Riparian Forest
Ecology of Riparian Forests in Japan -Disturbance. Life History and Regeneration という本が,少し前にSpringerから出版された.日本での渓畔林や河畔林の研究を総括しようとする試み.種の分布や群集構造,更新過程,その保全などについて,全国の河川から成果が集められている.崎尾さん(新潟大農学部付属フィールド科学教育研究センター佐渡ステーション)が中心となって編集されたものだ.
僕は遅れに遅れて提出したのだけれど, 「Process of willow community establishment and topographic change of riverbed in a warm-temperate region of Japan」 というのを書いた.吉野川の砂州上では,ヤナギがどんどん増えている.それはどのような過程で起こっているものなのか,そして,ヤナギが増えることが砂州にどのような影響を与えるのかということをまとめた.緑が多い砂州,実はそれは河川本来の姿ではない.結構おもしろい内容だと思っているのだけれど,是非,コメントや批判,ご助言を.
企画されてから,それぞれが担当した原稿を集め,校閲し,編集し,そして出版まで.気のとおくなるような作業を,崎尾さんはこなしてこられたのだと思う.本当にご苦労様でした.
自然の川がどんどんなくなってきている今,それを取り戻していくことを考えるためにも,ぜひ読んでみてください.
パンフレット(注文書)は → 「riparian_forests.pdf」をダウンロード
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