旅行・地域

2009年8月18日 (火)

沖縄での応用生態工学

竹村や赤松先生(琉球大)と行ってきている沖縄のマングローブの保全・再生に関する研究。何回か沖縄を訪問し,現場を見,いろいろな話を聞き,そして当地の生態系への配慮の仕方等についての状態を理解するにつけ,沖縄での応用生態工学の普及の必要性を強く感じるようになった。

それで,赤松先生に呼びかけてもらって,宮良さん(沖縄県環境科学センター)や神谷先生(琉球大)に集まってもらい,那覇の飲み屋さんでいろいろと話をした。皆さん,僕が感じたことを,もっとリアルに感じているようだった。

お酒もすすむ中,応用生態工学会沖縄の立ち上げへと話がおよんだ。皆さんとても乗り気で,ぜひやっていきたいとのこと。宮良さんに沖縄での事務局を引き受けてもらった。今後,これらの方々を中心に,活動がはじまっていく。

おいしいお酒だった。

おいしいものついでに,奥首川調査の際に立ち寄った店で食べたソーキそばを紹介。店の名前も忘れてしまったけど,おいしかった! 細麺と平麺の2種類があって,僕は平麺。

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2009年8月17日 (月)

沖縄マングローブ調査 奥首川

16~19日の日程で,沖縄本島でのマングローブ調査。竹村(M2)の研究の一環。

今まで,DEMから求めた流域の地形因子などをパラメータとしてマングローブの生育適地を推定する手法を構築してきた。これからは,いくつかの流域を対象として,土地利用変化や河道改修の状態を参照しつつ,マングローブ林の健全性の評価を行うための論理や手法について検討する。そのために,いくつかの河川河口域で,マングローブ林の中にはいって一本一本の木のサイズを測り(毎木調査),個体群の状態を把握する予定。今回は,場所や調査の方法を竹村とディスカッションしつつ,これからの調査方針を決めるための訪問。

奥首川はポテンシャルの高い河川として推定されていて,実際,立派なマングローブ林が残っている。近くには環境学習のためのセンターもできていて,カヌーを使ったエコツアーのようなものも行われているよう。最下流域では稚樹も生育していて,今のところ健全な個体群のダイナミクスが維持されているよう。けれども,上流2kmのところにダムの拡張工事が行われていて,近い将来には流砂系が変化すると思われる。下流への土砂供給が少なくなったときには低水流路の深ぼれ,澪筋の固定化が起こるだろう。そのとき,マングローブの更新立地は奪われ,個体群ダイナミズムの健全性も失われるかもしれない。

奥首川の河口域,マングローブ前縁に形成された砂質の干潟上では,ミナミコメツキガニの群れ。これほどたくさんのコメツキガニの個体数をもつ干潟は沖縄本島では珍しい。河口域ではダムアセスメントのためにシオマネキの調査が行われていたが,ここではコメツキガニのほうがより指標性が高く,重要な種だろう。

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2009年7月14日 (火)

音無親水公園 王子

東京 王子にある音無親水公園。「日本の都市公園100選」の一つ。

音無川のこのあたりは,古くから名所となっていて,「江戸名所図会(天保7年)」や安藤広重の錦絵,江戸幕府による地誌「新編武蔵風土記稿」などにも描かれているのだとか。そのような風情を再生しようと,1988年に東京都北区が整備したとのこと。

親水公園では水着の子どもたちとお母さん。親水公園に沿う桜並木も涼しげで,近所の人たちや仕事途中の人たちがいこっている。なんか,“昔”の雰囲気があっていい感じ。

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妻が勤めている事務所に立ち寄って,たまたま見つけた風景。

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2009年7月 4日 (土)

大河原高原

アジサイが咲く大河原高原。

アジサイ,風力発電,キャンプサイト,ネイチャーセンター,そして野鳥が多いという森林。いろいろ混在する場所。

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島さんの呼びかけで「大河原環境協議会」が立ち上がって,今日はその話し合い。10時~12時,ネイチャーセンターにて。

僕は協議会長を仰せつかってはいるのだけれど,基本的には島さんの進行にお任せ。「芝生広場になっているところを自然再生して,活用していきたい」,「キャンプ場の活用」,「ネイチャーセンターの役割の再認識と連携」,などいろいろな話しがでる。話を整理しつつ,何をどのようにしていくのか,次回は具体的な話を進めることに。

僕の役割は,自然再生の意味をみんなに理解してもらいつつ,変な方向にそれが動いていかないように話していくこと。

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ヤマボウシも満開だった。

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2009年6月30日 (火)

トキの野生復帰 佐渡島 二日目

午前中,魚道等の設置によってトキのエサ資源がどのくらい増加するのかといったことを調査している場所に,河口さんが案内してくれた。水田の出入り口にセンサーを設置して,体内にチップをいれたドジョウが出入りすると,それがカウントできるようになっているらしい。こんな調査の現場で,直に議論できることの楽しみ。

それにしても,佐渡の水田は美しい。

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28-29日,佐渡での宿泊は「グリーンビレッジ」でお世話になった。明るいお母さんが一人できりもりでしてる民宿。なんかとっても和める。家庭的なごはんも,とってもおいしい。濃厚な味のにごり酒も。。 佐渡の料理を評価しにきたのかどうか知らないけれど,あの“ミシュラン”もこの宿にとまったらしい。

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佐渡でのエクスカーションを企画・案内してくれた河口さん,そして,暖かく迎えてくれていろいろと話を聞かせてくれた佐渡各地の皆さん,ありがとうございました。また行きたくなる土地でした。

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2009年6月29日 (月)

トキの野生復帰 佐渡島

景観生態学会のあと,佐渡島へ。トキの野生復帰プロジェクトの研究を行っている河口さんの案内。

午前中は,トキの森公園のトキ保護センター(トキ資料展示館),そして野生復帰ステーション。両者の役割分担がよくわからなかったけれど,トキ保護センターでは人工孵化等による増殖事業を,野生復帰ステーションでは野外に帰すための順化事業を行っているみたい。野生復帰ステーションでは,環境省の職員の方から放鳥のようすなど教えてもらう。

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午後,生椿地区の棚田と岩首地区の棚田見学。

生椿地区では,高野さんがトキの餌場になるようにと,棚田を作り続けている。なんと昭和20年頃からとのこと。高野さんのお父さんのトキへの想い,戦争の話,周辺の土地利用の話。それを継承して棚田を作りづけている高野さんご自身のトキへの想い。放棄された田んぼも,トキのためにビオトープとして復活。トキは,こんな熱い想いを持つ方々に支えられてるんだなあ。今,高野さんは,「トキの野生復帰連絡協議会」の会長を務められている。そして,高野さんの棚田では,モリアオガエルやサンショウウオがいて賑やか。高野さんのような方のまわりには,人も生きものも集まってくるのかも。

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岩首でも,棚田の保全に情熱を傾ける大石さんに迎えていたいだいた。岩首には,旧岩首小学校校舎を活用した「岩首談義所」がある。環境省地球環境研究総合推進費・トキ野生復帰研究グループの桑子先生らの呼びかけに,地域の方が応えてできたものらしい。大石さんは,そこをきりもりしながら,棚田保全に勢力を傾けている。

大石さんからの問いかけ。「棚田保全に一番大事なものはなんでしょうねぇ」

「人,でしょう」と,僕。

「そうですよねぇ」

岩首の棚田を広く知ってもらうために奮闘している大石さん。理解・盛り上がりがもう一つだった地域内からも,協力してくれる人が出てきたとのこと。

日本海に落ち込んでいくように続くその棚田は,確かに美しかった。

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僕たちが訪ねていった様子は,「岩首棚田・とき共生みらい通信」で紹介してくれている。

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2009年6月28日 (日)

景観生態学会 三日目 エクスカーション

エクスカーションで鳥屋野潟,亀田郷の休耕田で行われている湿地再生現場,阿賀町津川,そしてブナ林とたきがしら湿原をめぐる。紙谷先生がずっと先頭をきって説明してくれた。

鳥屋野潟(とやのがた)は新潟市中央区にある一級河川(信濃川水系)の潟。海水面より数m低いところにあるのだという。そもそも,新潟平野の6割は海水面より低い低平湿地。ここでの農業はとても大変だったに違いない。湖岸にはヨシ原が広がり,オオヨシキリ(?)の鳴き声で賑やか。

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亀田郷では,休耕田を使った湿地再生が行われている。超域研究機構「田園型都市における生物多様性回復のためのネットワーク形成」プロジェクト(リーダー:紙谷智彦自然科学系・教授)。新潟市と連携し,田園型都市の生物多様性回復と景観形成に貢献することを目的に活動を行ってるのだそうだ。

驚いたのは,広大な水田の中を流れる水路。矢板で壁面を固められ,上部にはたくさんのパイプがわたされている。シルトからなる超軟弱地盤の低平湿地なので,つっかえ棒で支えないと崩れてしまうのだろう。

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阿賀町津川。雁木の残る街並みと阿賀野川。そして,「きつねの嫁入り」と「きつね火」の話が生きている街。きつねの顔がずっと頭の奥に残り続ける。なんだかとても魅かれた。

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萌芽によるブナ二次林。かつて紙谷先生の論文で勉強した。直径が10cm程度までのブナが萌芽するのだという。原生林時代からあったというブナ大径木。そして,樹肌に残されたクマの爪痕。登りと下りで模様が異なる。谷ぞいの道。黄色い花のホトトギス(タマガワホトトギス?)。ナラ枯れでできたギャップ。予定されていなかった,ワクワクする森の散策体験。

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ブナ林のふもとにある「たきがしら湿原」。行政の方のアイディアで,放棄水田を利用して作られたという。

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こんなにも実りの多い大会を企画・運営してくださった紙谷先生,村上先生をはじめとする,新潟大学の皆様に感謝。ほんとうにありがとうございました。

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2009年6月27日 (土)

景観生態学会 二日目

二日目,研究発表会と公開シンポジウム,そして懇親会。

僕たちの研究室からは4人が発表。田代さん(特任助教)は,カワバタモロコを絶滅から守るために農家と活動してきたプロセスを分析。この学会での発表内容としては新鮮で挑戦的。この4月から就職して夜だけ学生をやっている武知(M2)は,疲れたからだをふるいたたせながら発表資料をつくった。竹村(M2)は,森本先生(京都大)からの依頼で取り組んだインド半島のマングローブの立地解析について。現地もみてきてはいるのだけれど,こうした仕事は“現場感との遊離”に関するコメントが寄せられる。源(M1)は,ポスター賞を狙ってがんばったのだけど,残念ながら今年は受賞ならず。。 それでも,いろいろな意見交換ができて,満足していたみたい。宮本(M1)にとっては,初めての学会。緊張しつつも,いい経験をしたよう。研究室から離れた所では,鈴木さん(立命館大学)が,「南から届ける環づくり会議」で実施したアンケート調査の結果を発表してくれた。

田代優秋.希少種保全を目標とした地域環境再生のプロセス分析―絶滅危惧種カワバタモロコを例に.

武知宏弥・森一生・鎌田磨人.GPSを用いたニホンジカのハビタット利用解析.

竹村紫苑・鎌田磨人・森本幸裕.インド半島におけるマングローブ生育地の形成に関わる流域特性.

源典子・鎌田磨人.ジンリョウユリ開花個体の分布とランドスケープの構造.

鈴木重雄・正本英紀・井坂利章・古川順啓・東彰一・大田直友・鎌田磨人.たけのこ生産農家と周辺住民の竹林認識の違い―徳島県阿南市におけるアンケート調査.

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総会をはさんで,午後は公開シンポジウム「自然再生から考える生物多様性と地域の課題」。紙谷先生と村上先生(新潟大)の進行のもと,森本先生(京都大),鎌田,箕口先生(新潟大)の講演と,中村先生(北海道大)のコメント,そしてパネルディスカッション。

森本幸裕.覆水をどう盆に返すか―階層的な自然再生のグランドデザイン-.

要旨: この百年に失われた生物多様性を百年かけて再生すると宣言した第 3次生物多様性国家戦略の閣議決定にも関わらず,生物多様性の劣化は止まらない。だが百年に一度という未曾有の経済危機は社会構造を持続可能な自然共生型へ転換するチャンスでもある。そのためには,生態系サービス評価に基づき臨界自然資本を識別して目標とすべきグランドデザインを共有し,現場の技術開発から景観レベル,国土計画まで階層的な取組みが望まれる。

鎌田磨人.協働に基づく自然林再生と順応的管理-「徳島県高丸山千年の森」における取り組み.

要旨: 徳島県上勝町高丸山周辺の伐採跡地では,「かみかつ里山倶楽部」を核として,地域住民,ボランティアグループ,研究機関,大学,徳島県等の協働によって自然林再生が行われている。今回,再生目標の設定手法や,実施段階における目標とのズレを検出するためのモニタリング調査,ずれを修正していくための意思決定のあり方などを紹介し,順応的管理に向けた協働のあり方について検討したい。

箕口秀夫.トキは朱鷺-佐渡発の自然再生をめざして.

要旨: 昨年9月25日,27年ぶりに佐渡の空に 10羽のトキが舞い,トキの野生復帰が新たな一歩を踏み出した。放鳥されたトキの行動は私たちに多くの貴重な知見をもたらした。なかでも,11月に雌 1羽が本州で確認され,その後も 3羽の雌が相次いで本州に渡ったことは,トキの野生復帰がめざすものについて新たな議論を巻き起こした。そこで,放鳥されたトキの行動をめぐり垣間見えてきた,自然再生に取り組む上での課題について考える。

一般の方や学生さんたちがたくさんきてくれていて,パネルディスカッションでは,「景観生態学とはどういう学問なのか」という問いかけから,個々の自然再生現場での取り組みの工夫についてまで,多様で熱心な討論があった。僕の発表に対しては,新潟で森づくりを進められている方から,参考にしたいと質問をしてくれた。新潟大で教育・研究をしてこられたとのことで,自然再生の現場に教育が取り込まれていることにとても共感してくれた。徳島出身という2年生の学生さんも,面白かったと話しかけてくれた。好感をもって受け入れてくれた方が多かったみたいで,ほっとした。上勝まで訪ねてきてれたら,嬉しいのだけれど。

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懇親会。発表のときには語りつくせない話,そして裏話。ポスター賞の授賞式。受賞者は懇親会が招待となる。

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二次会。蕎麦屋での開催。しぶい選択。「へぎそば」というのが新潟の名物なのだそうだ。店のおばちゃんに勧められるままに注文。うまい!

呑めない橋本さん(名城大)も誘い,日置さん(鳥取大)や小串さん(グリーンフロント研究所)とともにURBIO2010について打ち合わせ。橋本さんには,本当に苦労をおかけしているけど,とてもやる気をみせてくれていて心強い。来年の大会を引き受けてくれた日置さんとは,大会のあり方にもついて少し意見交換。来年は,温泉で合宿形式でやろうとの案も。実現したら楽しいだろうなぁ。

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2009年6月26日 (金)

景観生態学会大会 初日

今日から28日まで日本景観生態学会 第19回大会,新潟大学五十嵐キャンパスにて。

26日;   13:00-14:20 企画・交流委員会

     14:30-15:50 編集委員会

          16:00-17:30 運営委員会

          17:45-19:45 JALEメンバーで進めている3科研の合同研究会

個々の委員会で景観生態学会を活性化させるための手法が検討された。企画・交流委員会ではブログをとおして,主に若い研究者が景観生態学に関連する活動や想いを述べていくこと,そして,メーリングリストを活用して,様々な地域で会員がかかわって実施している活動の情報を発信していくことに。編集委員会では学会誌の充実をめざしたプロモーションを積極的に行うことに。そして,8月中旬までに投稿された原稿について,編集委員会が総力をあげて査読作業を行い,受理された原稿については12月に発行される会誌に掲載できるよう努力をすることが確認された。超多忙な中で,皆がそれそれの活動を進めようとしてくれている。

「景観生態学会はどのような研究でも受け入れてくれて応援してくれるので,ホッとする。安心して自分の道を模索できる居心地のいい空間」,「こじんまりしていて,互いの顔がみえて活動できるところがいい」という,ある若手研究者たちの話。学会を大きくしていくことも大事だけれど,皆で心行くまで議論を楽しめる,それをベースにした学会づくりを目指したいと,強く思った。

徳島から新潟までは,バスを乗り継いで伊丹空港まで。そして,飛行機。伊丹空港は久々。

プロペラ機も久々。北アルプスをかすめて,飛び下りられそうな高さを飛ぶ。新潟平野の上では,微高地と思われるところに線上にならぶ集落も見えた。氾濫原であることを思い起こさせる。楽しい飛行。

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2009年5月17日 (日)

生態学会中国四国地区会 高知

第53回日本生態学会中国・四国地区大会,5月16日(土)~17日(日),高知大にて。

地区会には久しぶりの参加。

4年になったばかりの熱田さんが学会デビュー。3年生が一昨年から実習で行っている高丸山ブナ林のモニタリング調査の結果をまとめて発表。彼女も,昨年,この実習に参加した。自らの実習成果と,その前年の実習成果をあわせて解析した。とても熱心た結果,何人もが聞きに来てくれて,発表時間の間,ずっと説明を繰り返していた。発表も堂々としていて,立派だった。

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熱田尚子・鎌田磨人.徳島県高丸山ブナ林における林分構造の8年間の変化.

<要旨> 徳島県上勝町高丸山のブナ林に設置された1350㎡の調査区での、8年間(2000~2008年)の林分構造の変化を、種組成、サイズ分布の変化から把握した。そして、同時に、この調査区における野生ニホンジカの生息密度、食害状況についても調査し、これらから変化の要因を推定した。個体数は全体で170から145へ減少し、特に胸高直径の最も小さい階級と最も大きな階級で減少が見られた。胸高直径の大きな階級での減少要因はブナの倒木である。また、中間の階級では、進級が認められた。材積ではブナの減少が著しく、優占種がブナからヨグソミネバリに移った。糞粒調査の結果から推定されたシカの密度は、植生に大きく影響するものであった。シカによる食害を受けている種は低木および中木性樹種であり、胸高直径の小さいものほど被害を受ける割合が高かった。林床を覆うスズタケも減少しており、この変化もシカによる食害によるものと推定された。この調査区では、林冠構成木については倒木が、林床植生についてはシカによる食害が、減少の主な要因であった。林冠構成種の倒木後も実生の成長は確認されず、この林分の更新を助け維持していくためには、シカ対策ネットを張った上で、モニタリングを続けていく必要がある。

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ちなみに,僕は千年の森づくりでの“協働”のあり方について。

鎌田磨人・勝瀬真理子・森一生・花巻旬二.協働に基づく自然林再生と順応的管理-「徳島県高丸山千年の森」における取り組み.

<要旨> 徳島県上勝町高丸山周辺の伐採跡地では、地域住民、ボランティアグループ、研究機関、大学、徳島県等の協働によって自然林再生が行われている。徳島県の事業としてはじめられたこの森づくりは、現在は、上勝町で活動する12団体によって組織された「かみかつ里山倶楽部」が指定管理者となって管理運営している。周辺に残る自然林を参照して策定された森づくりの目標・計画のもと、一部事業地では29のボランティア団体が苗木の植え付け、下草刈り等を行っている。徳島大学では学生実習や卒業論文研究として、「かみかつ里山倶楽部」や徳島県森林林業研究所と連携し、植栽地や参照林におけるモニタリングを行ってきている。また、森林林業研究所は、里山倶楽部、地域住民、徳島大等と連携し、シカの食害対策試験等を実施している。モニタリングや試験の成果は、事務局機能を持つ「千年の森ふれあい館」に随時寄せられる他、学生の実習・研究成果は、「千年の森ふれあい館」が年度末に開催している「千年の森セミナー」の中で、学生自身によって報告されてきている。このようにして「千年の森ふれあい館」に集積された成果は、「かみかつ里山倶楽部会議」等での意思決定の場で活用されることで、順応的管理につながっていく。本報告では、植栽された苗木の樹種や密度、およびその生育状態に関するモニタリング調査の結果を紹介しつつ、上記の順応的管理に向けた協働のあり方について検討する。

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16日の夜は懇親会,そして二次会。

二次会は,石川先生(高知大)の案内で,「ひろめ市場」へ。たくさんの店がはいっている,いわゆる屋台市場。波田先生(岡山理科大)のグループと。楽しい一時。三次会にも行って,ホテルに帰ったのは2時過ぎだった。少しからんだような記憶も。。 

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2009年4月20日 (月)

里山散策 穂谷

野田さん(大阪自然環境保全協会)の案内で、穂谷の里山散策。穂谷は枚方市の都市が丘陵地に拡大していく中に残された里山。環境省のモニタリングサイト1000のコアサイトになっているので、以前から是非とも訪れてみたいと思っていた。

都市近郊で開発圧にさらされながらも、穂谷には、とても静かで美しい環境が残っていた。棚田をとりまく里山のいろいろな植生モザイクの中をとおりぬけられるので、里地里山を肌で感じられる。

「集落と棚田のゾーンが異なっているため棚田域内には電線がない」との野田さんの説明に、他では感じられない良さの理由が腑におちた。

地元の方と少し話しして、僕が徳島から訪ねてきたと伝えたところ、上勝のことをご存知だった。葉っぱビジネスのことなどがニュースでよく流れるからとのこと。同じ農家として、葉っぱビジネスに心が動かされるのだろう。

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放棄された棚田や里山をビオトープとして再生し、管理していこうとしているボランティアグループもいて、とても熱心に活動しているとのこと。都市近郊の強み。それにしても、里山管理のために自分たちで切り出した樹木で、小屋まで作ろうとするとは。。

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静かな風景を楽しみながら歩いていると、騒音が。。 観光農園をつくるために、棚田を切り崩して造成しているとのこと。ずいぶん前に計画された事業らしいけれど、今、この時代にはそぐわないと思う。もっとその土地の風土を活かした計画があっていいはず。少し悲しく複雑な想いも残った。

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2009年4月12日 (日)

新入生合宿研修

新入生の合宿研修(11日-12日)。今年は、吉野川流域の橋を見て回り、その技術にふれることがメインテーマ。僕は東京出張と重なって、初日の夕方からの参加。。

宿舎の池田の宿では、学生が班にわかれて、新聞紙を使った橋づくり。夕食を食べながら、それぞれの班が作った橋が、どれだけの荷重に耐えるかを競い合った。重りには缶ジュース。乗せられた数のジュースが景品。

それぞれに工夫した橋の競技は、楽しかった。学生も楽しそうで、共同作業を通じて、親睦も深まったよう。

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2日目(12日)は、まず、つり橋の原型、祖谷のかずら橋。祖谷に行くのは、僕も久しぶり。「ひきょういやおおはし」というのができていて、道がわからなかった。。 そして、祖谷の斜面に張り出す、巨大な駐車場。祖谷の集落を支える斜面の曲線とぶつかる柱の群れ。構造物が風景と風土を損なう典型。。。

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そしてつるぎ町の土釜橋(どがまばし)。昭和5年に建設されたそのアーチ橋は、土木学会によって土木遺産とされている。調査で祖谷に通っていた時にはいつも土釜を通っていたのだけれど、立ち寄ったのは初めて。河川水で浸食された渓谷は美しく、また土釜橋もとけこんでいた。結構、お勧めの場所かも。

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合宿研修の間、天候に恵まれ、暑いくらいの日差し。学生たちも楽しくすごせたのではないかと思う。僕も楽しかった。

今年の合宿研修は、クラス担任の橋本先生と渡辺先生による企画。どうも御苦労さまでした。

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2009年3月28日 (土)

長野大 教育GP 「森の生態系サービスの活用を学ぶ環境教育」

文部科学省「質の高い大学教育推進プログラム(教育GP)」選定プログラム

「森の生態系サービスの活用を学ぶ環境教育」第一回評価委員会

日時: 平成21年3月28日(土) 13:00~15:00

場所: 長野大学 4号館 304号室
評価委員会出席者(外部評価委員:13名、内部評価委員8名)

外部評価委員(五十音順、敬称略):石井孝二、井田秀行、伊東正人、加々美貴代、川上美保子、鎌田磨人、桑田慎也、小林一郎、庄司昌彦、前河正昭、宮地優、村山隆、吉田哲也
内部評価委員 :奥村博造、佐藤哲、高橋一秋、高橋大輔、谷田林士、外崎健、端田篤人、三上光一

長野大学の構内にある里山を使って、里山づくりを実践したり、コーディネートできる人材を育成していこうとする面白い取り組み。昨年のJSTの研究プロジェクトのフィールド研究会で長野大を訪れた時に、里山の中でのビオトープ池づくりに立ち会わせてもらった。

長野大の里山はさらにグレードアップしていて、電源をはりめぐされた里山には無線LANの接続ポイント、webカメラ、気象測定ロガー。森の中からリアルタイムで情報を収集し、発信していこうとしている。なんともすごい。。 これをどう操っていくのか、楽しみ。

委員会では、広島大学の根平・中越研究室で一緒だった、後輩の井田さん(信州大)と前河さん(長野県環境保全研究所)と再開。みんな、こういう現場で活躍しているようで、頼もしい。

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委員会の前には、蕎麦で腹ごしらえ。やっぱ、うまい。

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2009年3月27日 (金)

佐久鯉

佐藤さん(長野大)の招きで、鯉と温泉に釣られて長野大へ。長野大が実施している文部科学省「質の高い大学教育推進プログラム(教育GP)」選定プログラム、「森の生態系サービスの活用を学ぶ環境教育」の評価委員会のため。

委員会に先立って、佐久平での用水を使った鯉(佐久鯉)の養殖の様子を見せてもらって、鯉料理を食べさせてもらった。

豊かな湧水を利用して、用水の水を池に引き込んでの養殖。夏には田んぼ(休耕田)に放して太らすという。そのしくみはとても面白く、様々な知恵があるらしい。今度また、夏に来た時に見せてもらおう。

田んぼの中に作られた養殖場のみならず、個々の家庭でも自家消費用にも鯉を飼育しているよう。鯉はこの地域のシンボルとなっている。

浅間山を背景に、広々とした田んぼと、きれいで豊かな水を持つ地域を、ゆっくり散策させてもらって、何だか豊かな気分になった。

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夕食は「丹右衛門」で佐久鯉のフルコース。農家の方がやっていて、基本的には金・土・日しか営業してないとか。ご自分で育てた鯉と、野菜と、米。そしてご自分で栽培したコメからつくった酒。おいしくないわけがない。

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2009年3月19日 (木)

マングローブ調査 五日目 沖縄本島

最終日.16時の飛行機に乗るまでの間,宮本くんの案内で南部のマングローブの分布を見て回る.開発が進んでいる本島では,河口部で発達したマングローブは少なく,川の中にマングローブがあるところが多い.植えられたものなのかも.住宅街の汚れた川にあるマングローブ.後良川(西表島)の,あの自然の川との違い.

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道沿いに,「伐採屋」さんという看板が.. どういう職種なのかピンとこなかったが,草刈・台風対策・剪定との説明があった..

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お昼は,沖縄の中ではとてもおいしいと言われているらしい「てんぷらや」で.あげたてを紙袋に入れてもらって,手に持って食べるというのが沖縄風らしい.

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途中,「ひめゆりの塔」に立ち寄る.沖縄での戦争のはげしさや悲惨さをリアリティをもって感じさせられた.ひめゆりの塔の資料館では,当時,そこで女学生として働いていた方がその時の様子を語っていた.その言葉の一つ一つが,僕たちの心につきささり,その経験されたことの重さに言葉を失い,立ち尽くした.語り続ける勇気.僕たちの無知.僕たちはそれをきちんと受け取らなければならない.

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宮本君には本当にお世話になった.ありがとうございました.

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2009年3月18日 (水)

マングローブ調査 四日目 沖縄本島

石垣島から沖縄本島(琉球大学)への移動.

午前中,少しだけ石垣の街を散策,そして,八重山ソバと地ビール.

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夜,仲座先生,赤松先生らとの懇談会.仕事で本島に来ていた鹿熊さんも合流.仲座先生と鹿熊さんは旧知の仲とのこと.宮古島出身の仲座先生との飲み会は,菊の露で “おとおし”.昨年の飲み会では撃沈したけど,今回は,ウコンを飲んで万全の体制で.楽しい時間.

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2009年3月17日 (火)

マングローブ調査 三日目 西表島

大澤さん(宇都宮大)のフィールドである西表島の後良川(しいらがわ)へ.この川の流域は土地改変がなく,土地開発と土砂や栄養塩の流出との関係を把握する上での対照流域として適しているとのこと.なるほど.

大澤さんは,この川の汽水域上流端に自記記録計を設置している.設置場所までは道はなく,山超えして行くか,カヌーで行くか.当然,カヌー.

暖かい日差しの中,ゆっくりと漕いでいく.自然の川とは,こんなに美しいものなのか.至福の一時.

途中,赤松さんは水中にもぐりながら河床の土砂を採取.安定同位体を測定して,上流から下流にいくにつれて,河床の有機物の供給源がどのように変化するかを推定する.なかなかタフな仕事.いろんな研究手法を現場で教えてもらえる楽しさ.

汽水域上流端のほとんど真水のところで,フグがゆらゆらと泳いでいた.宮本くんがカヌーにはいってきた水をかき出すために持っていたペットボトルを切り取った容器で捕獲.フグものんびりしたもの.

豊かな自然の中での豊かな時間.

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2009年3月16日 (月)

マングローブ調査 二日目 -石垣島

琉球大の赤松さんと,学生の宮本くん,吉村さん,そして宇都宮大の大澤さんと合流.大澤さんは,マングローブに流入する水,土砂,栄養塩の移動を継続的に計測し,土地利用の変化によって,それらの移動量がどのように変化するのかを調べている.大澤さんのフィールドであり,竹村くんも調査地にしようとしている名蔵湾を中心に見て回ることに.

ちなみに,竹村くんが取り組もうとしているのは,次のような感じ.

(1) 西表島,石垣島,沖縄本島を対象に,マングローブ分布の既存情報と,i)土砂生産に係る流域面積,山地部土砂流出指標(SPI),表層地質,ii)河口域での土砂堆積に係る海岸部傾斜角,iii)河口域周辺の湾の地形特性等の流域パラメータから,マングローブの潜在的生育適地を推定するためのモデルを一般線形回帰(GLM)等を用いて構築する.そして,現地調査を行いモデルの精度検証を行う.

(2) 上記モデルでマングローブ生育適地と判定されるにも関わらず,その生育が確認されない場所を抽出し,空中写真等による周辺域の土地利用の経年変化把握および現地での個体群調査から,マングローブの劣化・消失過程を把握する.

(3) 上記モデルで抽出された生育適地において,メタ個体群構造を保ちつつ保全・再生していくための手法を構築するため,河口および湾内におけるマングローブの種子分散過程について数値シミュレーションを行う.そして,個体群構造調査により数値シミュレーションとの整合性を検証する.

名蔵湾の流域内は水田やサトウキビ畑となっていて,また,身の丈を超えた規模の放水路が作られている.そのため,以前に比べて土砂流入量が非常に大きくなっているのだとか.

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名蔵川の大規模なマングローブ林(名蔵アンパルというらしい)を中心として,名蔵湾にはいくつかの小さな河川が流れ込んでいる.その河口には小規模のマングローブ林があったり,芽生えや稚樹が見られる.それらマングローブ間のつながりを検討しようと思っているのだけれど,河口の実生集団と思っていたのは,植えらたものも多かった.地元の人によると,修学旅行生(だったかな)とかが,良かれと思って,記念に植樹していくのだとか.. そういえば,石垣島のおみやげやさんには,マングローブの種子が売られていた.南の島での思い出と善意.. 悪意のないそのような行為が,マングローブ林の保全にとっては妨げとなることもあるだろう.

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↑ 植えられたマングローブの種子

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 ↑ お土産マングローブ

マングローブ巡りのあいまに,リーフ散策.僕はもう何回となく石垣島を訪れているのだけど,実は,泳いだことはない.今回も,リーフを歩くだけだった.残念.. でも浜はやはり美しく,時間がたつのを忘れる.赤松先生は,ヒトデとたわむれ続けていた.

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大澤さんが,干川さんという方と引き合わせてくれた.干川さんは30年ほど前に東京から移住してきて農業をしている.いろんな人とのネットワークを持っていて、島にくる研究者にとってはとても重要な役割をはたしているようだ.大澤さんも,とても頼りにしているようだった.いろんな苦労もしてきているんだろうけど,そんなことは感じさせない.とてもチャレンジングで豊かな人生を送ってきていらっしゃるのだなあと感じた.今もチャレンジし続けているようで,バイオガス発生器を自作してガスはすべて自家製とのこと.. しばし話を聞かせてもらって,夜の宴会で,また話を続けた.楽しかった.新しい出会いに感謝.

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2009年3月15日 (日)

マングローブ調査-石垣島

琉球大の赤松先生の招きにより,竹村くん(M1)が続けているマングローブのハビタット保全・修復に関する研究の一環として,石垣島,西表島,沖縄本島をめぐる.

今日は移動日で,神戸空港から石垣島いり.まずは八重山そば食べてホテルへ.花粉症と風邪のダブルパンチで,しばらくおきあがれなかった.

夜,JSTの研究プロジェクト「地域主導型科学者コミュニティの創生」で一緒に仕事をしている鹿熊さんの案内で,おいしい魚を安く食べれるという店へ.竹村の研究内容とかを聞いてもらいつつ,また,アドバイスをもらいつつ楽しく食べ,のんだ.

明日,赤松さんらと合流し,調査を行う予定の場所をめぐる.

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 巨大な器にはいってでてきた「八重山そば」

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 石垣港,ホテルの窓から

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 鹿熊さんと竹村,研究成果のプレゼン

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 メニュー  「カメのから揚げ」があった

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2008年11月25日 (火)

ICLEE 台湾後記

初めて訪れた台湾。楽しかった。人がいい。味がいい。また訪れてみたいところ。ただし,スケジュールはきっちり組まれているのだけれど,進行時間はあってないようなものだった。。

食べてばかりのようだけれど,仕事はした。竹村の発表も含め,実りも多かった。でもやっぱ食べ物の記憶が強烈に焼きついてる。おいしかった。。。

これから,ICLEE代表者会議で提案した2010年の国際会議開催に向けて始動。桃園国際空港に向かう車の中,日本に着いてから大阪に向かうバスの中は,日置さんとその実現に向けての話をしながらとなった。どのような枠組みを形作れるのか,不安もあるけれどやるっきゃない。

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 ↑ 桃園国際空港で最後の飲茶

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2008年11月24日 (月)

台北 マングローブ そして 最後の晩餐

ICLEE会議終了後,"淡水川"の河口付近にあるマングローブ林を見に行った。京都大の学生たちも同行。地下鉄で行って「紅樹林駅」で降りると,眼前にマングローブ林が広がっていた。紅樹林とは,マングローブ(メヒルギ)林のこと。

当初,台湾のマングローブ林には多様な種が混生していると期待してたのだけれど,メヒルギの単一林だった。よくわからないのだけれど,植栽されたものなのかもしれない。

ここでは環境教育活動も行われているようで,駅には子供たちが描いた絵が飾られていた。そして,ここでもシオマネキは人気者のよう。

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夜は,ICLEEの会議のアシスタントをしてくれた中國文化大學のWangさんを誘って打ち上げ。Wangさんもそうだけど,台湾の人はみんなとてもホスピタリティにあふれていた。とても気持ち良く過ごさせてもらった。ありがとうございました。

打ち上げには日置さん(鳥取大)も合流。そして,日置さんがガイドブックから探し出した屋台風レストランへ。店先の食材を選んで注文。むちゃくちゃうまかった!! そして楽しかった。

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ICLEE 研究発表・代表者会議 ~台北の四日目~

会議の最終日。研究発表会とICLEEの構成学会の代表者会議。

例によって,Keynote talk と Invited talk の時間がのび,研究発表の時間がおされた。そのため,代表者会議は研究発表会と並行して開催されることになった。今回の会議の僕の役割は,応用生態工学会の代表者代理として会議に出席するとともに,景観生態学会幹事長として2010年の国際会議の開催を提案すること。

竹村くんは,ポスター発表として申し込んだのだけれど,きてみたら口頭発表に組み込まれていた。口頭発表の準備をしてきてなかったので,かなり焦ったのだけど,発表会場が小さいこともあって,ポスターを口頭発表会場に持ち込んで説明することにした。国際会議デビューのこのアクシデントにもかかわらず,竹村はそれをきっちりこなした。僕は代表者会議に出席したので,発表時の様子はわからないのだけれど,きっちりと討議してきたらしい。すばらしい。このときの様子は,田代さんが研究室のブログで報告してくれるはず。

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ICLEE代表者会議では景観生態学会(JALE)として2010年の国際会議開催の提案を行った。そして,その開催に向けた検討を行うことが了承された。内容は以下のとおり。

 景観生態学会(JALE)では,2010年に名古屋で開催される生物多様性条約COP10にあわせて,国際会議(URBIO;Urban Biodiversity and Design)の開催を検討している。今年6月にドイツのボンで開催されたCOP9のサテライト会議としてErfurtで実施されたURBIO2008に,JALEの鎌田と伊東氏(九州工大)が参加した際に,次回の会議を名古屋のCOP10にあわせて開催するよう要請があったことがきっかけ。
 URBIOの本年度の会議は the 3rdConference of the Competence Network Urban Ecology (CONTUREC;都市生態系知識ネットワーク) による国際会議として開催された。COUTUREC自体は,ヨーロッパ内でUrban Ecologyに関連した活動を行っていたいくつかの組織が結びついて,より広範な活動にしていくために発足したもの。Erfurtで開催されたURBIO2008*は,都市建築・造園系の研究者や実務家と生態学研究者が集まって情報を共有し,都市の生物多様性の保全・再生・維持のあり方について検討するというものであった。世界各地から300名程度が参加していた。 
 JALEでは2008年度総会でURBIOと連携した国際会議の開催が提案され,応用生態工学会や緑化工学会,あるいはICLEE(International Consortium for Landscape and Ecological Engineering)等との共同開催も含め,実施に向けての検討を始めることで合意を得た。そして,11月24日に開催されたICLEE Director's Meetingで,2010年にICLEEとのジョイント会議として開催するよう検討を進めることをJALEから提案し,その旨,了承された。
 JALEとしては,URBIOと連携しながらCOP10に関連する国際会議を開催することで,アジアの学会の存在価値を高めたいと思っている。ただし,日本では,生物多様性国家戦略で里地里山の保全・再生が掲げられ,里山イニシアティブを発信していこうとしていること,また,国連大学による里山里海サブグローバルアセスメントのプロジェクトも進行していることなどから,対象を都市のみにとどめることなく,里地里山についても議論できる枠を作る必要があると考えている。

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2008年11月23日 (日)

ICLEE エクスカーション ~台北の三日目~

台北周辺にはかつては10000を超えるため池が作られていた。しかし,都市化や農業の変化で,その数は3000程度にまで減少したらしい。最近,そうしたため池の価値の見直しが始まっている。農村の復興も,大きな課題となっている。昨日の のDr. Wu, Huei-Long (Director General, Soil and Water Conservation Bureau, Council of Agriculture )の講演は,そのような内容だった。また,この会議の舞台裏をとりしきった中國文化大學助教授のDr. Chiru Changの研究は,ため池が持つ鳥類のハビタットとしての重要性を明らかにしようとしたものだった。日本と似ているが,行政がもっと積極的な感じがした。

今日は,エクスカーションで台北近郊をめぐった。"生の"ため池や水田を見たかったのだけれど,それはかなわなかった。残念。

案内されたのは,かつてのため池を模して造りだそうとしている生態公園,農村地域の中に作られた工業団地周辺でのビオトープ池(教育目的でNGOによって管理されている),緑化の工夫がされた都市河川,都市内で親水性の構造に修正されたかつての河川(現在は調整池?)だった。

いろいろ工夫されてはいるのだけれど,あまり面白くなかった。案内された地域が低平地であったこともあるのだろうけど,見たところ,台湾の河川の水質は,どこも極めて劣悪だ。まずは,水質改善のための努力をすべきだと感じた。。。

今日は二度の至福を味わった。それは,昼食と晩餐会。昼食は田舎の建物を使ったレストランで田舎風の台湾料理。夜は台湾で最も大きな(そして最も高級?)な台北グランドホテルでの料理。どちらも,ほんとにおいしかった。

1)生態公園。水源は,宅地の下を流れてくる生活排水路(不法に建てられているらしい。この公園は不法居住地だったところに作ったという)。

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2)ため池ビオトープ。日本(徳島)では絶滅危惧の植物も普通に見られた。日本では特定外来種になってる植物も一緒に育てられていたけれど。

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3)親水性水辺。水は滞留していて,池となっている。でも,人々は水辺で楽しそうに憩う。魚の餌も売っていた。水質悪化を助長しそうなのだけれど。。

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4)農村レストラン(昼食)

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 ↑ 左から,Prof. Kim, Kwi-Gon(ICLEE会長,Seoul National University),Prof. Lee, Eun-Heui(Seoul Women's University),Prof. Park, Chong-Hwa(Seoul National University),森本教授(京都大学)

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5)晩餐会。「千と千尋」を思い出した。

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2008年11月22日 (土)

ICLEE 研究発表 ~台北の二日目~

今日からICLEEの会議。7時30分発のシャトルバスで会場の中國文化大學へ。

午前中から午後の最初にかけては,3人からのKeynote talkと2人のInvited talk。日本からは中越 前景観生態学会会長と森本 景観生態学会会長による講演。5人の皆さん,それぞれに力を込めて話されるので,大幅に時間オーバー。そのため,僕たちのポスターセッションの時間は大幅に切り詰められることに。。

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 ↑ 受付

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 ↑ 講演中の中越さん

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 ↑ 森本 景観生態学会会長(左) と 中越 前景観生態学会会長(右)

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 ↑ ポスターの説明をする竹村くん

大学は山の上にあって,見晴らしは素晴らしい。台北の街を一望できる。

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会議終了後,日置さん(鳥取大),柴田さん(京都大),赤松さん(琉球大)らと,台北のマーケット(屋台)街へ。日本の上野のアメリカ横町のような感じで,土曜日ということもあってすごい人。人ごみに入ることをためらって,"薬膳"の店に。スープは漢方みないな感じがあって,胃がなごんだ。店にはビールはおいてなかった。

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2008年11月21日 (金)

ICLEE 台北の一日目

ICLEE 2008, The 4th International Conference on Landscape and Ecological Engineering - Ecological Approaches for a Healthy Landscape」,Chinese Culture University(中國文化大學),11月22日~24日,に参加するため台北へ。

ICLEEの会議は今年で4回目(個々の参加者の研究成果発表が取り入れられたのは2006年の大阪からで,昨年は韓国のソウル大で行われた)。台湾は初めて行く国なので,とても楽しみだった。

徳島大学からは田代さん(特任助教)と竹村くん(M1),そして僕が参加して発表する。竹村は修士1年にして国際会議デビュー,アジアでの小さい会議とは言えたいしたものだ。

Kamada M., Amano H. & Shotake N. ‘Kappa’ folklore as the key to analyze regional difference of human perception on waterside environments.

Tashiro Y., Sato Y. & Kamada M. How to improve fish habitat in rural area – Planning methods for re-networking irrigation canals.

Takemura S., Arakida H., Mitsuhashi H. & Kamada M. Potential habitat of mangrove forests at coastal area of Iriomote and Ishigaki Islands in Ryukyu Islands, southern Japan.

今日は移動日。ホテルのチェックインまでの時間に街を散策。すぐそばを流れる"淡水川",ホテルのフロントで勧められた"牛肉麺"の店など。うまい!

夜,琉球大の赤松さんが合流し,一緒に夕食,そして台湾ビール。うまい!!

 ↓牛肉麺

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 ↓ 夜の台北,夕食,そして台湾ビール(一部,海外ビール)

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2008年11月17日 (月)

長野 うまかったもの -研究会後記-

長野(上田市)では,自然の恵みを堪能させてもらった。おいしい食べ物に,楽しい話し。刺激的な研究。言うことなしの3日間だったなあ。

14日 「鯉西」にて懇親会 

川魚のフルコース。そして,与儀さんの八重山の漁談義フルコース。サメを押しのけながらの潜水,ダツという魚の怖さ,ウミガメに交配相手と間違われたダイバーの話。。 抱腹絶倒のリアリティ。ほんとに楽しかった。石垣島での再会が楽しみ。

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 上から,1)懇親会場,2)鯉の煮付けと鮎塩焼き,3)鮎の甘露煮,4)カジカ酒,5)さしみ(何だったっけ),6)天ぷら(ドジョウもはいってた),7)鮎雑炊

16日 研究会終了後の昼食

 長野の蕎麦も食べたいという,僕のリクエストによりこのへんでは最も信州らしい蕎麦を食べさせてくれるという蕎麦屋で〆。

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無人の舞田駅で解散。電車に乗り込むと,一駅か二駅前の駅長さんのハーモニカの伴奏で,ツアーのお客さんが合唱していたのにはびっくり。。 楽しそうだった。

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こうしたプロジェクトをたちあげてくださった佐藤さん,長野大学での研究会を準備してくださったお二人の高橋さん,ほんとにどうもありがとうございました。

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2008年9月23日 (火)

博多 ELR2008 後記 おいしかったもの

博多でもいろいろ食べた.

19日(金)は伊東さんの出迎えで,貝料理ともつ鍋.博多駅周辺.もつ鍋は,20年くらい前に博多で食べて感激した覚えがある.貝料理の専門店というのは初めてだったけど,うまかった.もつ鍋はしょうゆ味とみそ味の2種類を食す.これまたうまかった.

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満腹になった状態で中洲に移動.川沿いのバーでカクテルを少し.リンゴを刻んだものにいくつかのリキュールをまぜてシェークしたようなもの.名前は忘れたけど,その味は舌にきざまれた.おいしかった.

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21日(日)は懇親会のあと,ELR2008の実行委員会事務局を務めてくださった原田さん(西日本技術開発)を誘って慰労会.以前に学会で一緒に働いた島崎さん(いであ),石井さん(リバーフロント整備センター),伊東さん(九州工大),ポスター賞を受賞した大石さん(九州工大)と研究室の源,武知,竹村.

原田さんの働きがなければ,この大会は成功しなかったと思う.本当にご苦労様.慰労会中に述べた学生たちの感想,「うれしかった」という言葉を聞けて原田さんも報われた感じがすると,うれしがってくれていた.人をよろこばす,よろこび.酒と一緒にはらわたにしみる.島崎さんおすすめの,ごま鯖等を食す.

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博多の夜のしめは,やはり屋台.おでん,やきとりにビール,そしてラーメン.

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金沢から博多.お腹も気持ちも飽食の一週間.忙しかったけど,楽しかった.

ちなみに,学会期間中は飲んでばかりいたわけではない.

20日 景観生態学会企画交流委員会(9時~10時15分),応用生態工学会編集委員会(10時30分~11時30分),景観生態学会運営委員会(11時30分~12時40分),研究発表(12時50分~18時),自由集会(18時~20時)

21日 LEE(Landscape and Ecological Engineering)拡大編集委員会(8時15分~10時).研究発表会(10時~12時),景観生態学会総会(13時~14時),研究発表会(14時~18時).

22日 公開シンポジウム「自然再生の課題と展望」(9時~12時).景観生態学会の幹事長として,パネルディスカッションに参加.他のパネリストには江崎さん(応用生態工学会幹事長/兵庫県立大)と小林さん(緑化工学会副会長/千葉大)と桑子さん(東京工大).

柴田さん(緑化工/京都大)の「竹林・里山管理に関する研究と課題」,関島さん(応用生態/新潟大)の「トキの野生復帰を実現可能にする自然再生の手続き」,山根さん(景観生態/神奈川県自然環境保全センター)の「丹沢山系における自然再生の試みと課題」,桑子さん(東京工大)の「自然再生の社会的課題」についての基調講演を題材に,島谷さん(実行委員長/九州大)の進行でディスカッションが行われた.どれも面白い発表で,実現可能なプランを描く過程での景観分析の重要性と,合意形成が重要であることが共通していた.僕は,国土の広域的区分にもとづく戦略的な自然再生の必要性と,プロセスをデザインするというアイディアを話し,コメントにした.

会場からは橘川先生(クイーンズランド大)をはじめ,いろいろな人から前向きなコメントと質問.終わった後も,ぜひ来年もこのようなシンポをという声がよせられた.みんな楽しんでそして何かを得てくれたようでよかった.これで,金沢から続いた1週間の仕事の肩の荷がおりた.

これから里地里山SGAの枠組みを確立していくための宿題を果たしていかなければならない.肩にのしかかる課題.がんばろうっと.

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2008年9月19日 (金)

京都 朱雀の庭・いのちの森

金沢から博多への移動の途中,京都で一休み.京都駅の近くにある朱雀の庭・いのちの森に立ち寄った.

「朱雀の庭」は平安建都1200年を記念して作られたという,モダン・ジャパニーズの庭.そんなに広くないのだけれど,水・丘・流れの組み合わせを,いろんな視点場から眺められるように作らてていて,とても広く落ち着いて感じられる.

庭の中に「野筋(のすじ)」がある.丘の合間をぬうように蛇行した水路が池につながっている.平安時代からの技法らしい.徹底的に管理された造りなのだけれど,とても自然を感じる.日本の里地・里山の風流.

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「いのちの森」は「朱雀の庭」に続く野生の空間.もちろん植栽されたものだけれど,林内の樹木は周辺の野山で生育している樹種で多様.樹木を上から眺められるように空中回廊の木道も作られている.きっと植栽初期に作られたので,今は森の中に取り込まれ当初の意図から少しずれてしまってるよう..

池には絶滅危惧種の保護・増殖を兼ねて,オニバスなどを育てようとしているという.でも,ザリガニにやられて悲しい状態..

いのちの森で見せようとしている雑木林は移り変わる自然の中途段階の森.そういう中途半端な自然を管理していくことの難しさを教えてくれる.

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徹底的に管理された中で感じる自然と,自然状態の管理の中で感じる不自然.そのアンビバレントな面白さ.とても気になる空間だ.

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2008年9月15日 (月)

金沢 うまいもの

18時 金沢着 16日から里地里山サブグローバルアセスメント(里地里山SGA)に向けたインタークラスター会議。

北大の森本先生、近藤先生とホテルのロビーで出会った。一緒に夕食を食べに行くことに。当然、魚。近藤先生とは初対面だったけど、とても気さくで楽しい先生だった。以前、富山にもいたことがあるそう。造園学会が主な活動の場とのことで、里地里山SGAにかかわるようになったいきさつや、北海道での動きなどうかがった。

ノドグロ、ハタハタ、シメサバ、白エビ。うまい! 脂がのっていて、それでいてあっさりした感じ。当然、金沢の酒。うまい!

19時30分 長野大の佐藤さん、合流。当然、魚と酒。。

20時 北大の先生方といれかわって、芸北自然史博物館の白川さんが合流。白川さんは僕の大学の後輩でもあるけれど、広島の芸北で草地再生のための活動をプロモートしているキーパーソン。いろんな人をよびこんで、ネットワーク化し、活性化している。佐藤さんと僕たちで行おうとしている「地域主導型科学者コミュニティの創生」を考える上でピッタリの方。日ごろの活動や、それを支える白川さんの考えなど、楽しく話す。

22時30分 魚と酒と話を堪能し、ホテルへ。酔いもまわってる。

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2008年9月 4日 (木)

草原 三瓶山 埋没林

草原を巡る旅,三日目.

10時,草原を離れて三瓶小豆原埋没林の発掘地見学.3500年ほど前の三瓶山の火山活動による火砕流が谷を埋め,当時の森林が埋没された.小豆原に到達した火砕流は木々を燃やしつくさないほどにまで冷めていたため,幹を焦がしただけで森林を埋めた.それは樹齢500年程度のスギを中心とし,ケヤキやクリが混じる森林.

10mほどの地下に見る,過去の大地の動き.3500年前の500歳のスギの香り.過去の森の上に,水田や新たな森林がある.僕たちの生を超越する時間,そのロマン.僕たちはその前に立ち尽くした.

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12時,世界遺産,石見銀山.埋没林のロマンに埋没した僕たちに,ここをゆっくり見る時間は残されていなかった...

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14時30分,出雲大社.

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まずはソバ.

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そして参拝

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みなに幸あれ!

22時,無事に大学に帰着.楽しく実りの多い旅だった.

今回の旅のマネジメントは竹村(M1).料理長;武知(M1),会計;田川(B4),昼食場所選定;源(B4),ギター;松永(B4),ドライバー;宮本(B4),竹村,田代(助教),鎌田.

蒜山でのアレンジメントは野田さん.案内は日置さん(鳥取大学),辻野さん(グランドワーク大山・蒜山幹事長/真庭自然を愛する会代表).

三瓶山でのアレンジメントは井上さん(三瓶自然館).案内は井上さんと高橋さん(近畿中国四国農業研究センター).

皆さん,本当にありがとうございました.

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2008年9月 3日 (水)

草原 三瓶山

草原を巡る旅,二日目.三瓶山.井上さん(島根県立自然館)のアレンジで高橋さん(近畿中国四国農業研究センター)も一緒に案内してくれることに.今日もまた,なんという贅沢.

14時,三瓶自然館に到着.井上さんによる三瓶自然館の案内.企画展で「大化石展」をやっていた.徳島県立博物館の標本も展示されていた.そういえば,この旅のきっかけとなった井上さんの徳島来訪は,この標本の借用だった.

15時,雨がおさまるのを待って,三瓶山を一周する草原めぐり.三瓶山の草原は,放牧地として利用されてきた.畜産業の衰退とともに,遷移による樹木の侵入や植林によって草原は激減.今は一軒の畜産農家が利用しているだけとか.

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 ↑ 人工草地での放牧

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 ↑ 自然芝草地.年数回,刈り取りを続けるだけでできあがる.牛を放牧してもこのような草地にすることができる.向こう側は年に1回程度の刈り取りで維持されているススキ草地.

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 ↑ 高橋さんや井上さんの説明を聞くもの,草地に見とれるもの,さまざま.

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 ↑ スキー場の草地.霧の中.. 右と左で色が違うのは,管理手法の違いによって植生が異なっているから.リフトをはさんで右側は職員の刈り取りによって,左側は1頭/1haくらいの密度での放牧で草地が維持されている.

17時,高橋さんのレクチャー.草原が持つ価値,生物のホットスポット,それを守ろうとする人の活動と人のネットワーク,これからめざすべき方向.現場で長くやってきた高橋さんの実直で説得力のある話.いいなあ.生の草原を見た後だから,学生もいろいろな場面をイメージできてるよう.

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2008年9月 2日 (火)

草原 蒜山

研究室で草原をまわる旅.蒜山と三瓶山.

井上さん(島根県立三瓶自然館)が研究室で三瓶山の草原での保全活動を紹介してくれたことがきっかけ.ぜひ,現地を見に行きたいという竹村(M1)の発案で出かけることになった.竹村を中心に打ち合わせを繰り返し,草原の保全活動が行われている蒜山にも寄るることに.蒜山での案内は,徳島でシンポジウムを開催した時に来ていただいてからの知り合いの野田さんに依頼.

8時30分に大学出発,昼過ぎ蒜山着.前日の「グランドワーク大山・蒜山」のミーティングで野田さんと一緒だったという日置さん(鳥取大学)と,辻野さん(グランドワーク大山・蒜山幹事長/真庭自然を愛する会代表)が,野田さんとともに同行してくれて草原を案内してくれた.なんという贅沢.

大山隠岐国立公園鏡ヶ成の草原.マツムシソウの出迎え.僕が最も好きな花.残念ながら野生個体は少なくなり,植えられたものだとのことだったけれど.

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ここの草原は,スキー場の周りや湿原の周りを除けば,草刈等の管理を行えていない.そのため,周辺から樹木が侵入し,草原が失われつつある.

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草原の中には湿原もまた多い.土壌が薄く他の植物(特に樹木)が入り込めなかったことが草原の由来なのだろうけど,草原として維持されている間は蒸散量が少なく地表や地中を流れる水の量が多かった(樹木が侵入すると蒸散量が増えて水量は減る).それが,湿原を形成につながったのだろう.けれども,今,草刈等の管理が行われなくなり樹林化が進行しているために湿地も減りつつある.これに土地造成や水路改修が湿原の消失に拍車をかけた.水路を固定すると,全部の水が水路に集まり,湿原を維持しにくくなる.ここでは,環境省が湿地保全事業を行っているものの,成果は芳しくないとのこと.

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 ↑ 日置さんによる草原や湿地の管理・再生についての説明

その後,野田さんと辻野さんの案内で,ジャージー乳牛を飼育しているという牧草地へ.景色はとてもいい.けれども,人工草地で植物の多様性は低い.

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最後は,野田さんの案内で,鳥取大演習林の中に再生された湿地を見たあと,採草地として利用されてきた草地へ.ススキは,かつては農耕地の肥料や牛馬の飼料等として利用されてきた.そのため,農地周辺にススキ草地が維持されてきた.今,ススキは利用されなくなって,草地を管理する意味が失われてきた.それでも,蒜山には広大な刈取草地が残され,今でも維持されている.そこには,フサヒゲルリカミキリといった絶滅の危機に瀕する昆虫が住んでいたりする.その生息地を守るための草原管理も開始されている.

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 ↑ 鳩が原

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 ↑ 野田さんによる草原の管理についての説明

道すがら,辻野さんがいつも野菜を買っているという農家に立ち寄る.トウモロコシやトマトを収穫させてもらい,バーベキューの食材に購入.野菜がなっている様子を見るのも初めてという学生もいて,うれしそうだった.思いがけない楽しみ.「切り身の自然」から「生身の自然」への知覚の転換.

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 うまっ!

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2008年8月19日 (火)

韓国 おいしいもの

あっという間に韓国3日目.明日には帰国.

今日はエクスカーション.チンジュ近郊で治水事業や環境再生事業が進められているところを案内してもらった.

印象に残ったことと,おいしい話題を.

チンジュの街を流れるナム江.街中から 10kmほど上流にあるダムは1969年にできた多目的ダム.1996年にかさ上げされて,今は3億8000万m3の貯水量を持つという.ダムがなければ洪水時に2000m3の水が流れることろを,800m3ほどしか流れないようになっている.この河の水は,本来は曲がり曲がってナクトン江に合流し,プサンで海に流れ出ていた.けれども今は放水路が作られていて,洪水時の水のほとんどは,数kmで日本海(南海)に流れ出るようになっている.チンジュはこのダムのおかげで洪水がなくなり,35万人が住む街となった.ダムが要塞のように街を守り,流域の100万人がこの水を利用している.

この河の自然をとりもどそうと,141億ウォン((10億円くらい)のお金を投じた事業が行われた.でも,できあがったのは,いわゆる石積みの親水性護岸と自転車路と歩行路を持つ芝の低水敷.確かに,市民はジョギングを楽しんでいる.でも,本当にこれでいいのかってことが議論された.800m3の洪水にしか対応しなくてよくなった今,もっと積極的に自然を作り出すこともできるのではないかという辻本さん(名古屋大)や竹門さん(京都大)の意見が耳に残った.こういう河での自然再生を,どのように考えるのか... みんなで現場を歩くと,いろんなことを考えさせられる.

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 ↑ ナム江ダム直上

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 ↑ ナム江ダム直下

River

 ↑ 街中を流れるナム江

さて,おいしい話.

エクスカーションで立ち寄ったSeomjin河.河口から6kmほどの場所は汽水域で,すごい勢いで潮がひいてた.ここはシジミの産地なのだそうで,河畔にはシジミを食べさせてくれる店がある.ここで昼食.これでもかってくらいの量のシジミがテーブルに出てきた.2-3年分のシジミを食った感じ.. これでくたびれた胃を回復させることができた.でも,「今晩ものむぞっ」てことになってしまうから,OKとは言えないのかも.

Sijimi1

Sijimi2

 ↑ シジミ汁

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 ↑ なんという料理かわからないけどチシャでつつんで食べる

韓国のしめは,やっぱり焼肉.エクスカーションで疲れた体を,ブルコギ屋さんの夕食で回復!

Burukogi

 ↑ はさみで肉を大胆に.いつ見ても豪快.うまっ! Lee先生(ソウル女子大)と

Reimen

 ↑ 最後は冷麺で.またハサミでジョキっ.お好みにあわせて酢と辛子で味付けを

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2008年8月18日 (月)

韓国 セミナー

日韓セミナーは無事に終わった.発表会後の総合討論では,6年間の活動を振り返りつつ,次回からどうするかを議論.「次に進む前に,今までの総括をして公表しましょう」という僕の意見がとおって,LEE(Landscape and Ecological Engineering)というジャーナルに特集として載せることになった.真剣に取り組まなければならない課題(宿題)が一つ増えた訳だけれど,なんとか実現させなければならない.

ビュッフェスタイルでの懇親会では韓国側リーダーのWooさんらと,互いの家族の様子などについても語らいつつ,楽しい時間を過ごした.料理の中にエイがあったけれど,もちろん,それは食べなかった.. 日本そばがあったのには,驚いた.寿司とか天ぷらもあって,ここは日本料理が普通な感じでおいてあった.なにか歴史があるのだろうか..

Flag

 ↑ セミナーの横断幕(韓国会場ならでは.. すご!)

Venue

 ↑ 晋州(チンジュ)国立大学の中で会場となった建物

Takemon

 ↑ 6年間の総括をする竹門さん(京都大)

Tashiro

 ↑ 田代さんのポスター発表

Party

 ↑ 懇親会

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2008年8月17日 (日)

韓国 食べられないもの

韓国に来ている.日韓河川生態セミナー(Annual Joint Seminar between Korea and Japan on Ecology and Civil Engineering)に参加するためだ.2003年に徳島で始まったこの二国間セミナーも6回目になる.

プサンのキムへ空港までプサン大学の Chon Tae-Soo 先生が迎えにきてくれ,京都大の竹門さん,オクさん,摂南大の石田さん,そして田代さんと僕の5人がChon先生の車に乗り込んで,チンジュまで移動.途中での休憩を入れて約2時間の道のり.

チンジュでは,先に着いていた日本側メンバーと合流し,韓国側代表であるKICTのWooさんをはじめとして出迎えてくれた韓国側のなつかしいメンバーと夕食会.ソウル女子大のLee先生らと話しながら,楽しい時間を過ごした.話題はいろいろだったけれど,飛行機の窓や,車窓から見た堤防のない河口域の水田風景について少し議論した.こういう場所は,きっとたびたび氾濫し,そして,ネットワーク構造が保たれた用水では豊かな生物相が維持されているのだろう.日本との比較研究をやってみたいものだ.

チンジュに来る途中と夕食会ではいろいろなものを食べた.その中で,どうしても食べられないものがある.エイの刺身だ.軟骨魚類であるエイは体内にアンモニアをためて体液の浸透圧を調整する.かめばかむほど出てくるそのアンモニア臭がいいのだそうだけど,僕にはどうしても食べられない.前にはちょっとがんばったのだけど,今日は遠慮させてもらった.

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ちなみに,エイと豚肉とキムチとニンニクを重ねて一緒に食べる,というのがその食べ方.

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