文で勉強した。直径が10cm程度までのブナが萌芽するのだという。原生林時代からあったというブナ大径木。そして,樹肌に残されたクマの爪痕。登りと下りで模様が異なる。谷ぞいの道。黄色い花のホトトギス(タマガワホトトギス?)。ナラ枯れでできたギャップ。予定されていなかった,ワクワクする森の散策体験。

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ブナ林のふもとにある「たきがしら湿原」。行政の方のアイディアで,放棄水田を利用して作られたという。

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こんなにも実りの多い大会を企画・運営してくださった紙谷先生,村上先生をはじめとする,新潟大学の皆様に感謝。ほんとうにありがとうございました。

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2009年6月27日 (土)

景観生態学会 二日目

二日目,研究発表会と公開シンポジウム,そして懇親会。

僕たちの研究室からは4人が発表。田代さん(特任助教)は,カワバタモロコを絶滅から守るために農家と活動してきたプロセスを分析。この学会での発表内容としては新鮮で挑戦的。この4月から就職して夜だけ学生をやっている武知(M2)は,疲れたからだをふるいたたせながら発表資料をつくった。竹村(M2)は,森本先生(京都大)からの依頼で取り組んだインド半島のマングローブの立地解析について。現地もみてきてはいるのだけれど,こうした仕事は“現場感との遊離”に関するコメントが寄せられる。源(M1)は,ポスター賞を狙ってがんばったのだけど,残念ながら今年は受賞ならず。。 それでも,いろいろな意見交換ができて,満足していたみたい。宮本(M1)にとっては,初めての学会。緊張しつつも,いい経験をしたよう。研究室から離れた所では,鈴木さん(立命館大学)が,「南から届ける環づくり会議」で実施したアンケート調査の結果を発表してくれた。

田代優秋.希少種保全を目標とした地域環境再生のプロセス分析―絶滅危惧種カワバタモロコを例に.

武知宏弥・森一生・鎌田磨人.GPSを用いたニホンジカのハビタット利用解析.

竹村紫苑・鎌田磨人・森本幸裕.インド半島におけるマングローブ生育地の形成に関わる流域特性.

源典子・鎌田磨人.ジンリョウユリ開花個体の分布とランドスケープの構造.

鈴木重雄・正本英紀・井坂利章・古川順啓・東彰一・大田直友・鎌田磨人.たけのこ生産農家と周辺住民の竹林認識の違い―徳島県阿南市におけるアンケート調査.

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総会をはさんで,午後は公開シンポジウム「自然再生から考える生物多様性と地域の課題」。紙谷先生と村上先生(新潟大)の進行のもと,森本先生(京都大),鎌田,箕口先生(新潟大)の講演と,中村先生(北海道大)のコメント,そしてパネルディスカッション。

森本幸裕.覆水をどう盆に返すか―階層的な自然再生のグランドデザイン-.

要旨: この百年に失われた生物多様性を百年かけて再生すると宣言した第 3次生物多様性国家戦略の閣議決定にも関わらず,生物多様性の劣化は止まらない。だが百年に一度という未曾有の経済危機は社会構造を持続可能な自然共生型へ転換するチャンスでもある。そのためには,生態系サービス評価に基づき臨界自然資本を識別して目標とすべきグランドデザインを共有し,現場の技術開発から景観レベル,国土計画まで階層的な取組みが望まれる。

鎌田磨人.協働に基づく自然林再生と順応的管理-「徳島県高丸山千年の森」における取り組み.

要旨: 徳島県上勝町高丸山周辺の伐採跡地では,「かみかつ里山倶楽部」を核として,地域住民,ボランティアグループ,研究機関,大学,徳島県等の協働によって自然林再生が行われている。今回,再生目標の設定手法や,実施段階における目標とのズレを検出するためのモニタリング調査,ずれを修正していくための意思決定のあり方などを紹介し,順応的管理に向けた協働のあり方について検討したい。

箕口秀夫.トキは朱鷺-佐渡発の自然再生をめざして.

要旨: 昨年9月25日,27年ぶりに佐渡の空に 10羽のトキが舞い,トキの野生復帰が新たな一歩を踏み出した。放鳥されたトキの行動は私たちに多くの貴重な知見をもたらした。なかでも,11月に雌 1羽が本州で確認され,その後も 3羽の雌が相次いで本州に渡ったことは,トキの野生復帰がめざすものについて新たな議論を巻き起こした。そこで,放鳥されたトキの行動をめぐり垣間見えてきた,自然再生に取り組む上での課題について考える。

一般の方や学生さんたちがたくさんきてくれていて,パネルディスカッションでは,「景観生態学とはどういう学問なのか」という問いかけから,個々の自然再生現場での取り組みの工夫についてまで,多様で熱心な討論があった。僕の発表に対しては,新潟で森づくりを進められている方から,参考にしたいと質問をしてくれた。新潟大で教育・研究をしてこられたとのことで,自然再生の現場に教育が取り込まれていることにとても共感してくれた。徳島出身という2年生の学生さんも,面白かったと話しかけてくれた。好感をもって受け入れてくれた方が多かったみたいで,ほっとした。上勝まで訪ねてきてれたら,嬉しいのだけれど。

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懇親会。発表のときには語りつくせない話,そして裏話。ポスター賞の授賞式。受賞者は懇親会が招待となる。

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二次会。蕎麦屋での開催。しぶい選択。「へぎそば」というのが新潟の名物なのだそうだ。店のおばちゃんに勧められるままに注文。うまい!

呑めない橋本さん(名城大)も誘い,日置さん(鳥取大)や小串さん(グリーンフロント研究所)とともにURBIO2010について打ち合わせ。橋本さんには,本当に苦労をおかけしているけど,とてもやる気をみせてくれていて心強い。来年の大会を引き受けてくれた日置さんとは,大会のあり方にもついて少し意見交換。来年は,温泉で合宿形式でやろうとの案も。実現したら楽しいだろうなぁ。

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2009年6月26日 (金)

景観生態学会大会 初日

今日から28日まで日本景観生態学会 第19回大会,新潟大学五十嵐キャンパスにて。

26日;   13:00-14:20 企画・交流委員会

     14:30-15:50 編集委員会

          16:00-17:30 運営委員会

          17:45-19:45 JALEメンバーで進めている3科研の合同研究会

個々の委員会で景観生態学会を活性化させるための手法が検討された。企画・交流委員会ではブログをとおして,主に若い研究者が景観生態学に関連する活動や想いを述べていくこと,そして,メーリングリストを活用して,様々な地域で会員がかかわって実施している活動の情報を発信していくことに。編集委員会では学会誌の充実をめざしたプロモーションを積極的に行うことに。そして,8月中旬までに投稿された原稿について,編集委員会が総力をあげて査読作業を行い,受理された原稿については12月に発行される会誌に掲載できるよう努力をすることが確認された。超多忙な中で,皆がそれそれの活動を進めようとしてくれている。

「景観生態学会はどのような研究でも受け入れてくれて応援してくれるので,ホッとする。安心して自分の道を模索できる居心地のいい空間」,「こじんまりしていて,互いの顔がみえて活動できるところがいい」という,ある若手研究者たちの話。学会を大きくしていくことも大事だけれど,皆で心行くまで議論を楽しめる,それをベースにした学会づくりを目指したいと,強く思った。

徳島から新潟までは,バスを乗り継いで伊丹空港まで。そして,飛行機。伊丹空港は久々。

プロペラ機も久々。北アルプスをかすめて,飛び下りられそうな高さを飛ぶ。新潟平野の上では,微高地と思われるところに線上にならぶ集落も見えた。氾濫原であることを思い起こさせる。楽しい飛行。

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2009年6月23日 (火)

URBIO2010 第3回準備会

10時~15時,京都大学東京連絡事務所(サピアタワー10階)にて。

参加者: 森本(京都大/景観生態),井上(創建/造園),鎌田(徳島大/景観生態),涌井(桐陰横浜大/造園),飯島(桐陰横浜大/造園),倉本(明治大/造園),趙(愛植物設計/造園),八色(グラック/造園),逸見(地域環境計画/造園),浅枝(埼玉大),小林(千葉大/造園,緑化工),春田(日本技術士会),渡邉(環境省/造園),中島(環境省),橋本(名城大/造園),河田(COP10支援実行委員会),高木(COP10支援実行委員会),榊原(COP10支援実行委員会)

1) 1st Circular の作成に向けての骨格づくり。

2010年10月,名古屋で開催される生物多様性条約締約国会議(COP10)では,2010年以降の生物多様性目標が定められることとなっていて,非常に重要な位置を占める。

都市,そして都市住民は,生物多様性を保全・維持していく上での鍵となる。URBIO(Urban Biodiversity & Design)は,都市の生物多様性を向上させるための理論,技術,計画・設計論を自然科学および社会的側面から総合的に検討するため,世界各地の研究者,技術者,計画担当者等が参加して形成されたネットワークで,2008年にドイツのボン市で開催されたCOP9を契機に立ち上げられた。COP9に並行してエアフルト市で開催されたURBIO2008の成果は書籍として出版され,また,会議の総括として採択された“エアフルト宣言”が,ボン市がホストとなって開催された国際市長会議に提出された。

URBIO2010は,2008年会議の成果を継承しつつ,日本やアジアの都市を基軸の一つにした検討を行い,情報発信を行ってく。URBIO2010の総括は,名古屋市がホストとなって開催する国際自治体会議に提出できるよう調整を行っていく。

COP10の開催国である日本で生物多様性の保全や維持に係る研究・技術開発・計画に携わる者は,その成果を広く公表し,2010年以降の生物多様性の目標策定に役立てられるようにする責務を負っている。URBIO2010がその責を全うする機会となるよう,準備を進めていく。

2) COP10で名古屋市がホストとなって開催される国際自治体会議へのインプットに向けての方向性と検討課題の整理。

・ 国際自治体会議の成果が,COP10の最終とりまとめ(high level)会議にインプットされる。URBIOの成果が,その中に盛り込まれる可能性はある。そのために,WGをつくって検討していく。

・ 「日本からの発信(日本の独自性)」と「日本を幹事にした発信(世界との共通性)」

 -ポスト2010年目標として,都市-農村圏域を対象に, 世界も賛同できるようなシナリオ(里山イニシアィブ[持続可能な利用]など),考え方をつくっていく。

 -一方で, 日本と世界との違いを明確にしておくことも必要。

 技術者,コンサルタントの役割・職能について。

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2009年6月21日 (日)

地域環境マネジメント実習

20日-21日,学部3年生を対象にした実習。正式な科目名は「建設創造実験実習」だけど,僕の担当は地域環境マネジメントスタディーズに所属する40人ほどの学生を対象にしたもの。「千年の森づくり」の現場で,上勝町の方から直接話を聞き,地域が持つ課題を解決するために必要な技術を学ぶ。1泊2日の行程。1)森林保全,2)風景の発見と発信,3)環境教育プログラムの開発といった3つの課題から一つを選択し,3つのグループに分かれて課題をこなす。

その成果は,1月に開催される「千年の森セミナー」で学生が発表し,地域に還元する。また,開発された環境教育プログラムは,実際に使用されたりもする。

僕の課題には15人の学生が挑戦。伐採跡地での再生目標とするために2000年に調査した自然林を再調査するというもの。上勝ではシカの食害による林床植生の劣化が顕在化している。実習をとおしてモニタリングを行い,変化の様子を把握する。同時にシカの糞粒調査を行い,シカの個体密度を推定する。2007年から実施しているこれらの課題に加え,今年は,シカ防護柵(1区画は15m×15m)を3つ設置するという作業を行った。これにより,来年からの実習で,シカ防護柵の内外の比較から,シカが林床植生に与える影響をより明確に把握できるようになる。

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ほとんどの学生にとっては初めてのブナ林,山道を歩くのが初めての者も。そして,あいにくの雨。結構しんどいけれど,2日目の夕方に実習をやりとげた学生たちは,充実感を得ているよう。

夜はバーベキュー。「千年の森ふれあい館」と同じ敷地内にある廃校を利用した宿泊施設「森の楽校・旭の宿」の田上さんの好意により,肉は大盛り。学生がたいらげる。

そしてスパイスのきいたシカ肉カレー。「千年の森ふれあい館」の行事の一環として,真田先生と地域の方々の協働料理。絶品だった。

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そして希望者を募って,夜のシカ観察。暗闇に向かって照らすライトの光に浮かび上がるシカの目を探す。これも,シカの個体数を推定するための手法。シカを見つけた学生は興奮。

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実習のマネジメントは源典子(M1)。今年はシカ柵の設置とかの大仕事があったので,研究室から河口先生,武知(M2),竹村(M2),宮本(M1),三幣(B4),熱田(B4),大西(B4),青山(B4)が参加。そして,シカ柵の設置や毎木調査の指導は,地域の林家である田中さんご夫妻や,県職員の森さん・土井さんにお手伝いいただいた。

連絡調整は,真田先生,そして「千年の森ふれあい館」の勝瀬さん。

みなさんに感謝。

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2009年6月 1日 (月)

研究室ゼミ 野田さんによる穂谷の紹介

日本の里100選」にも選ばれた大阪の穂谷を紹介してもらうために,野田さん(大阪自然環境保全協会)を招いてのゼミ。以前,野田さんには現地を案内してもらった。

野田さんのスライドによる,里山の説明,穂谷の風景。

<第1部>

話題提供者:野田奏栄氏(大阪自然環境保全協会 理事)

内容:「穂谷(大阪府枚方市)の里山紹介」

都市域が拡大する中,穂谷地区には,「日本の里100選」にも選定された優れた里地里山が残されていて,環境省のモニタリングサイト1000のコアサイトともなっている。大阪自然環境保全協会は,モニタリングサイト1000の現地事務局の役割を担っている。日頃より穂谷での保全活動に携わっている野田さんから,穂谷の里の四季の風景と,そこで行われている保全活動について紹介してもらった。

里山についての知識はある程度もっている学生たちだけど,そのリアリティにはまだ触れられていない。野田さんのスライドをみて,ぜひ,穂谷に行きたいと皆が言ってくれたのはうれしかった。次は,いよいよ現地へ。。

時間:13時30分~15時

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<第2部>

ワークショップ形式での野田さんからのヒアリング。野田さんからのヒアリングをとおして,穂谷での保全活動に関わっている人・組織のネットワーク地図の作成を行った。これをもとに,うちの研究室の里山プロジェクトグループで,穂谷での研究の可能性・方向性を検討していく。穂谷での研究には,伊川,宮本をコアとして,竹村,前田が参画。

このワークショップには千年の森ふれあい館の勝瀬さんも参加し,ここで用いた人的ネットワークの抽出手法についての有効性を検討。千年の森での人のネットワークの広がりの分析に用いていく予定。

時間:15時30分~17時30分

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<第3部>

活魚水産にて,食事会というか,飲み会。19時~

その楽しさと,おいしさは言うに及ばず。。

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↑ セッタ(雪駄)エビ。他の地域ではあまり見ないけれど,徳島での海女料理といったこれ。

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2009年5月23日 (土)

吉野川巡検

岡部先生の案内で,河口先生と吉野川河口から池田ダム付近までめぐる。那賀川巡検に続く企画。楽しく,また,勉強になった一日。

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↑ 河口干潟。東環状大橋の建設が進む下では漁が続けられ,シオマネキが踊る。

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↑ 第十堰では家族が散歩を楽しむ。男の子は網をかかえて魚採りか。

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↑ 第十堰上流の砂州上はムシトリナデシコ(外来種)の花畑に。シナダレスズメガヤ(外来種)の草原だったが,2004年の大出水で消失。今,またシナダレスズメガヤも戻ってきている。外来種の草原。。

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↑ 柿原堰

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↑ 脇町,大谷川の砂防堰堤。デ・レーケの指導のもと内務省の直轄工事で施工された。有形文化財に指定されている。

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↑ 加茂の大クス。目をみはる大きさ。国の特別天然記念物に指定されている。

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↑ 床止めとして設置されていた堰にあけられたスリット。これにより流路ができ,魚が行き来できるようになった。岡部先生の設計による。こうした現場で必要な計算ができる水工学者が少なくなったと,岡部先生はなげく。

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2009年5月17日 (日)

生態学会中国四国地区会 高知

第53回日本生態学会中国・四国地区大会,5月16日(土)~17日(日),高知大にて。

地区会には久しぶりの参加。

4年になったばかりの熱田さんが学会デビュー。3年生が一昨年から実習で行っている高丸山ブナ林のモニタリング調査の結果をまとめて発表。彼女も,昨年,この実習に参加した。自らの実習成果と,その前年の実習成果をあわせて解析した。とても熱心た結果,何人もが聞きに来てくれて,発表時間の間,ずっと説明を繰り返していた。発表も堂々としていて,立派だった。

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熱田尚子・鎌田磨人.徳島県高丸山ブナ林における林分構造の8年間の変化.

<要旨> 徳島県上勝町高丸山のブナ林に設置された1350㎡の調査区での、8年間(2000~2008年)の林分構造の変化を、種組成、サイズ分布の変化から把握した。そして、同時に、この調査区における野生ニホンジカの生息密度、食害状況についても調査し、これらから変化の要因を推定した。個体数は全体で170から145へ減少し、特に胸高直径の最も小さい階級と最も大きな階級で減少が見られた。胸高直径の大きな階級での減少要因はブナの倒木である。また、中間の階級では、進級が認められた。材積ではブナの減少が著しく、優占種がブナからヨグソミネバリに移った。糞粒調査の結果から推定されたシカの密度は、植生に大きく影響するものであった。シカによる食害を受けている種は低木および中木性樹種であり、胸高直径の小さいものほど被害を受ける割合が高かった。林床を覆うスズタケも減少しており、この変化もシカによる食害によるものと推定された。この調査区では、林冠構成木については倒木が、林床植生についてはシカによる食害が、減少の主な要因であった。林冠構成種の倒木後も実生の成長は確認されず、この林分の更新を助け維持していくためには、シカ対策ネットを張った上で、モニタリングを続けていく必要がある。

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ちなみに,僕は千年の森づくりでの“協働”のあり方について。

鎌田磨人・勝瀬真理子・森一生・花巻旬二.協働に基づく自然林再生と順応的管理-「徳島県高丸山千年の森」における取り組み.

<要旨> 徳島県上勝町高丸山周辺の伐採跡地では、地域住民、ボランティアグループ、研究機関、大学、徳島県等の協働によって自然林再生が行われている。徳島県の事業としてはじめられたこの森づくりは、現在は、上勝町で活動する12団体によって組織された「かみかつ里山倶楽部」が指定管理者となって管理運営している。周辺に残る自然林を参照して策定された森づくりの目標・計画のもと、一部事業地では29のボランティア団体が苗木の植え付け、下草刈り等を行っている。徳島大学では学生実習や卒業論文研究として、「かみかつ里山倶楽部」や徳島県森林林業研究所と連携し、植栽地や参照林におけるモニタリングを行ってきている。また、森林林業研究所は、里山倶楽部、地域住民、徳島大等と連携し、シカの食害対策試験等を実施している。モニタリングや試験の成果は、事務局機能を持つ「千年の森ふれあい館」に随時寄せられる他、学生の実習・研究成果は、「千年の森ふれあい館」が年度末に開催している「千年の森セミナー」の中で、学生自身によって報告されてきている。このようにして「千年の森ふれあい館」に集積された成果は、「かみかつ里山倶楽部会議」等での意思決定の場で活用されることで、順応的管理につながっていく。本報告では、植栽された苗木の樹種や密度、およびその生育状態に関するモニタリング調査の結果を紹介しつつ、上記の順応的管理に向けた協働のあり方について検討する。

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16日の夜は懇親会,そして二次会。

二次会は,石川先生(高知大)の案内で,「ひろめ市場」へ。たくさんの店がはいっている,いわゆる屋台市場。波田先生(岡山理科大)のグループと。楽しい一時。三次会にも行って,ホテルに帰ったのは2時過ぎだった。少しからんだような記憶も。。 

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2009年5月10日 (日)

JBON ワークショップ

矢原先生(九州大)の呼びかけによる,JBON(Japanese Biodiversity Observation Network)のワークショップ。5月8日~10日,東大駒場にて。

JBONの当面の目的は,

(1) 生態系・生物多様性研究のネットワーク化をはかり、わが国におけるヘッドクォータ機構を設立すること。

(2) 生態系・生物多様性研究がこれから解決すべき主要な課題を特定し、科学計画草案を策定すること。

(3) COP10にむけてプレシンポ開催などの行動計画を策定すること。

今回のWSには150名ほどの研究者や行政関係者が集まった。矢原さんや中静さんのイニシアティブに敬服。

5月8日の全体会議で今回のWSの方針について確認した後,9日は次のような分科会に分かれて検討。午前中は生態系別に生物多様性データベースを構築する上での方針や課題について検討,そして午後は生物多様性データベースによって得られるアウトプットのイメージを共有。僕は農地・草原・里山分科会と評価・予測分科会に参加。

9日(午前)

A. 森林分科会
B. 農地・草原・里山分科会
C. 陸水分科会
D. 海洋分科会
E. 種・遺伝子・島嶼分科会

9日(午後)

A. 保全・再生分科会
B. 評価・予測分科会
C. リモートセンシング分科会

10日は,分科会の報告を総括しつつ,今後の方針について合意するためのディスカッション。

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参加者はとてもアクティブで勉強になった。ただ,環境省で作成が進められている植生図についての話題提供がなく,検討の対象になっていないのが気になった。以前にも書いたように(),植生図づくりは遅々として進んでいないのだけれど,国土全域の植生図を書き,以前の植生と比較可能にすること,そして,植生図の作成過程で得られる2万地点を超える植生調査データは,国土モニタリングのデータベースとして貴重なものだ。

植生図づくりの検討会を率いている原さん(東京情報大)とも相談して,国土モニタリングシステムとして機能させるための研究を僕たち自身で進めるという以下のような要望を,生物多様性センターに提出することにした。これをとおして,JBONに貢献できたらと思う。

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 「植生図作成は、国土モニタリングのために行う」という視点から、植生図作成の過程で得られる植生調査資料や植生概略図を、モニタリングにどのように活かせるのかを具体的に示す必要がある。

 今まで技術検討部会で、上記課題に関わってきた原、鎌田を中心として研究グループを立ち上げ、生物多様性センターが保有する資料を用いて、植生図作成のプロセスをモニタリングシステムとして機能させるためのモデル研究を行う。すなわち、植生図作成の過程で得られる植生調査資料や植生概略図を用いることで、何を表現できるようになるのかを「見える化」する。

 目標とするアウトプット
  1)ホットスポットの抽出、ホットスポット図の作成
  2)植生調査資料を用いた広域的群落分布図の作成
  3)森林の健全度評価
  4)階層構造資料による遷移予測、など

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2009年5月 3日 (日)

那賀川巡検

那賀川河口から上流までをめぐる。この4月から赴任された河口さんに,徳島の河川の様子を知っていただこうという企画。岡部先生(河川工学)に相談したら,自ら運転して案内してくれることに。。 田村先生(水文学)も同行。

行程の多くは,1月に土砂管理に関する研究プロジェクトの現地視察でめぐったところ。これに加えて,2004年の台風10号で被災し,死者も出た集落も訪れ,当時の状況を教えていただいた。その後の対策で,今も砂防ダムや床止めが作られている。

災害,人命。途中で出会った花。どちらも“土木”のリアリティ。学生たちにも伝えるべきこと。

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↑ 2004年の台風による木沢の被災地。

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↑ 河口付近の汽水域にある砂州。2004年の出水で,それまで繁茂していたハマサジ,ハママツナ,ウラギクなどが消失した。今,ハマサジ群落が再構築され,ハママツナの芽生えも多くみられた。以前に書いた論文で,再侵入可能な場所を予測して示したが,そろそろ検証が必要。

鎌田磨人・小倉洋平 (2006) 那賀川汽水域における塩性湿地植物群落のハビタット評価.応用生態工学,8: 245-261.

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↑ 鷲敷ライン。シラン,トサシモツケが満開。周辺のキャンプサイト付近にはオキナグサ。

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2009年4月28日 (火)

家中さんゼミ

28日。家中さんが徳島まで来てくれるということで,ゼミで話してもらう。

自然と人の関係,そして人と人の関係。資源として浮上する自然。学生が環境社会学に触れるのは,これが最初。かなりのインパクトがあったよう。

僕にとっても家中さんとの話はとても意義深かった。それぞれのグループの課題、すなわち「ステークホルダーと科学者の相互作用と協働の実態把握(家中)」、「レジデント型研究機関を中心とした科学者の変容の実態把握(鎌田)」を行う上で、家中さんは協働を生起させる地域の知識生産の過程を、また、僕は科学者(および地域のステークホルダー)を変容を生起させる相互作用的な意思決定過程やネットワーク構造を分析することに興味を持っていることが明確になったからだ。今後の研究会で、そうした分析視点を共有できればと思う。

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日時:4月28日(火) 16時~18時
場所:共通講義棟 K503教室

タイトル:自然の資源化-慶良間海域のサンゴ礁の利用をめぐって

講師:家中 茂 先生(鳥取大学地域学部地域政策学科 准教授)
   http://www.rs.tottori-u.ac.jp/public_RP/manabi_yanaka.pdf

プロフィール:
専門;境社会学・村落社会学.地域資源管理をめぐる意思決定プロセス,権力関
係。生活の立場からの環境(問題)研究。フィールドは主に,沖縄,水俣。

主な著作:
2002「生成するコモンズ-環境社会学におけるコモンズ論の展開-」松井健編著『開発と環境の文化学』榕樹書林:81-112
2005『地域の自立、シマの力(上)』(新崎盛暉・比嘉政夫との共編著)コモンズ
2006『地域の自立、シマの力(下)』(新崎盛暉・比嘉政夫との共編著)コモンズ
2005『地方からの景観論』(鳥越皓之・藤村美穂との共著)農文協(近刊)
2007『資源人類学第6巻 自然の資源化』松井健(編者)、弘文堂、第2章「社会関係のなかの資源:慶良間海域サンゴ礁をめぐって」pp.83-119
2008『地方からの景観論:生活環境主義の政策論』農山漁村文化協会、第2章「コミュニティと景観」、第4章「開発と景観」
2008『入門 地域政策』小野達也・藤井正・光多長温との共編著、ミネルヴァ書房、第6章「コミュニティベースの政策論」
2008『よくわかる環境社会学』鳥越皓之・帯谷博明編著、ミネルヴァ書房、「践としてのまちづくり」担当
2008『環境総合年表』編集顧問、すいれん舎、「員石垣空港建設計画問題」担当
2008『漁村・水産業の多面的機能』山尾政弘・島秀典編著、北斗書房
2008「地域コミュニティの現在-沖縄における研究動向と竹富島の事例から」日本地方自治学会編『地方自治叢書20 合意形成と地方自治』敬文堂:105-133

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2009年4月27日 (月)

家中さん来徳

JSTの研究プロジェクト,「地域主導型科学者コミュニティの創生」で一緒に仕事をしている家中さん(鳥取大)が,上勝に触れたいということで,27日~29日の日程で徳島を訪ねてきた。

27日は上勝めぐり。樫原と府殿の棚田を案内したあと,ふれあい館,そして,千年の森に植栽してきている苗木を育ていてる田中さん宅へ。田中さんは,アメゴの養殖もやっていて40年の歴史を持つ。冷蔵庫にとってあったアメゴの卵をおみやげにもらって帰る。イクラよりもプチプチしていておいしい。田中さんと勝瀬さんの案内で,家中さんが植栽事業地に行っている間,僕はふれあい館にもどって,抱えてきた仕事をしながら待つことに。。

ふれあい館での澤田さんと家中さんの談義。アフォーダンス論でもりあがる。

家中さんからのメッセージ: 「印象的だったのは、アメゴのイクラ醤油漬け! 美味しいものがあるところには、人と自然のかかわりあいの深さを感じますね。天空に据わった家の佇まいなど、上勝のむらのかたちには惹かれます。かみかつ里山倶楽部の編成や今後の展開にも関心を惹かれました(ワークショップのご説明)。この3年間の経験をどのように記述していくのかも大切ですね。」

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↑ 樫原の棚田。水車小屋の壁にとりつけられた活動記事を読む家中さん。

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↑ 府殿の棚田

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↑ 田中さんが育てている苗木

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↑ ふれあい館では,地域の人が集まって写真展の準備が進められていた。地元の写真愛好家の方々が撮影したもので力作も多い。自分たちが住む地域の写真展を自分たちでやっていくってのはいい感じ。僕と上勝との出会いは,上勝の棚田写真展だった。

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2009年4月26日 (日)

URBIO2010 第2回準備会

4月1日の準備会に引き続いての第2回,名城大学名駅サテライト会議室名城大学名駅サテライト会議室にて。

参加者;森本(JALE会長/ICLEE副会長)、井上(創建/造園学会中部支部会長)、小林(ICLEE事務局長/千葉大)、橋本(名城大)、守村(人間環境大)、大藪(兵庫県立大・淡路景観園芸)、鎌田(JALE幹事長/徳島大)

URBIO2010の開催に向けた,大まかな役割分担を決めた。

・事務局長(呼びかけ文、VISA用の書類など)
・申込窓口
・発表会場(名城大)確保
・プログラム企画(テーマ、プログラム編集、要旨集作成)
・シンポジウム企画
・ミッド・エクスカーション
・ポストコングレスツアー
・広報
・協賛、後援などへの呼びかけ
・経理

僕は事務局長として,もろもろの仕事をやっていく。研究者にとって魅力的な成果発表の場づくり,そしてCOP10へのインプットに向けてがんばっていくつもり。お手伝いいただける方は,ぜひよろしく。。

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2009年4月19日 (日)

地球環境研究総合推進費によるプロジェクト研究会

地球環境研究総合推進費によるプロジェクト、「水田地帯の生物多様性再生に向けた自然資本・社会資本の評価と再生シナリオの提案」(代表:夏原) キックオフ研究会、京都大学にて。

目的: 水田地帯の生物多様性を回復させる施策のために必要な判断材料を提供すること。そのために、再生のために必要な、ランドスケープの視点からの水田地帯のポテンシャル評価、ポテンシャルに応じて生態系の連環を回復し生物多様性を再生するための実験的手法の導入、そして再生手法を適用するための社会システムの検討、さらに経済的なフィージビリティーの検討を行う。

情報を交換しながら、これからどのように研究を進めていくのかを話し合った。僕たち徳島大学では、「土地利用・社会変化および生物多様性ポテンシャルに基づく水田地域の類型化手法の構築」を担う。

参加者: 夏原由博(京都大)、今西亜友美(京都大)、大塚泰介(琵琶湖博)、Mark J. Grygier(琵琶湖博)、藤栄剛(滋賀大学)、牧野厚史(琵琶湖博)、鎌田磨人(徳島大)

夏原さんや今西さんとはいつも一緒に仕事をしていて、牧野さんとはJSTの研究プロジェクトでも一緒。他は初対面の方だけど、皆、アクティブで楽しい。大塚さんやGrygierさんは、結構マニアックな分類群の研究者。藤栄さんは経済学。今日の研究会には来てなかったけれど、森本さん(京都大)や日鷹さん(愛媛大)もいて、これからの議論が楽しみ。

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2009年4月 1日 (水)

URBIO2010 第1回準備会

2010年の生物多様性条約に係るCOP10の関連会議として、URBIO(Urban Biodiversity and Design)の開催に向けた準備会。名城大学名駅サテライト会議室にて。

URBIOの開催についてはICLEEの会議の際にも提案し、学会間の緩やかな連携で行っていけたらと思っていた。でも、全体の足並みをそろえるのは難しい。。

今回の会議では、基本的には2010年の5月に名古屋で開催される造園学会全国大会と関連付けてURBIO2010を開催する方向で調整していくことが決まった。

テーマとして考えられているのは次のようなもの。

会議テーマ:Urban Biodiversity in the Ecological Network

キーワード;生態系間ネットワーク、人と人のネットワーク、アジアの都市、流域、生物多様性指標、生態系サービス評価、Natural Capital、Social Capital、多様性と温暖化、協働

研究者と計画・設計に係る実務者との間で活発な議論と情報交換ができるようにすること、若手にとってアトラクティブなものにすること、LEEへの投稿を促進すること、そして、名古屋市がプロモートする国際自治体会議に「学」の場から発信していくことが、URBIO2010のミッションとなる。前回の会議(URBIO2008)をオーガナイズしたヨーロッパの研究者との協議や、資金の確保とかいろいろ大変だけど、がんばるしかないか。

僕たちの研究室の学生たちにも、発表の場として利用してもらたらえるようになったらいいなぁ。。

出席者

森本;日本景観生態学会会長,ICLEE副会長,日本緑化工学会監事(京都大)、中越;日本景観生態学会IALE担当幹事(広島大)、中村;里山里海SGA科学評価パネル共同議長(金沢大)、橋本;(社)日本造園学会中部支部幹事(名城大)、藤原;(社)日本造園学会中部支部幹事、日本緑化工学会副会長(岐阜県立国際園芸アカデミー)、柴田;日本造園学会理事,日本緑化工学会理事(京都大)、鎌田;日本景観生態学会幹事長(徳島大)、伊東;日本景観生態学会・企画交流委員長(九州工大)、辻本;応用生態工学会副会長(名古屋大)、外崎;[財]都市緑化技術開発機構

オブザーバー

環境省中部地方環境事務所、COP10支援実行委員会、(独)日本万国博覧会記念機構

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会議後、伊東さんが徳島に立ち寄ることに。九州大にいた河口さんと飲もうってことになっていたらしいのだけど、その河口さんが僕の研究室に移ってきたので、徳島でその約束を果たすため。。。

楽しい一時を過ごした。

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2009年3月19日 (木)

マングローブ調査 五日目 沖縄本島

最終日.16時の飛行機に乗るまでの間,宮本くんの案内で南部のマングローブの分布を見て回る.開発が進んでいる本島では,河口部で発達したマングローブは少なく,川の中にマングローブがあるところが多い.植えられたものなのかも.住宅街の汚れた川にあるマングローブ.後良川(西表島)の,あの自然の川との違い.

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道沿いに,「伐採屋」さんという看板が.. どういう職種なのかピンとこなかったが,草刈・台風対策・剪定との説明があった..

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お昼は,沖縄の中ではとてもおいしいと言われているらしい「てんぷらや」で.あげたてを紙袋に入れてもらって,手に持って食べるというのが沖縄風らしい.

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途中,「ひめゆりの塔」に立ち寄る.沖縄での戦争のはげしさや悲惨さをリアリティをもって感じさせられた.ひめゆりの塔の資料館では,当時,そこで女学生として働いていた方がその時の様子を語っていた.その言葉の一つ一つが,僕たちの心につきささり,その経験されたことの重さに言葉を失い,立ち尽くした.語り続ける勇気.僕たちの無知.僕たちはそれをきちんと受け取らなければならない.

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宮本君には本当にお世話になった.ありがとうございました.

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2009年3月18日 (水)

マングローブ調査 四日目 沖縄本島

石垣島から沖縄本島(琉球大学)への移動.

午前中,少しだけ石垣の街を散策,そして,八重山ソバと地ビール.

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夜,仲座先生,赤松先生らとの懇談会.仕事で本島に来ていた鹿熊さんも合流.仲座先生と鹿熊さんは旧知の仲とのこと.宮古島出身の仲座先生との飲み会は,菊の露で “おとおし”.昨年の飲み会では撃沈したけど,今回は,ウコンを飲んで万全の体制で.楽しい時間.

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2009年3月17日 (火)

マングローブ調査 三日目 西表島

大澤さん(宇都宮大)のフィールドである西表島の後良川(しいらがわ)へ.この川の流域は土地改変がなく,土地開発と土砂や栄養塩の流出との関係を把握する上での対照流域として適しているとのこと.なるほど.

大澤さんは,この川の汽水域上流端に自記記録計を設置している.設置場所までは道はなく,山超えして行くか,カヌーで行くか.当然,カヌー.

暖かい日差しの中,ゆっくりと漕いでいく.自然の川とは,こんなに美しいものなのか.至福の一時.

途中,赤松さんは水中にもぐりながら河床の土砂を採取.安定同位体を測定して,上流から下流にいくにつれて,河床の有機物の供給源がどのように変化するかを推定する.なかなかタフな仕事.いろんな研究手法を現場で教えてもらえる楽しさ.

汽水域上流端のほとんど真水のところで,フグがゆらゆらと泳いでいた.宮本くんがカヌーにはいってきた水をかき出すために持っていたペットボトルを切り取った容器で捕獲.フグものんびりしたもの.

豊かな自然の中での豊かな時間.

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2009年3月16日 (月)

マングローブ調査 二日目 -石垣島

琉球大の赤松さんと,学生の宮本くん,吉村さん,そして宇都宮大の大澤さんと合流.大澤さんは,マングローブに流入する水,土砂,栄養塩の移動を継続的に計測し,土地利用の変化によって,それらの移動量がどのように変化するのかを調べている.大澤さんのフィールドであり,竹村くんも調査地にしようとしている名蔵湾を中心に見て回ることに.

ちなみに,竹村くんが取り組もうとしているのは,次のような感じ.

(1) 西表島,石垣島,沖縄本島を対象に,マングローブ分布の既存情報と,i)土砂生産に係る流域面積,山地部土砂流出指標(SPI),表層地質,ii)河口域での土砂堆積に係る海岸部傾斜角,iii)河口域周辺の湾の地形特性等の流域パラメータから,マングローブの潜在的生育適地を推定するためのモデルを一般線形回帰(GLM)等を用いて構築する.そして,現地調査を行いモデルの精度検証を行う.

(2) 上記モデルでマングローブ生育適地と判定されるにも関わらず,その生育が確認されない場所を抽出し,空中写真等による周辺域の土地利用の経年変化把握および現地での個体群調査から,マングローブの劣化・消失過程を把握する.

(3) 上記モデルで抽出された生育適地において,メタ個体群構造を保ちつつ保全・再生していくための手法を構築するため,河口および湾内におけるマングローブの種子分散過程について数値シミュレーションを行う.そして,個体群構造調査により数値シミュレーションとの整合性を検証する.

名蔵湾の流域内は水田やサトウキビ畑となっていて,また,身の丈を超えた規模の放水路が作られている.そのため,以前に比べて土砂流入量が非常に大きくなっているのだとか.

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名蔵川の大規模なマングローブ林(名蔵アンパルというらしい)を中心として,名蔵湾にはいくつかの小さな河川が流れ込んでいる.その河口には小規模のマングローブ林があったり,芽生えや稚樹が見られる.それらマングローブ間のつながりを検討しようと思っているのだけれど,河口の実生集団と思っていたのは,植えらたものも多かった.地元の人によると,修学旅行生(だったかな)とかが,良かれと思って,記念に植樹していくのだとか.. そういえば,石垣島のおみやげやさんには,マングローブの種子が売られていた.南の島での思い出と善意.. 悪意のないそのような行為が,マングローブ林の保全にとっては妨げとなることもあるだろう.

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↑ 植えられたマングローブの種子

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 ↑ お土産マングローブ

マングローブ巡りのあいまに,リーフ散策.僕はもう何回となく石垣島を訪れているのだけど,実は,泳いだことはない.今回も,リーフを歩くだけだった.残念.. でも浜はやはり美しく,時間がたつのを忘れる.赤松先生は,ヒトデとたわむれ続けていた.

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大澤さんが,干川さんという方と引き合わせてくれた.干川さんは30年ほど前に東京から移住してきて農業をしている.いろんな人とのネットワークを持っていて、島にくる研究者にとってはとても重要な役割をはたしているようだ.大澤さんも,とても頼りにしているようだった.いろんな苦労もしてきているんだろうけど,そんなことは感じさせない.とてもチャレンジングで豊かな人生を送ってきていらっしゃるのだなあと感じた.今もチャレンジし続けているようで,バイオガス発生器を自作してガスはすべて自家製とのこと.. しばし話を聞かせてもらって,夜の宴会で,また話を続けた.楽しかった.新しい出会いに感謝.

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2009年3月15日 (日)

マングローブ調査-石垣島

琉球大の赤松先生の招きにより,竹村くん(M1)が続けているマングローブのハビタット保全・修復に関する研究の一環として,石垣島,西表島,沖縄本島をめぐる.

今日は移動日で,神戸空港から石垣島いり.まずは八重山そば食べてホテルへ.花粉症と風邪のダブルパンチで,しばらくおきあがれなかった.

夜,JSTの研究プロジェクト「地域主導型科学者コミュニティの創生」で一緒に仕事をしている鹿熊さんの案内で,おいしい魚を安く食べれるという店へ.竹村の研究内容とかを聞いてもらいつつ,また,アドバイスをもらいつつ楽しく食べ,のんだ.

明日,赤松さんらと合流し,調査を行う予定の場所をめぐる.

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 巨大な器にはいってでてきた「八重山そば」

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 石垣港,ホテルの窓から

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 鹿熊さんと竹村,研究成果のプレゼン

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 メニュー  「カメのから揚げ」があった

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2009年3月 8日 (日)

「地域主導型科学者コミュニティの創生」 拡大グループリーダー会議

佐藤さん(長野大)を全体リーダーとして昨年度から始まったJSTの研究プロジェクト,「地域主導型科学者コミュニティの創生」の拡大グループリーダー会議.家中さん(鳥取大)が「ステークホルダーと科学者の相互作用と協働の実態把握」のグループリーダーを,僕が「レジデント型研究機関を中心とした科学者の変容の実態把握」のグループリーダーを務めている.

日時: 2009年3月6日(金曜日)~3月8日(日曜日)

会場: 大阪学院大学

参加者: 佐藤哲(長野大),鎌田磨人(徳島大),家中茂(鳥取大), 三輪信哉(大阪学院大),牧野厚志(琵琶湖博),鹿熊信一郎(沖縄県八重山支庁農林水産整備課),白川勝信(芸北高原の自然館),高橋大輔(長野大),菊地直樹(兵庫県立大学自然・環境科学研究所田園生態系),金尾滋史(多賀町立博物館),上村真人(白保魚湧く海保全協議会日),勝瀬真里子(高丸山千年の森ふれあい館),比嘉義視(恩納村漁協)

今回の研究会で面白かったのは,人と人のネットワーク構造を検討するための概念として,“ハブ”が紹介されたこと.ハブは「複数のネットワーク機器を互いにケーブルで接続する際の中継を行う装置」.おぼろげながらの僕の理解では,地域には地域の意思決定システムに科学知を流し込み,また逆に,地域の意思や在野の知を科学者に伝えていく役割を担う人,すなわち,ハブとして両者を結びつける機能を持つ人がいる.科学者コミュニティにも,そのような役割を担う人がいる.ハブ機能を持つ人が,どこにどれだけ存在し,どのようなネットワーク構造をつくっているのか,そして,それが地域の意思決定にどのように作用しているのかを分析することが,このプロジェクトでの方法論になるように感じた.うまく言えないのだけれど.. このアイディアについて,これから少し考えてみることにしよう.

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 ↑ 大阪学院大学  三輪さんが勤めていらっしゃる,とっても立派できれいな大学.

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 ↑ 研究会  議論はつきず..

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 ↑ 懇親会でもしゃべりづくめ..

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2009年3月 4日 (水)

里山里海SGA 第1回国レベル・ワーキンググループ会議

日本における里山・里海のサブ・グローバル評価

第1回国レベル・ワーキンググループ会議

2009年3月1-4日

主催  国連大学高等研究所 (UNU-IAS)

共催  京都大学大学院人間・環境学研究科学際教育研究部

       京都大学大学院地球環境学堂森川里海連環学分野

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環づくり会議のシンポ(3月1日),環境省植生図作成ブロック会議(3月2日,岡山)と仕事がたてこんでいて,この会議には3日と4日のみ参加.

日本をいくつかの地域(クラスター)に区分して,それぞれのクラスターでの里山里海の生態系サービスの変化と,それに伴う人の福利の変化をとりまとめ,そして,それらを統合することで国レベルでの評価を行おうとしている.

その枠組みを決めるための最初の会議.スケジュールだけは決まっていて,あとは何にも決まっていない.. やれることをやるしかないか,というのが素直な感想.

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 全体会議

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 ロードマップ.暗澹たる思いをもってしまうスケジュール.

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 3日目終了後の懇親会.この会議に参加しての収穫は,他では知り合えないような研究者と出会えたこと.異なったバックグランド・価値観を持つ多様な人と話ができるのは,楽しい.夏原さん(京都大)による懇親会開会の挨拶.

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目的

1.日本科学評価パネル(NSAP)メンバー、国レベルWGの調整役代表執筆者(CLA)、クラスター・コーディネーターを招き、里山里海SGAの国レポートをデザインすること。

2.里山里海SGAの国レポートの作成を先導する国レベルWGを設置すること。

3.クラスター・レベルの評価プロセスの中間成果を組み入れながら、国レポートの構成および範囲を協議し特定すること。

4.国レポートをデザインするため、現状と傾向、変化の要因、対応、インターリンケージ、シナリオを含む評価の要素を詳細に検討すること。

5.国レベル評価およびクラスター評価のプロセスについて、次のステップに向けた方策を確認すること。

<プログラム>

3月1日(日)

開会
  開会の挨拶: 武内和彦教授 (国際連合大学 副学長)

           渡邊正孝教授(慶應義塾大学 教授)

  歓迎の挨拶: 森本幸裕教授 (京都大学)

  ゲストスピーチ: 大島仁氏 (京都市地球環境政策監)
            朝比奈清氏 (林野庁近畿中国森林管理局局長)

  里山里海SGAの概要説明

   - 評価プロセスの経緯

   - 国レベルWG調整役代表執筆者(CLA)の紹介

   - 国レベルWGの調整役代表執筆者(CLA)・代表執筆者(LA)・

    協力執筆者(CA)の役割

  北海道クラスター、東北クラスター、北信越クラスター、関東・中部クラスター、西日本クラスターのゼロ・ドラフト紹介

国レポートの範囲および構成

  - 国レポートの枠組み

  - 想定するユーザー

  - タイムラインおよび成果品の案

国レポートのアウトライン作成

  - 共通のパラメーターと指標の確立

  - レポートのアウトラインの作成

3月2日(月)

国レポートのアウトラインの協議(続行)

  - 共通のパラメーターと指標の確立

  - レポートのアウトラインの作成

グループ・ディスカッション

  - 現状と傾向

  - 変化の要因

  - 対応

  - インターリンケージ

  - シナリオ

3月3日(火)

各グループよりディスカッションの成果、概要および結論を報告

国レベルWGからクラスター・レポートへのフィードバック

北海道クラスター、東北クラスター、北信越クラスター、関東・中部クラスター、西日本クラスターによるグループ・ディスカッション

各グループよりディスカッションの成果、概要および結論を報告

3月4日(水)

まとめと総括

  第1-3日目の結果概要および第4日目の目標

  国レベルWGへ持ち帰り議論する課題の検討

  - 現状と傾向

  - 変化の要因

  - 対応

  - インターリンケージ

  - 対応

各クラスター・グループへ持ち帰り議論する課題の検討

  - 北海道クラスター

  - 東北クラスター

  - 北信越クラスター

  - 関東・中部クラスター

  - 西日本クラスター

次のステップに向けた方策

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2009年2月24日 (火)

科研 中間報告会

「ニホンジカ個体数の広域的・効率的管理に向けた施策支援システムの構築」 の中間報告会.

2008年度からの科学研究費補助金と徳島大学学長裁量経費で行ってきている研究の中間報告会.

研究目的: 日本の他地域と同様に,徳島県ではニホンジカの増加による生態系の劣化や農林水産業への被害が深刻となっている.こうした被害の拡大を防止・低減していくためには,多様で広域の生態系を対象とする包括的な管理システムを構築し,生態系保全施策に反映していく必要がある.
 この課題解決に向けて,本研究では,DNA解析やGPSを利用したニホンジカの移動分散過程把握技術を確立しつつ,遺伝子情報から目撃情報までの様々な情報を統合・管理していくためのGISデータベースを構築し,それら情報を用いた移動分散に係る空間モデルを開発する.そして,情報の収集から,情報の統合・管理,それら情報に基づく広域管理計画の策定に至る一連の施策支援システムとして構築し,提案する.また,管理の実行主体となる猟友会の位置づけを明確にし,猟友会内部,行政内部,そして,猟友会と行政や社会との間での合意形成を支援していく.最終的な目標は,この研究活動をとおして,管理計画から実践までの一連の流れを,徳島県をモデルとして示すことである.

研究過程と将来の方向性の共有を目的として,県の自然管理や森林管理に携わる行政・研究者も交えた意見交換.

日時:13時30分~17時00分

場所:徳島県立農林水産総合技術支援センター 森林林業研究所 3F 中会議室

内容

1.「広域的・効率的管理システムの構築にむけて」 鎌田磨人

2.「GPSを用いたシカの移動分散経路・利用場所等の把握」  森一生 武知宏弥

3.「DNAを用いたシカの移動分散経路の分析(仮)」  山城考 山城明日香

4.「持続可能な生態系管理のための環境ガバナンス像とその実現にむけた段階的な取り組みに関する提案」 小串重治

5.自由討論

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武知(M1)の発表.卒論からの2年間,徳島県森林林業研究所の森さんに現場を教えてもらってきている.そして,この1年間は,この研究所に長期インターンシップで通いつめ,職員の皆さんにかわいがってもらったようだ.今ではシカの気持ちがわかるようになっている.

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2009年1月29日 (木)

ボタンウキクサ

東部県土整備局で「ボタンウキクサ繁茂の防除方法の検討」に関する打合せ.以下のような考え方に基づいた調査を,徳島大学環境防災研究センターとNPO法人徳島保全生物学研究会との協働で進め,対策手法を提案していく予定.

将来的にはヘリコプターによるサーモセンシング調査によって水温分布を広域的に把握するとともに,栽培実験及び越冬地におけるモニタリング調査を実施した上で,対策につなげていけたらと思っている.

1.はじめに
 ボタンウキクサは熱帯アフリカ地方原産のサトイモ科の浮遊植物である。日本には昭和初期に沖縄県へ侵入・帰化したとされる(浅井,1984)。その繁殖力の高さにより川面を覆い尽くし,河川生態系に多大な影響を与えるため,「特定外来生物による生態系等に係わる被害の防止に関する法律(外来生物法)」によって第一次特定外来生物に指定された。
 徳島県では,2007年および2008年に旧吉野川流域の上板町西分付近の宮河内谷川を上流端とし,旧吉野川及び今切川の河口堰付近までの一帯で大繁殖し,漁業等への被害の懸念,また,早急な対策の必要性が新聞等でも大きく報道された。飯尾川流域でも同様である。
 このようなことから,ボタンウキクサの効率的な防除方法の確立が急務となっている。

2.対策の確立に向けた研究方針
 熱帯域を本来の生育とする本種が越冬するためには,冬季に12℃~15℃以上の水温が必要だとされている(大滝ら,1980;児島,1999)。実際,徳島の河川では,冬季にはほとんどが枯死する。
 上記の越冬条件からすると,大繁殖した旧吉野川流域や飯尾川流域では,冬季にも12℃を超えるような水温条件を持つ地点が存在し,そこで越冬したボタンウキクサが,夏季の大繁殖の起源となっている可能性が高い。そのため,越冬可能な水温の高い地点を見いだし,そこでの越冬状態を検討することにより,予防的対策を講じることが可能となると思われる。このようなことから,まずは,冬季における河川・用水等の水温分布調査を行う。また,冬季における残存個体分布調査を行う。

3.期待される成果
 ボタンウキクサの越冬地を探し出し,大繁茂を開始する前に防除するための「予防的」対策を確立するためのシナリオを提案する。これは,増殖後に除去するに係る手間と費用を大幅に削減することにつながる。

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2009年1月24日 (土)

上勝エクスカーション

JSTによる研究「地域主導型科学者コミュニティの創生」のメンバーに、千年の森セミナーへの参加をよびかけたところ、何人かが参加してくれることになった。それでは、ということで、澤田さんと勝瀬さんに上勝でのエクスカーションを企画してもらい、今日、案内してもらった。

僕は上勝には何度も足を運んでいるのだけれど、今日みたいにあちらこちらを見て歩くのは、実は初めて。雪がちらつく中での実施となったけれども、とても楽しかった。参加してくれたメンバーも、それぞれに得るところがあったよう。

●スケジュール

13:00 徳島駅前集合 発

14:00 おんぶち・めんぶち見学
       ・・・ワーキングホリデイでの社会資本整備
       ・・・住民による参加型河川環境保全活動
      アート作品見学・・・里山アート関係

14:45 ゴミステーション・・・上勝町取り組み紹介
                (ゼロ・ウェイスト活動)

15:45 樫原の棚田・・・文化的景観への取り組み紹介
              オーナー制紹介

16:45 千年の森ふれあい館・・・千年の森施設紹介

17:45  移動(ふれあい館→月ヶ谷温泉)

18:00  温泉入浴

19:00  食事(月ヶ谷温泉にて)

21:00  解散 →徳島駅

●参加者
JST研究会:白川(芸北高原の自然館)、牧野(琵琶湖博物館)、高橋(一)(長野大)、高橋(大)(長野大)、河口(九州大)、鎌田(徳島大)
大杉谷自然学校:大西(自然学校)、森(自然学校)、野呂(三重県大台町役場)
千年の森ふれあい館:澤田、勝瀬

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↑ 一昨年の国民文化祭の際に作成されたアート。上勝の間伐材を使用し、地域の人たちが協力して作ったとのこと。

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↑ 雄淵(おんぶち)と、そこまでのルート。道は藪で覆われていたのだけれど、地域の人の発案で整備することになったらしい。道の整備は、ワーキングホリデーの取り組みとして実施された。勝瀬さんが上勝に来ることになったきっかけともなった。

 ちなみに、この道を整備するという提案は、上勝の住宅マスタープランの策定を澤田さんが手伝っていた際、集落単位で車座会議というのをやってたときに地域の人から出されたと言う。澤田さんは、住宅マスタープランを「快適な居住空間の策定」という視点でまとめようとした。澤田さんのその柔軟な発想が、地域の活力を引き出している。

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↑ 上勝ゼロウェイスト。ごみ焼却場がなく、またゴミの回収システムを持っていなかった上勝では、リサイクル可能なゴミの集積場をつくって、住民は37の種類に分別して、そこに持っていく。生ゴミについては、それぞれの家庭で堆肥化して再利用。この施設はNPOによって運営されている。今や、葉っぱ産業にならんで、全国的に有名な取り組みの一つ。

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↑ 通りすがりに見つけた、タラノキ栽培。幹を切って温室で栽培し、芽を出荷する。親木は、近くの棚田跡地に植えられている。

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↑ 樫原の棚田。棚田百選に選ばれている。僕が上勝にかかわるきっかけとなったのが、ここの棚田の美しさ。

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↑ 千年の森ふれあい館での、森づくり活動等に関するレクチャー。勝瀬さんの説明に対して、熱い質問がよせられた。

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↑ 月が谷温泉で入浴後、宴会。澤田さんと勝瀬さんは、お酒を飲むこともなく、宴会後、僕たちを徳島まで運んでくれた。

 このエクスカーションの企画・運営をしてくださった、澤田さんと勝瀬さんに感謝!! ほんとにありがとうございました。

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2009年1月15日 (木)

那賀川での土砂管理

2004年の豪雨災害によって、那賀川の上流域で大規模な斜面崩壊がおこり、大量の土砂が河川に流れ込んでたまった。河床が2-3mあがったところもあって、その周辺では浸水被害をもたらすようになった。また、長安口ダム等のダム湖内にも土砂がたまり、貯水能力が低下し、ダムの治水・利水機能を損なうようになっている。

一方、ダム下流域に砂礫が供給されなくなって河床が下がり、また、藻類が繁茂するようになった(鮎の餌には適してないタイプのものらしい)。洪水時に河床を流れる土砂は、河床を磨き、藻類の繁茂を防ぐ役割を持っている。

これら2つの問題は、日本各地の河川で問題となっているものでもある。その解決に向けて、国土交通省の那賀川河川事務所では、ダム上流域にたまった土砂を取り、ダンプカーでダム下流域に運んで河川沿いに置き、その土砂を洪水の力を利用して下流域に再供給しようとする事業に取り組んでいる。200万㎥の土砂を運ぶ計画だという。

この事業が、現河川の生態系に影響を与えることがないのか、藻類の除去・遷移に効果があるのか、河床はどのように変動するのかを検討しつつ、土砂をどのように置くと効果的なのかを考えようという研究プロジェクトが、竹林さん(京都大防災研究センター准教授)の招集によって始められる。今日は、那賀川河川事務所の方の案内で、研究メンバーである赤松さん(琉球大准教授)、湯城さん(阿南高専教授)と一緒に、現場を見て回った。

斜面崩壊による土砂の供給源、河床に堆積した土砂、ダム、土砂が供給されなくなったダム下流域の河床、ダム下流域に置かれた土砂。土砂の移動をリアルに感じながらのエクスカーションだった。

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↑ 崩壊斜面

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↑ 満砂したダム。2004年の豪雨災害の前からすでにこのような状態であり、砂礫はこのダムの下流域に運ばれたまった。

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↑ 河床にたまった砂礫の採取。

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↑ 壁面の白くなっているところまで砂礫がたまっていた。

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↑ 土砂採取地の近隣民家。河床上昇により、たびたび浸水するようになったため、土嚢がおいてある。

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↑ 長安口ダム

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↑ 長安口ダムの下流に置かれた土砂。ここには20万㎥が置かれている。

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↑ ダム下流域の河床の藻類。

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2009年1月 9日 (金)

第2回 県南域流域水質一斉調査のご案内

     川の水のこと,みんなで調べよう!

        阿南市・那賀郡・海部郡一斉水質調査

1月24日(土)に,「みなみから届ける環づくり会議」による県南域の流域水質一斉調査が行われます。この調査に参加していただける方,募集中です!

少し寒いかもしれませんが,田んぼに水がはられておらず用水に水が少ない冬の期間は,夏に調査した同じところでも水質は悪くなっているかもしれません。身近な環境がきれいなのか,汚れているのか,みんなで調べてみて,これからのことを考えてみませんか?

調査の結果は,Webで一覧できるようにする予定です。

夏(2008年8月4日)の結果(試行版)は,こちらで閲覧できます。

  ★☆ 2008/8/4 徳島県南部域水質一斉調査結果 ☆★

夏の調査結果と申込用紙(pdf版)は,こちらからダウンロード。

  ★☆ 「第1回(夏)調査結果&第2回申込用紙.pdf」  ☆★

問合せ・参加申込先:

徳島県南部総合県民局環境担当

0884-28-9858

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2009年1月 5日 (月)

「千年の森セミナー」と「地域主導型科学者コミュニティの創生」研究会のご案内

住民協働による森づくりの先進地「とくしま高丸山千年の森」について,その活動を紹介するセミナーが開催されます。これにあわせて,JSTプロジェクト「地域主導型科学者コミュニティの創生」に係る研究会も開催します。

自然再生や森づくりにかかる「人のつながり」がメインテーマです。

興味をお持ちの方は,どうぞご参加ください。なお,セミナー終了後に懇親会も予定されています。懇親会には参加申し込みが必要です(最下欄)。

◆◇1月25日(日) 徳島大学工学部 工業会館◇◆
   http://www.e.tokushima-u.ac.jp/article/0012895.html
   http://www.e.tokushima-u.ac.jp/article/0012897.html

● 「地域主導型科学者コミュニティの創生」研究会 (9時20分~12時)

  9時20分~9時30分

   趣旨説明  鎌田磨人(徳島大学)

  9時30分~9時50分

   関西サブ研究会[12月23日]の報告

  9時50分~10時30分

   ハス田周辺水路に生息するカワバタモロコ保護の枠組みづくり

   農家-行政-研究者の協働は可能か?

     田代優秋(徳島大学)

  10時30分~11時10分

   佐渡における自然再生―トキ野生復帰に向けた協働のシナリオ

     河口洋一(九州大学)

  11時10分~12時(30分発表,20分討議)

   「高丸山千年の森づくり」の歩み‐自立的運営に向けた動きと苦悩

     勝瀬真理子(千年の森)

● 第3回 千年の森セミナー 「地域に根ざした自立協働型森づくり」

  13時~16時30分

主催:徳島県立高丸山千年の森指定管理者 かみかつ里山倶楽部

後援:上勝町(予定) / 徳島県農林水産部林業振興課(予定)

 徳島県立高丸山千年の森の活動テーマである、「森に親しみ・森を育て・森に学ぶ」を実現するためには、山とともに暮らした地域の意識、自然観から学び、実現することが必要です。指定管理者「かみかつ里山倶楽部」は千年の森での森づくりを通して、広く県民に機会を与え、これらを次世代へ引き継ぎ、山と人が共生できる持続可能な社会を実現したいと考えています。

 本セミナーでは、「かみかつ里山倶楽部」が実践してきた3年間の活動をご紹介するとともに、活動に至るまでの地域住民とともにすすめた運営の苦楽とコツをお伝えします。また、地域に根ざした自立型の自然学校を運営する先進地である「大杉谷自然学校」から講師をお迎えし、地域での活動をより楽しく、よりまじめに取り組むためのヒントをいただきます。

13:00~13:10  開会の挨拶 統括責任者 米田潤二

             本日のセミナーについて 事務局長 澤田俊明

13:10~14:25  「かみかつ里山倶楽部」の活動報告

  ・「チェンソーアート作品コンクール大会」で100人集まった!報告

          参加交流部会副部会長 武市功

  ・「かみかつ里山倶楽部」のあの手この手奮闘報告

          事務局 勝瀬真理子

  ・何より「森づくり」の奮闘報告‐森づくりボランティアより

          生山会/東亞合成株式会社徳島工場

  ・「森づくり」を評価し見直すための「調査」からの報告

          森づくり部会部会長 鎌田磨人

  ・徳島大学との連携~学生実習発表~

          徳島大学工学部学生代表

14:25~14:40  休憩

14:40~15:50

   【基調講演】

   「地域に根ざした自立協働型活動運営の苦楽とコツ」(予定)

          NPO法人 大杉谷自然学校校長* 大西かおり氏

   「地域の財産 山の魅力」(予定)

          大杉谷自然学校 森 正裕氏

15:50~16:25  全体ワークショップ

16:25~16:30  閉会の挨拶

             高丸山施設管理責任者 西利一

18:00~20:00  懇親会(予定) ※事前申込み要(1月18日〆切)

             徳島駅周辺(予定)

             参加費 5,000円程度

★☆ 千年の森セミナーに関する問い合わせ・申込み ☆★

 徳島県立高丸山千年の森 千年の森ふれあい館

 〒771-4502 勝浦郡上勝町大字旭字中村66-1

 TEL 0885-44-6680

 E-mail sennennomori@quolia.ne.jp

 ●申込み表

  名前

  所属

  電話

  懇親会  参加 ・ 不参加

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2008年12月25日 (木)

集中講義-広島大学

23日~25日,広島大学大学院国際協力研究科にて集中講義。「応用生態系論 (Applied Ecosystem Science)」

中越さん広島大学大学院国際協力研究科 教授)からの依頼で,大学院向けの集中講義。受講生は留学生ばかりで,ベトナムから2人,タイから1人,バングラディッシュから1人。

準備したトピックスは,大きくは1)最貧国の森林劣化の過程と再生の考え方,2)日本での森林や草地の状態と再生の考え方,3)人為的に改変された河川での植生動態と管理,4)湿地・マングローブの保全・再生適地の抽出手法,5)河童伝承にもとづく人と水辺環境の関わりの類型(水辺風土の把握)。

今までやってきたことの集大成に近いものだから,結構楽しんでもらえたのではないかと思う。レポートが楽しみ。でも,英語での講義はたいへん。。

1. Process of Forest Decline in Malawi, Africa

2. Land Use in Viet Nam and Policy for Forest Restoration

3. Strategic Ways for Restoring “Natural Forest”

4. Strategic Study for Restoring Grassland in Rural Japan

5. Interaction between Vegetation Dynamics and Hydro-geomorphic Process in Altered River System

5-1. Changed river conditions and expansion of woody plant communities on bars

5-2. Change of ecological process in relation to alteration of habitat formation process

5-3. Effect of hydro-geomorphic process to vegetation  dynamics

5-4. Effect of plant-community development to hydro-geomorphic process

5-5. Ecological and Hydraulic Factors Influencing Expansion of Invasive Plant Species, Eragrostis curvula, at Bar in the Yoshino River, Shikoku, Japan

6. Quantifying Habitat Loss of Hygrophytes in Regional Scale as the Base for Nature restoration

7. Potential Habitat of Mangrove Forest at Coastal Area of Iriomote and Ishigaki Islands in Ryukyu Islands, Southern Japan

8. ‘Kappa’ Folklore as the Key to Analyze Regional Difference of Human Perceptionon Waterside Environments

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2008年12月15日 (月)

「科学技術と人間」研究開発領域 全体会議

JSTによるプロジェクト,「地域主導型科学者コミュニティの創生」を含む研究領域全体の合宿形式の研究会。昨年度から動いているプロジェクトが4つ,今年度から4つ,計8つのプロジェクトの内容について紹介しあい,議論し,相互認識を深めるのが目的。

12月14日~15日,「IPC 生産性国際交流センター」(逗子)にて。長野での研究会と同様,議論は夜中まで続いた。頭がクラクラするような刺激。楽しかった。

知のユーザーが特定しにくいもの,明確なもの,中身に違いはあるけれど,それぞれに新しいコミュニケーション手法を模索・構築し,社会的解を形成していくための道筋を与えようとしている。

中でも印象に残ったのは,研究そのものと少し離れてはいるけれど,滋賀県長浜市の住民が持つ地域力。上勝とは少し違った特徴がありそうで,訪ねてみたくなった。藤居さん(長浜市企画部企画調整課 副参事)は,地域の中での“つなぎ役”としての行政の役割を認識し,それを楽しんでいるよう。活力のある市民がいて,それを後押しする行政がいる地域は力強い感じがする。

また,高知工科大学で進められている木質資源の農業利用システム。間伐材や竹材をペレット化して,ハウス栽培の暖房燃料に利用していくというもの。徳島でも検討して挫折していたのだけれど,永野さん(高知工科大学社会マネジメント研究所 教授)に話をうかがったところ,コスト的にも大丈夫なシステムとなっているとのこと。徳島県の担当者とも一緒にうかがって,話を聞きにいく約束をさせてもらった。

そして,行岡さん(東京医科大学救急医学講座 主任教授)による,救急医療の現場で必要な“納得解”。ERにはすでに意識のない状態の患者が運ばれてくることが多く,医師は本人の意思を聞く間もなく治療にとりかかる。家族も患者の死後に説明を聞くことが多い。医師も家族も,互いにどのように納得を得ていくのか,その方法を考えたいとのこと。今までそのような視点でコミュニケーションを考えたことがなかったので,とても新鮮だったし,身につまされた。それにしても,行岡さんの医療に対する誠実さ,実直な考え,整然とした論理に基づく話しぶりは,卓越したコミュニケーション技術だった。

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会場となった「IPC 生産性国際交流センター」からは海を挟んで富士山を眺めることができる。朝やけの富士山に感動。

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[領域目標]

(1) 科学技術と社会の間に生ずる問題について、関与者が協働して評価・意思決定し、対処する方法及びシステムの構築に資する成果の創出。

(2) 社会との相互作用を通した科学技術の変容の実態・課題の把握と対応方策の提言。

[領域全体会議の目的]

(1) 領域マネジメントをする総括、総括補佐、アドバイザーと研究開発プロジェクト実施者が、領域目標を達成するための意識・情報共有を図る。

(2) プロジェクト間の情報交換の場を持つことで領域全体としてのネットワークの構築を目指す。

(3) 社会を巻き込んだ研究を進める上で、研究開発として何ができるのかを検討し、お互いの連携可能性を探る。

[プログラム]

◆ 1日目

13:00 - 13:05 挨拶  有本建男

13:05 - 13:20 社会技術研究開発センターとは  佐藤雅裕

13:20 - 13:30 領域(プログラム)が目指すところ  村上陽一郎

13:30 - 13:40 合宿の目的、領域の運営方針  福島杏子

13:40 - 13:55 自己紹介

13:55 - 14:25 マネジメント側からの話題提供 その1  武部俊一

14:25 - 14:55 マネジメント側の話題提供 その2  小林傳司

15:10 - 18:40 平成19 年度採択プロジェクト中間報告

 地域に開かれたゲノム疫学研究のためのながはまルール

   明石 圭子(長浜市健康福祉部健康推進課 副参事)

 先進技術の社会影響評価(テクノロジーアセスメント)手法の

 開発と社会への定着

   鈴木 達治郎 (東京大学公共政策大学院 客員教授)

 森林資源のエネルギー化技術による地方の自立・持続可能な

 地域経営システムの構築

   那須 清吾 (高知工科大学工学部社会システム工学科 教授)

 市民と専門家の熟議と協働のための手法とインタフェイス組織

 の開発

   平川 秀幸 (大阪大学コミュニケーションデザインセンター

   准教授)

18:40 - 18:50 事務連絡 事務局

◆ 2日目

9:00 -  9:10 一日目のおさらい 福島杏子

9:10 - 10:50 平成20 年度採択プロジェクトの紹介

 地域主導型科学者コミュニティの創生

   佐藤 哲 (長野大学環境ツーリズム学部 教授)

 政策形成対話の促進:長期的な温室効果ガス(GHG)大幅削減を

 事例として

   柳下 正治 (上智大学大学院地球環境学研究科 教授)

 海域環境再生(里海創生)社会システムの構築

   柳 哲雄 (九州大学応用力学研究所 所長/教授)

 多視点化による「共有する医療」の実現に向けた研究

   行岡 哲男 (東京医科大学救急医学講座 主任教授)

10:50 - 12:00 【体験学習】 AED を知ろう!  行岡哲夫

13:00 - 15:50 【グループワーク】プロジェクトのマッピング

         平成21 年度の公募に向けて

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2008年12月 7日 (日)

研究会 自然再生手法と里山評価手法

景観生態学会のメンバーを中心として進められている科学研究費補助金による,下記3つの研究プロジェクトの合同研究会。

・階層的な自然再生のグランドデザインに関する研究(代表;森本幸裕 [京都大],H18~21)

・再生すべき生態系の抽出、復元工法、ならびに科学的評価に関する学際的研究(代表;中村太士 [北海道大],H19~21)

・比較景観生態学手法にもとづく里山評価システムの開発(代表;夏原由博 [京都大],H20~22)

12月6日~7日,京都大学東京連絡事務所にて。これにあわせて,URBIO2010の開催に関する懇談会。

<プログラム>

12月6 日(1日目)

13:00-13:10  開会挨拶

1.生物多様性・自然再生と行政の取組み

13:10-13:50  櫻井洋一(環境省自然環境計画課)

13:50-14:30  松下直史(農水省農村環境課)

2.研究報告

14:40-15:10  森本幸裕・今西亜友美(京都大学地球環境学堂)

15:10-15:40  増澤直((株)地域環境計画)

15:40-16:10  浅野耕太(京都大学人間・環境学研究科)

16:20-16:50  1日目総合討論

16:50-17:50  URBIO2010懇談会

12月7日(2日目)

1. 研究報告

10:00-10:30  中村太士(北海道大学農学研究科)

10:30-11:00  森本淳子(北海道大学農学研究科)

11:10-11:40  赤坂卓実(北海道大学農学研究科)

11:40-12:10  小林達明(千葉大学園芸学研究科)

12:10-13:10  昼食

13:10-13:40  鎌田磨人(徳島大学ソシオテクノサイエンス研究部)

13:40-14:10  夏原由博(京都大学地球環境学堂)

2.総合討論

14:10-15:10 来年度以後の方針

櫻井さんと松下さんの実直な感じがとてもよかった。松下さんには,農水の方針の中で常々疑問に思ってたことを質問。生物多様性保全型の耕地改善パイロット事業では,トキやコウノトリのような高次捕食者で,かつシンボル種がいないと予算をつけないことになっていることへの疑問。これでは,そうした“有名どころ”の種がいない地域での事業は難しい。同じ質問は農水にもたびたび寄せられているとのことで,その都度の相談で実施可能となるとのこと。。

増澤さんは,土地利用細分メッシュを用いた国土の里地里山類型手法に関する提案。ELR2008で発表されてた内容のバージョンアップ版。増澤さんのアイディアは,里地里山を流域を単位として類型化しようというもの。とても刺激的だった。

赤坂さんは,博士課程でコウモリの空間利用についての研究を行っている。コウモリをひたすらおいかけるという,地道な仕事。色白なのは,夜行性のコウモリが研究対象であるせいか。。

小林さんとM2の学生さんは,小学校のプールを使った自然再生について。自然再生というには違和感があったけど,プールに発生する昆虫(主にヤゴ)を使った環境教育を提案。面白かった。“トンボおたく”らしい。

僕は,土地利用変化パターンに基づく里山の類型化手法,河床変動パターンに基づく河川植生のポテンシャルハビタット評価手法,そして,西表島・石垣島のマングローブ生育立地のポテンシャル評価について発表。どれも「土地の変化」に基づく類型,あるいは評価がキーワードで,そして学生たちの仕事。里山類型は,増澤さんに挑戦。河床変動に基づく類型については,中村さんからかなりのつっこみを受けた。けど,僕としては誤った方向で議論しているとは思ってない。マングローブのポテンシャル評価は,森本さんに気にいってもらって,インドのマングローブについての応用可能性について検討できないかとの依頼。この研究を推進している竹村(M1)は,あちこちで共同研究のお誘いを受けている。うれしい。

楽しい研究会だった。

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2008年11月30日 (日)

高丸山 ブナ林

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久々の高丸山。このブナ林は,「千年の森づくり」で苗木植栽を行っているところの,将来に作り上げられる森のモデルとして選定した場所で,2000年に30m x 100m ほどのベルト調査区を設置して樹木の分布を調べた(詳細は下記の論文等で)。

昨年からこのサイトを使った学生実習(地域環境マネジメント実習)を実施していて,昨年と今年で15m x 15mのサブプロットを3個ずつ(計6個)再調査した。実習では,2000年の森林の状態と比較し,まとめてもらった。僕たちの研究室に9月にはいってきた3年生の熱田が,この調査結果をもう少し詳細にまとめ,森林の構造を比較することに取り組んでいる。彼女も今年の6月,学生実習でこの調査を行った学生の一人。

2年間の実習で得た樹木の位置データを地図化し,2000年と比較したところ,どうも位置があわないものがでてきた。今日は,その位置確認のための調査。8年間に残したペグは,学生実習の際に探し出していたので,今日は比較的簡単に見つけ出すことができた。ペグとペグを結ぶように100mメジャーをはって,樹木の位置の再確認。やはり学生たちの位置の記録に誤りがあることがわかった。。。 う~ん。。

ブナの大木の何本かが,この8年のうちに倒れた。でも,それに代わる稚樹は見当たらない。

また,高丸山周辺ではシカの個体数が激増し,ブナ林内での食害も著しい。学生実習では,シカの糞粒調査というのもやっていて,それによりシカの密度推定ができる。昨年の推定では30頭/km2程度,今年は60頭/km2程度と見積もられている(今年の見積もりは過大評価かも)。いずれにしても,シカ密度がかなり高いことは明らかだ。シカによる影響は,シロモジやササ(スズタケ)の減少を招いている。

これからの1-2か月の解析で,森林の構造の変化がはっきりとわかってくるだろう。その結果は,1月25日(日)に開催される「千年の森セミナー」で熱田が発表し,上勝の方に情報を還元していくことになる。

↓ 千年の森セミナーの案内

「Seminar_Sennen-no-Mori.pdf」をダウンロード

↓ 調査したブナ林に関する論文

Kamada, M. (2005) Hierarchically structured approach for restoring natural forest – trial in Tokushima Prefecture, Shikoku, Japan. Landscape and Ecological Engineering, 1: 61-70.

鎌田磨人 (2007) 自然林再生のあり方.pp. 301-319.森林施業研究会編,「主張する森林施業論-22世紀を展望する森林管理」.日本林業調査会,東京.

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2008年11月24日 (月)

ICLEE 研究発表・代表者会議 ~台北の四日目~

会議の最終日。研究発表会とICLEEの構成学会の代表者会議。

例によって,Keynote talk と Invited talk の時間がのび,研究発表の時間がおされた。そのため,代表者会議は研究発表会と並行して開催されることになった。今回の会議の僕の役割は,応用生態工学会の代表者代理として会議に出席するとともに,景観生態学会幹事長として2010年の国際会議の開催を提案すること。

竹村くんは,ポスター発表として申し込んだのだけれど,きてみたら口頭発表に組み込まれていた。口頭発表の準備をしてきてなかったので,かなり焦ったのだけど,発表会場が小さいこともあって,ポスターを口頭発表会場に持ち込んで説明することにした。国際会議デビューのこのアクシデントにもかかわらず,竹村はそれをきっちりこなした。僕は代表者会議に出席したので,発表時の様子はわからないのだけれど,きっちりと討議してきたらしい。すばらしい。このときの様子は,田代さんが研究室のブログで報告してくれるはず。

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ICLEE代表者会議では景観生態学会(JALE)として2010年の国際会議開催の提案を行った。そして,その開催に向けた検討を行うことが了承された。内容は以下のとおり。

 景観生態学会(JALE)では,2010年に名古屋で開催される生物多様性条約COP10にあわせて,国際会議(URBIO;Urban Biodiversity and Design)の開催を検討している。今年6月にドイツのボンで開催されたCOP9のサテライト会議としてErfurtで実施されたURBIO2008に,JALEの鎌田と伊東氏(九州工大)が参加した際に,次回の会議を名古屋のCOP10にあわせて開催するよう要請があったことがきっかけ。
 URBIOの本年度の会議は the 3rdConference of the Competence Network Urban Ecology (CONTUREC;都市生態系知識ネットワーク) による国際会議として開催された。COUTUREC自体は,ヨーロッパ内でUrban Ecologyに関連した活動を行っていたいくつかの組織が結びついて,より広範な活動にしていくために発足したもの。Erfurtで開催されたURBIO2008*は,都市建築・造園系の研究者や実務家と生態学研究者が集まって情報を共有し,都市の生物多様性の保全・再生・維持のあり方について検討するというものであった。世界各地から300名程度が参加していた。 
 JALEでは2008年度総会でURBIOと連携した国際会議の開催が提案され,応用生態工学会や緑化工学会,あるいはICLEE(International Consortium for Landscape and Ecological Engineering)等との共同開催も含め,実施に向けての検討を始めることで合意を得た。そして,11月24日に開催されたICLEE Director's Meetingで,2010年にICLEEとのジョイント会議として開催するよう検討を進めることをJALEから提案し,その旨,了承された。
 JALEとしては,URBIOと連携しながらCOP10に関連する国際会議を開催することで,アジアの学会の存在価値を高めたいと思っている。ただし,日本では,生物多様性国家戦略で里地里山の保全・再生が掲げられ,里山イニシアティブを発信していこうとしていること,また,国連大学による里山里海サブグローバルアセスメントのプロジェクトも進行していることなどから,対象を都市のみにとどめることなく,里地里山についても議論できる枠を作る必要があると考えている。

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2008年11月23日 (日)

ICLEE エクスカーション ~台北の三日目~

台北周辺にはかつては10000を超えるため池が作られていた。しかし,都市化や農業の変化で,その数は3000程度にまで減少したらしい。最近,そうしたため池の価値の見直しが始まっている。農村の復興も,大きな課題となっている。昨日の のDr. Wu, Huei-Long (Director General, Soil and Water Conservation Bureau, Council of Agriculture )の講演は,そのような内容だった。また,この会議の舞台裏をとりしきった中國文化大學助教授のDr. Chiru Changの研究は,ため池が持つ鳥類のハビタットとしての重要性を明らかにしようとしたものだった。日本と似ているが,行政がもっと積極的な感じがした。

今日は,エクスカーションで台北近郊をめぐった。"生の"ため池や水田を見たかったのだけれど,それはかなわなかった。残念。

案内されたのは,かつてのため池を模して造りだそうとしている生態公園,農村地域の中に作られた工業団地周辺でのビオトープ池(教育目的でNGOによって管理されている),緑化の工夫がされた都市河川,都市内で親水性の構造に修正されたかつての河川(現在は調整池?)だった。

いろいろ工夫されてはいるのだけれど,あまり面白くなかった。案内された地域が低平地であったこともあるのだろうけど,見たところ,台湾の河川の水質は,どこも極めて劣悪だ。まずは,水質改善のための努力をすべきだと感じた。。。

今日は二度の至福を味わった。それは,昼食と晩餐会。昼食は田舎の建物を使ったレストランで田舎風の台湾料理。夜は台湾で最も大きな(そして最も高級?)な台北グランドホテルでの料理。どちらも,ほんとにおいしかった。

1)生態公園。水源は,宅地の下を流れてくる生活排水路(不法に建てられているらしい。この公園は不法居住地だったところに作ったという)。

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2)ため池ビオトープ。日本(徳島)では絶滅危惧の植物も普通に見られた。日本では特定外来種になってる植物も一緒に育てられていたけれど。

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3)親水性水辺。水は滞留していて,池となっている。でも,人々は水辺で楽しそうに憩う。魚の餌も売っていた。水質悪化を助長しそうなのだけれど。。

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4)農村レストラン(昼食)

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 ↑ 左から,Prof. Kim, Kwi-Gon(ICLEE会長,Seoul National University),Prof. Lee, Eun-Heui(Seoul Women's University),Prof. Park, Chong-Hwa(Seoul National University),森本教授(京都大学)

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5)晩餐会。「千と千尋」を思い出した。

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2008年11月22日 (土)

ICLEE 研究発表 ~台北の二日目~

今日からICLEEの会議。7時30分発のシャトルバスで会場の中國文化大學へ。

午前中から午後の最初にかけては,3人からのKeynote talkと2人のInvited talk。日本からは中越 前景観生態学会会長と森本 景観生態学会会長による講演。5人の皆さん,それぞれに力を込めて話されるので,大幅に時間オーバー。そのため,僕たちのポスターセッションの時間は大幅に切り詰められることに。。

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 ↑ 受付

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 ↑ 講演中の中越さん

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 ↑ 森本 景観生態学会会長(左) と 中越 前景観生態学会会長(右)

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 ↑ ポスターの説明をする竹村くん

大学は山の上にあって,見晴らしは素晴らしい。台北の街を一望できる。

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会議終了後,日置さん(鳥取大),柴田さん(京都大),赤松さん(琉球大)らと,台北のマーケット(屋台)街へ。日本の上野のアメリカ横町のような感じで,土曜日ということもあってすごい人。人ごみに入ることをためらって,"薬膳"の店に。スープは漢方みないな感じがあって,胃がなごんだ。店にはビールはおいてなかった。

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2008年11月21日 (金)

ICLEE 台北の一日目

ICLEE 2008, The 4th International Conference on Landscape and Ecological Engineering - Ecological Approaches for a Healthy Landscape」,Chinese Culture University(中國文化大學),11月22日~24日,に参加するため台北へ。

ICLEEの会議は今年で4回目(個々の参加者の研究成果発表が取り入れられたのは2006年の大阪からで,昨年は韓国のソウル大で行われた)。台湾は初めて行く国なので,とても楽しみだった。

徳島大学からは田代さん(特任助教)と竹村くん(M1),そして僕が参加して発表する。竹村は修士1年にして国際会議デビュー,アジアでの小さい会議とは言えたいしたものだ。

Kamada M., Amano H. & Shotake N. ‘Kappa’ folklore as the key to analyze regional difference of human perception on waterside environments.

Tashiro Y., Sato Y. & Kamada M. How to improve fish habitat in rural area – Planning methods for re-networking irrigation canals.

Takemura S., Arakida H., Mitsuhashi H. & Kamada M. Potential habitat of mangrove forests at coastal area of Iriomote and Ishigaki Islands in Ryukyu Islands, southern Japan.

今日は移動日。ホテルのチェックインまでの時間に街を散策。すぐそばを流れる"淡水川",ホテルのフロントで勧められた"牛肉麺"の店など。うまい!

夜,琉球大の赤松さんが合流し,一緒に夕食,そして台湾ビール。うまい!!

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 ↓ 夜の台北,夕食,そして台湾ビール(一部,海外ビール)

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2008年11月18日 (火)

里山里海SGA 評価指標ワークショップ

「日本における里山・里海のサブ・グローバル評価(里山里海SGA)評価指標ワークショップ」,国連大学高等研究所(横浜)にて。

ワークショップの目標は,1)評価指標についての専門家と、クラスター・レポートおよび国レポートのコーディネーターを招き、里山里海SGAにおいて重要と考えられる共通指標について議論し,2)国レポートの設計およびクラスター・レポートの整理をするにあたり必要とされるプロセスを準備的に確認すること。

ヨーロッパ(EU)で進められた生態系評価では,マルチスケール手法によって対象とする生態系の位置づけを明確にする手法がとられていた。西日本サブクラスターで考えられている手法と,同様なものだろう。

また,EUでもアジアでも,ステークホルダーへの成果の反映が明確に意識されている。そもそも,それが生態系評価(SGA)の目標。ただし,ヨーロッパの場合は,個々の国の地域の政策担当者がターゲットとなっていた。一方,アジアでのターゲットはもう一つ明確には示されていなかったが,だれがステークホルダーなのかについてヒアリングをとおして明らかにしていく手法をとっているとのことだった。

日本ではサブクラスターでの方針については一応の方向性がでて,とりまとめに向けてすでに動いているのだけれど,視点や手法はそれぞれに異なっている。サブクラスターから報告される内容を,日本全体でどのように取りまとめていくのかについては全く方向性が示されておらず,整合性をもった報告書を作成できるのかどうか不明なままだ。

里山という空間的にも社会的にも非常に不均一な空間を取り扱おうとしている日本では,マルチスケール的視点によって階層的に取りまとめていくことが必要だと思う。

また,里山管理を行っていくためのステークホルダーも重層的だ。民有地(私有地)がほとんどである里山をどのようにするか,それを決めるのは最終的には土地所有者だ。地域の行政は,個々の地域の所有者の要望や考え方を考慮しながら,後押しできる施策を講じていく必要があるだろうし,国はそれぞれの地域の事情を考慮しながら後押しできる施策を講じていく必要があると思う。今のところ,日本で進められているSGAでは,それに対応できるようなシステムは構築されていない(検討もされていない)。

これからの一年で,これらのことが整理され,価値の高いSGAになっていけばいいのだけれど。。

<プログラム>

13:00 - 13:35 開会の挨拶

  A. H. ザクリ (UNU-IAS所長 / ミレニアム生態系評価 共同議長)

13:35 - 13:50 里山里海SGAの紹介  - 評価の背景と概要,今後の課題

  共同議長:中村浩二、磯崎博司

13:50 - 14:25 ヨーロッパ生態系評価(EURECA)と指標

  フレデリック・シュッティザー (欧州環境庁)

14:25 - 14:45 アジア生態系サービス管理 (ECOSMAG) と指標

  アデモラ・ブライモー (全球陸域研究プロジェクト札幌拠点オフィス事務局長)

14:45 - 15:00    質疑応答

15:00 - 15:15  コーヒー・ブレイク

15:15 - 16:30  里山里海SGAに重要な指標に関するラウンドテーブル会議

16:30 - 17:25  クラスターの調整および国レポートの設計に関するプロセス

17:25 - 17:30  閉会

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2008年11月17日 (月)

長野 うまかったもの -研究会後記-

長野(上田市)では,自然の恵みを堪能させてもらった。おいしい食べ物に,楽しい話し。刺激的な研究。言うことなしの3日間だったなあ。

14日 「鯉西」にて懇親会 

川魚のフルコース。そして,与儀さんの八重山の漁談義フルコース。サメを押しのけながらの潜水,ダツという魚の怖さ,ウミガメに交配相手と間違われたダイバーの話。。 抱腹絶倒のリアリティ。ほんとに楽しかった。石垣島での再会が楽しみ。

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 上から,1)懇親会場,2)鯉の煮付けと鮎塩焼き,3)鮎の甘露煮,4)カジカ酒,5)さしみ(何だったっけ),6)天ぷら(ドジョウもはいってた),7)鮎雑炊

16日 研究会終了後の昼食

 長野の蕎麦も食べたいという,僕のリクエストによりこのへんでは最も信州らしい蕎麦を食べさせてくれるという蕎麦屋で〆。

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無人の舞田駅で解散。電車に乗り込むと,一駅か二駅前の駅長さんのハーモニカの伴奏で,ツアーのお客さんが合唱していたのにはびっくり。。 楽しそうだった。

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こうしたプロジェクトをたちあげてくださった佐藤さん,長野大学での研究会を準備してくださったお二人の高橋さん,ほんとにどうもありがとうございました。

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2008年11月16日 (日)

研究会 地域主導型科学者コミュニティの創生

長野大の佐藤さんを代表とするJSTの研究「地域主導型科学者コミュニティの創生」の第1回フィールド研究会。11月14日~16日,長野大にて。これから,年に2回ほどこのプロジェクトに参加している方々の場所に出向いて,議論を深めていく。今回はその立ち上げ。

準備段階から議論を重ねてきただけに,いきなり全開で議論がスタート。朝から晩までぶっとおし,興奮の3日間。

地域の環境課題の解決に向けた研究とは,プロジェクトでは何をめざすのか,ステークホルダーとは何か,地域に役立つ研究とは何か,どのようなガイドラインをつくるのか,マイルストーンの確認,2年後の地域環境学ネットワークの試行。

長野大学構内の里山で進められている再生プロジェクト,ため池の再生。高橋大輔,高橋一秋の両氏によって進められている,よくデザインされた活動・研究。地域の人々と結びついた活動。

学問間の言語体系の違いについての再認識。社会学系のメンバーが議論を始めると,ついていけない。。

これからやるべきことは山盛りだけど,これからの議論がますます楽しみ。

この研究会の議論はホームページブログで公開されていく。

<参加者>

佐藤 哲(長野大学環境ツーリズム学部),松田裕之(横浜国立大学環境情報研究院),高橋大輔(長野大学環境ツーリズム学部),鎌田磨人(徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部),家中 茂(鳥取大学地域学部),牧野厚史(滋賀県立琵琶湖博物館),高橋一秋(長野大学環境ツーリズム学部),三輪信哉(大阪学院大学国際学部),大西秀之(同志社女子大学現代社会学部),鹿熊信一郎(沖縄県八重山支庁農林水産整備課),白川勝信(芸北高原の自然館),澤田 俊明([有]環境とまちづくり),勝瀬真理子(徳島県立千年の森ふれあい館),与儀 正(八重山漁協),福島杏子(JST社会技術研究開発センター)

<プログラム>

11月14日(金)

  「地域社会主導型科学者コミュニティの創生プロジェクトの概要」

    研究開発代表者 佐藤 哲(長野大学環境ツーリズム学部)

  「レジデント型研究機関を中心とした科学者の変容の実態把握」グループ

    グループリーダー 鎌田磨人(徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部)

  「ステークホルダーと科学者の相互作用と協働の実態把握」グループ

     グループリーダー 家中 茂(鳥取大学地域学部)

   「地域環境学ネットワークの形成を通じた科学者コミュニティの変容」グループ

     グループリーダー 佐藤 哲

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11月15日(土)

  「里山再生のツールキット―問題解決に役立つ知識セットのありかたの検討」

     高橋一秋(長野大学環境ツーリズム学部)

  「ツールキット:ため池の造成」

     高橋大輔(長野大学環境ツーリズム学部)

  「恵みの森における水辺創出実習」に参加

    高橋大輔(長野大学環境ツーリズム学部)

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  「里山再生ツールキット」見学

    高橋一秋(長野大学環境ツーリズム学部)

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  「海洋保護区設計の多様性―地域の固有性に対応した保護区制度の検討」

    鹿熊信一郎(沖縄県八重山支庁農林水産整備課)

  「知床世界遺産・ミレニアム生態系評価などにおける科学の役割から」

    コメンテーター 松田裕之(横浜国立大学環境情報研究院)

1月16日(日)

  「研究開発のロードマップの提案―協働のガイドラインとステークホルダー参加型研究評価システムの構築に向けて」

    佐藤 哲

  「総合討論」

   プロジェクトの全体像について

   研究開発の目標と手法の妥当性について

   ステークホルダーのみなさんの参加のありかたについて

   ロードマップに基づく各グループの研究開発計画について

   協働のガイドライン構築のアプローチについて

   ステークホルダー参加型研究評価システムの設計について

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 ↑ 長野大学からの見晴らし

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2008年10月 5日 (日)

里地里山SGA 西日本クラスター会議

里地里山SGA,西日本クラスター会議.13時~17時,京都にて.

秋道さん(地球環境研),湯本さん(地球環境研),森本さん(京大),夏原さん(京大),今西さん(京大),今西(亜)さん(京大),堀内さん(京大),河端さん(生態研センター),朱宮さん(NACS-J),真鍋さん(北九州自然・歴史博),藤原さん(兵庫県立大),伊藤さん(宮崎大),高橋さん(近畿中国四国農業研究センター),小串さん(総合科学),西さん(国連大)らが出席.

先日,金沢で開催された里地里山SGAクラスター間会議での結果を西日本クラスターのメンバーで共有し,具体的な執筆手順についての合意を図ることが目的.基本的には,金沢で僕と朱宮さん,白川さん,小串さんで追いまくられながら作成した案を踏襲することが確認された.課題として残ったのは,生態系サービスの変化を示す行政統計データ(農林業センサス等)をどのようにして集め,集計するかということ.これについては,メーリングリストでアイディアを出し合いつつ方針をたてていくこととなった.時間的にはきつい..

もう一つの課題というか曖昧な点は,里地里山SGAの成果を誰に向けて発信していくのかということ.里地里山SGAの共同議長であるAnanthaさんが発信していく先は,国連であり,そして日本の指導者.それにより国の方針に影響を与えられるのかもしれない.一方で,高橋さんや小串さんといった草原再生をやっている人たち,また朱宮さんのように綾という場所で自然再生をやろうとしている人たちにとっては,彼らと深くかかわっている地域の人が眼前にいる.その人たちにとって意思決定が必要なのは“今”で,国の枠組みが変わってからではない.これから得られる成果は,そうした人たちにこそ発信していく必要があるのではないのか.

知のユーザーが変わると,まとめ方も変わる.空間の階層性と意思決定の階層性,あるいは空間のずれと時間のずれ.僕にとっては悶々とする課題.これは,佐藤さんたちとの共同研究「地域主導型科学者コミュニティの創生」で考えていくこと.

今回の会議で面白いと思ったこと.

かつて草地は,肥料や屋根材料としてのカヤを供給する場所としてだけでなく,人と人が出会うところであったという高橋さんのお話.男と女が出会い,地域を超えて血が交ざりあう.カヤ場の管理には,そのような機能も含まれていた.こんな隠れた機能を掘り起こして,文化の多様性や維持機構を伝えていくことこそがこの仕事の重要なところだと思う.

もう一つ.「人が自然に介入することで生物多様性が高まることがある」ということは,国際的には理解が得られていないから,里地里山SGAではそれをいかに科学的なデータをもって伝えていくかが求められているという,西さんの話.でも実際にチャレンジすべき明らかにすること,伝えていくべきことは,「人が介入しても生物多様性の高い状態を維持しつつ,生態系サービスを享受できる状態を作り出せること,その状態を実現し得る資源利用のあり方や景観モザイクのあり方」だろう.

取り組むべき課題が僕の中で一つ一つ明確になっていくのは,楽しい.実現への道のりは遠いのだけれど..

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2008年9月21日 (日)

博多 ELR2008 研究発表 (2) 祝! ポスター賞

ELR2008,2日目.

今日は,武知,荒木田,竹村が発表.

1)武知宏弥・鎌田磨人.出猟カレンダーを用いたニホンジカの分布拡大予測モデル.

徳島県で個体数が急増し,人工林や自然林に被害を与えているニホンジカを管理していくための基礎資料の提供をめざして,出猟カレンダーから分布拡大予測を行おうとするもの.

この発表もかなり刺激を与えたようで,2時間ほどの発表時間の最初から最後までずっと聞き続けてくれた人もいたとのこと.

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2)三橋弘宗・荒木田葉月・鎌田磨人.内湾度を定量化する方法.

DEM等のデジタルデータを用いて湾を任意の空間スケールで定義し,自動抽出するための新しい手法を提案.三橋さん(兵庫県立大)らしい,人を魅了する味のある発表.

この発表を聞いた何人かから,とても面白そうで役に立ちそうだけど,よくわからんとの質問を受けた.「内湾度」という言葉も,もう一つではないかとの指摘も.人の感覚で認識されアナログ的に定義されてきた空間を,デジタルで抽出・定義することの意味や,地形区分のスケール依存性とその階層性が持つ意味をきちんと伝えることが必要だと感じた.この説明では難しいか..

3)荒木田葉月・三橋弘宗・鎌田磨人.内湾度からみたシギ・チドリ類の渡来地の評価.

シギ・チドリが多数飛来する場所の地形的特徴を,内湾度を用いて明らかにし,渡来地を予測する手法を提案.とても高い予測精度が得られている.

フィールドワーカーとして長く鳥の調査を続けてこられた山岸先生(山階鳥類研/応用生態工学会会長)からは,フィールドで得られるデータとどのように整合させるのかといった,質問.このような質問は,ボトムアップ・アプローチとトップダウン・アプローチの違いがもたらすもの.地形データで,渡り鳥が集まりやすい場所を広域的に予測できるけれども,なぜそこがいいのかはサイトスケールで行うフィールドデータがないと説明できない.どちらも大事で,相補的な関係になる.それがマルチスケール・アプローチだ.

4)竹村紫苑・荒木田葉月・三橋弘宗・鎌田磨人.内湾度を用いたマングローブ林の潜在的生育地の推定.

内湾度シリーズの最後は,西表島と石垣島を対象にして,マングローブ林が成立する場所を流域の特性を表すパラメータを用いて予測しようとするもの.2つの空間スケールで抽出される湾と,流域面積,そして河口・海岸付近の傾斜を用いることで,かなりの精度を持って予測可能だという結果.スライドもきれいで,堂々としたいい発表だった.緊張でレーザーポインターで指す光がスクリーン上でブルブル震えているのも初々しくて,よかった.

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夜は懇親会.単独の学会大会では味わえない賑わい.山岸先生(応用生態工学会会長)から声をかけられ,大会の成功にこぎつけるまでの苦い話を少しと,内湾度についての話を少し.山岸会長も,この大会を楽しんでいてくれているようでよかった.あと,いろいろな人から次々と声をかけられて,情報交換.

懇親会の席で,ポスター発表の中から優秀賞の12人(各学会4人ずつ)が発表された.僕らの研究室の源さんが見事獲得sign03 「ポスター賞をとろう」を合言葉に解析とポスター作りに取り組んできたその目標を達成.8月の合同ゼミで発表してくれた九州工大の大石さんも同時に受賞.すごいなあ.ほんとうにおめでとう.

この2人は景観生態学会からの選考で,あと2人は中村さん(北大)の研究室の学生さんと,増澤さん(地域環境計画).僕と中村さんがデヘデヘ笑いながら写真を撮り続けるのを見た周囲からは,二人ともまるでお父さん(おやじ)との声が...

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みんな初めての学会発表だったけれど,他の人の発表からも刺激を受け,ほんとに充実した楽しい時間を過ごしていたよう.僕もうれしかった.

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ポスター賞に関しては,選考委員長を務めてくださった伊東さんも記事にしてくれてる.

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2008年9月20日 (土)

博多 ELR2008 研究発表 (1)

福岡大学でELR2008.9月20日~22日まで.

ELR2008は,自然の保全や再生に向けた応用研究を行っている研究者や技術者が所属している応用生態工学会景観生態学会緑化工学会の合同大会.3学会連携による初の試み.

僕たちの研究室から,荒木田(D2),竹村(M1),武知(M1),源(B4)が参加・発表

20日は,僕と源が発表.

1)鎌田磨人・平井壮.河床変動パターンに基づく砂州上植物群落のポテンシャルハビタット評価.

国土交通省が蓄積している定期横断測量資料と河川水辺の国勢調査による植生図を用いることで,日本の一級河川でのモニタリングシステムを構築し,河川の再生目標づくりに役立てることができる,という提案.去年の平井の卒論.みんな興味を持ってくれて,質疑応答にも熱がはいった.

2)源典子・鎌田祐輝・鎌田磨人.ジンリョウユリ個体群の構造と光環境.

徳島県の絶滅危惧種であるジンリョウユリの開花や成長に必要な光環境を見いだし,その環境を作り出すための管理方法を提案.源らしい,素敵なポスターに仕上げた.

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夜(18時~20時)は自由集会,「比較景観生態学手法にもとづく里山評価システムの開発」,夏原さん(京大)の科研や里地里山SGAに関連する企画.

夏原さん,藤原さん(兵庫県立大),岩田さん(京都大・院生)の発表に続き,最後に僕が話題提供.準備がおいつかず,前3人の発表を聞きながらスライドを作成するはめになった.金沢から,この綱渡り状態の連続.

博多での学会に先立って金沢で開かれた,里地里山SGA・インタークラスター会議で考えた里山の評価手法を紹介し,そして,今後のとりまとめ方針を提案.自由集会の会場にいた何人かには,その場で執筆依頼等を行ってしまったので,何人かを不安と混乱に陥れさせたかも..

その後,森本さん(京大),夏原さん(京大),柴田さん(京大),今西さん(京大),中村さん(北大),森本さん(北大),伊東さん(九州工大),伊藤さん(宮崎大),菊池さん(広島大),須崎さん(矢作川研究所)や,学生たちと懇親会.小串さんが幹事を務めてくれた.

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2008年9月18日 (木)

金沢 里地里山SGA

16日から18日まで里地里山サブグローバルアセスメントの実施に向けた会議。金沢にて。会議の議長は、Anantha Kumar Duraiappah博士と中村浩二金沢大教授。Ananthaさんはナイロビ(だったかな)から来ていて、ミレニアムアセスメントを行ってきた実績を持っている。

これは、国連の呼びかけで世界中の研究者が実施してきている生態系ミレニアムアセスメントの続きで、日本の里地里山の状態について、「生態系サービス」を軸にして評価しようとするもの。北海道、東北、北信越、関東中部、西日本の5つのクラスターにわかれて、それぞれの地域の里地里山の状態の評価に取り組む。西日本クラスターでは森本先生(京都大)と秋道先生(地球環境研)のお二人がヘッドとなって、景観生態学会、西日本草原研究グループ、瀬戸内海研究会議の3つの組織が協力して陸域生態系と瀬戸内会について記述していく。

16日は、一日をかけてそれぞれのクラスターから取りまとめ方針が示され、意見交換を行った。それぞれの地域の研究者の考え方の違いが反映され、それぞれに面白かった。けれども、評価手法がそれぞれに異なっているのは困るというのが、Anantha議長の考えだったのだろう。もっともだ。

17日の個別クラスター会議で、執筆方針を再度検討することに。Anantha議長は僕たちの西日本クラスターにはりついて、強い助言を与え続けてくれた。もともと、西日本では、それぞれの研究者が得意とする生態系そのものに焦点をあてて、タイプ別に記述していく方針であった。Anantha議長からは、そうではなくて「生態系サービス」に焦点をあてて記述していく方針に変更するようにとのこと。

議論を重ね、知恵を絞り出した結果として、西日本(特に陸域)は以下のような方針で記述していくこととなった。

1. 里山と里海(瀬戸内海)の2つのグループに別れて執筆を進める。

2. 里山グループは生態系タイプごとにサブグループをつくり、それぞれにサブリーダーを決める。主な生態系タイプは次のとおり。アカマツ林、海岸クロマツ林、照葉樹二次林、広葉樹二次林、ブナ林、人工林、竹林、都市緑地、農地(水田、棚田、畑、果樹園)、琵琶湖、ため池、用水路、草地(放牧地、採草地)。

3. サブリーダーを中心として、それぞれの生態系タイプで注目すべき生態系サービスをとりあげ、それについて記述する担当者を決める。注目する生態系サービスは、供給サービス(木材、食糧[動物性、植物性]、非木材[かや、炭、きのこ、竹の子など]、水、薬)、調整サービス(炭素固定、水質浄化、大気浄化、気候緩和、土壌侵食防止、水源涵養、斜面固定、洪水緩和、防風・防潮)、文化サービス(教育、文学・アート、伝統文化[盆花、敷き松葉]、昆虫採集、エコツーリズム、景観)

4. 担当者は生態系サービスに主眼におきながら、1)生態系タイプの高度経済成長期までの利用について論じる。2)担当する生態系タイプの生態系サービスやその人間との福利との関係を評価する方法・ツールを示す。3)そして,生態系サービスの現況と傾向,変化をもたらした要因,これまでの対応(主に政策的対応)の評価と今後の政策提言について論じる。

5. サブリーダーは個々の著者の報告をまとめ、CLA(とりまとめ者)に提出する。

6. CLAは各グループから集められた結果をもとに、個々の生態系で取り上げられた生態系サービスを横断的に整理し、生態系間のつながりを考慮しながら生態系サービスの変化や福利との関係について取りまとめる。なお、これにおさまりきらない事項については、個別に執筆を依頼する。

今回の会議、僕は一執筆者として参加したつもりだったけれど、とりまとめ役の夏原さん(京大)が別の会議で海外出張中とのことで、急遽、取りまとめ役となった。17日は、白川さん(芸北・高原の自然館)、小串さん、朱宮さん(日本自然保護協会)に手伝ってもらいながら、夜中までかかってとりまとめ方針と執筆要領の原稿を作成した。

18日。再び全体のクラスター間会議。17日に検討された執筆方針について発表し、互いに意見交換と調整。さすがに今回は、それほどの不整合もなく、方針そのものは合意された。でも、これだけの作業を2009年の1月までにやらなければならない。気が遠くなりそう。。

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 ↑ クラスター間全体会議

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 ↑ クラスター会議

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 ↑ 武家屋敷であった場所を借りきっての懇親会(16日)。今は久谷焼きの博物館となっていて、久谷焼きが展示され販売もされていた。額は1桁か2桁違っていて、お酒を飲むのもひやひやした。。

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2008年9月13日 (土)

普遍性・地域性のスペクトラム

JST(科学技術振興機構)に共同で申請していた研究が採択された。長野大学の佐藤さんをヘッドとする「地域主導型科学者コミュニティの創生」という研究課題。

「地域社会の環境問題解決への取組の中で、地域社会に常駐するレジデント型研究機関・訪問型研究者・ステークホルダーの相互作用を通じて、科学者が問題解決型に変容しつつある実態を把握する。科学者とステークホルダーが参加する“地域環境学ネットワーク”を形成して、ステークホルダーと科学者の協働のガイドラインと、ステークホルダーが参加する科学研究の評価手法を構築し、地域社会による主体的な問題解決への貢献を使命とする科学者コミュニティを創生する」のが目的。

科学者・研究者が、地域の環境課題を解決するために、地域の人たちとどのような関係を構築しながら、どのようにして研究を進めていくべきなのか、また、その“研究成果”はどのような形で誰に評価されるべきなのかというようなことを、それぞれの地域にはりついて研究を続けている人たちや、活動を展開している人たちと議論して、整理しながら道筋を示していく。その過程で、地域間のネットワークも構築していこうとする試み。

科学のための科学(Science for Science)だけでは、社会的問題は解決しない。社会のための科学(Sicence for Society)が求められている。真理・普遍性と個別・地域性、知的欲求と社会貢献、ロマンと現実、研究と実践。研究者のスペクトラムの両端にあるこれらをいかにつないで、より大きな科学論を提案できるのか。しりごみしそうなほど壮大で、わくわくするテーマ。未知な中を手探りで歩んでいく楽しみ。

佐藤さんとは、JICA研究プロジェクトマラウィで仕事をしたとき(1998年~2001年)からのつきあい。その期間、強烈な個性とリーダーシップに圧倒されてた。今回も、佐藤さんをはじめとして、個性的な人たちが研究グループを構成している。どのような相互作用が生じ、何が生みだされるのか。

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2008年8月18日 (月)

韓国 セミナー

日韓セミナーは無事に終わった.発表会後の総合討論では,6年間の活動を振り返りつつ,次回からどうするかを議論.「次に進む前に,今までの総括をして公表しましょう」という僕の意見がとおって,LEE(Landscape and Ecological Engineering)というジャーナルに特集として載せることになった.真剣に取り組まなければならない課題(宿題)が一つ増えた訳だけれど,なんとか実現させなければならない.

ビュッフェスタイルでの懇親会では韓国側リーダーのWooさんらと,互いの家族の様子などについても語らいつつ,楽しい時間を過ごした.料理の中にエイがあったけれど,もちろん,それは食べなかった.. 日本そばがあったのには,驚いた.寿司とか天ぷらもあって,ここは日本料理が普通な感じでおいてあった.なにか歴史があるのだろうか..

Flag

 ↑ セミナーの横断幕(韓国会場ならでは.. すご!)

Venue

 ↑ 晋州(チンジュ)国立大学の中で会場となった建物

Takemon

 ↑ 6年間の総括をする竹門さん(京都大)

Tashiro

 ↑ 田代さんのポスター発表

Party

 ↑ 懇親会

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2008年8月14日 (木)

オープンゼミ

 私どもの研究室では,オープンゼミを開催いたします。どなたでも参加可能で
すので,お気軽にお越しください。

 このゼミは,九州工業大学の環境計画研究室との合同で開催し,伊東先生には
1時間の講演をしていただきます。街の中に自然の緑を増やしていくための計
画・デザイン論です。刺激的なお話をうかがえることと思います。
 九州工業大学環境計画研究室ホームページ
  http://dragon.civil.kyutech.ac.jp/pub/ito/

日時:8月21日(木) 18時~21時
場所:徳島大学 工業会館2Fメモリアルホール
    http://www.kgk.tokushima-u.ac.jp/map2005.html
主催:徳島大学大学院先端技術科学教育部 建設創造システム工学コース
   工学部建設工学科 生態系管理工学研究室(鎌田研究室)

<プログラム>
18:00  開始

18:05  九州工業大学  伊東啓太郎 准教授
       『環境デザインを通して見る「都市」,「植物」,「身体」
        -小さな植木鉢から都市のアイロニーとしての人工ビオ
        トープのデザインまで』

19:05  《休憩》

19:15  九州工業大学  M2 明石隆宏
       『市民参加による竹林管理と里山再生に関する研究』
19:30  九州工業大学  M1 高嶋紀子
       『竹の有効利用に関する研究-竹チップの分解特性を利用した
        植栽マルチング材の開発』
19:45  九州工業大学  M2 大石悠乃
       『空間特性が子どもの行動・意識に及ぼす影響』

20:00  《休憩》

20:10  徳島大学  田代優秋 特任助教
       『地域再生のための地域価値形成の試み―絶滅危惧種
        カワバタモロコをシンボルとした農家と研究者の協働』
20:30  徳島大学  B4 源典子
       『ジンリョウユリの個体群構造と光環境』
20:45  徳島大学  M1 武知宏哉
       『出猟カレンダーを用いたニホンジカの分布拡大予測モデル』

21:00  終了

*伊東先生は10分間程度,その他の皆さんは5分間程度の質疑応答時間を含む

                      (担当:源 典子[4年])

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