研究室

2012年3月26日 (月)

生物多様性の主流化に向けた若手ネットワークづくり

<25日>

生物多様性の主流化に向けた若手ネットワークづくりを始めた松井くんと、徳島大、近畿大の学生たちとの鍋パーティ。生物多様性の保全活動談義。我が家にて。

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<26日>

大西の企画・運営による、若手による若手のための生物多様性ネットワークWS。徳島大学にて。

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参加した学生・ODたちからの感想。

◯ 今日は徳島大の学生(ドクター、ポスドク含む)との生物多様性と若者についての意見交換会でした。むちゃくちゃ勉強になり、また盛り上がった会になりました。お世話になった皆様本当にありがとうございました。

◯ たいへんお世話になりました.充実した時間を過ごすことができました.これからの研究や活動の参考になりそうなことばかりでした.

◯ 地域を学ぶ会にお誘いいただき、ありがとうございました。ご挨拶もせず、バタバタと帰ってしまい申し訳ありません。参加者が取り組んでいる場所は違っていても抱えている課題は同じで、それをどうやって解決するかなどの意見交換ができ、とても勉強になりました。自分の周りの状況と他の事例とを比較し、課題解決策を見つけたいと思います。

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2012年3月23日 (金)

卒業・修了式

卒業・修了式。名古屋での会議のため、式後のみんなを迎えてあげられなかったけど、謝恩会と追いコンでしっかりとお祝い。今年、僕たちの研究室からは、8人の学士、3人の修士、1人の博士を送り出した。

みんな、本当におめでとう。

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<博士>
荒木田 葉月

<修士>
三幣 亮、大西 舞、青山 直寛

<学士>
岩本 敏明、岡 和樹、悦宗 利幸、丸大 一茂、中津 充裕、上村 嘉彦、坂東 伸哉、泉 雄太郎

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2012年2月20日 (月)

卒業論文発表会

2011年度、卒業論文発表会。僕たちの研究室からは、昼間コースの7人、夜間主コースの1人が発表。それぞれに、最後の追い込みは見事でした。

岩本敏明 「徳島県の生物多様性保全上の課題-生活者の視点から」
岡 和樹 「高性能機械導入による人工林間伐可能エリアの推定」
悦宗利幸 「都市近郊里山の土地利用変化から見るリスク評価」
丸大一茂 「西日本6地域における竹林拡大予測モデルの作成」
中津充裕 「圃場整備水田域の排水路網におけるドジョウの生息環境解析と分布域の地図化」
上村嘉彦 「アユの食味に影響する環境要因の抽出」
坂東伸哉 「ダム試験湛水前後における河川内有機物の質的変化」
泉 雄太郎 「知床半島の河川におけるオショロコマ密度の現状と人為的改変が与える影響」

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2012年2月17日 (金)

修士論文公聴会

2011年度、修士論文公聴会。僕たちの研究室からは3人の学生が発表。落ち着いた、いい発表でした。無事に合格。おめでとう。

三幣 亮 「徳島県における森林ゾーニングの提案」
大西 舞 「自然資源の協働管理における地域マネージャーの果たす役割」
青山直寛 「佐渡市・国仲平野における水系ネットワーク再生の提案」

僕が直接指導したのは、三幣と大西。

三幣 亮 「徳島県における森林ゾーニングの提案」
 戦後の拡大造林とその後の林業経営の悪化から管理放棄された人工林について、1)土地の生産力、2)施行管理のしやすさ、3)災害危険箇所、4)自然林再生優先度、の4つの視点から評価し、今後も経済林として維持すべき人工林、自然林に転換していくべき人工林を抽出し、ゾーニング案として提案したもの。こうした複数の視点から人工林を評価し、論理的にその方針を示してくことは、国土管理を行う上で非常に重要である。本研究は、その手法と手順を明確にし、そして地図として提供しえる状態にまで完成させた。

大西 舞 「自然資源の協働管理における地域マネージャーの果たす役割」
 地域の自然資源管理に係る地域マネージャーの役割を、以下の視点から明らかにしたもの。1)沖縄県石垣市白保および広島県北広島町における自然環境の保全活動プロセスと社会ネットワーク構造の把握、2)2地域の比較をとおした地域マネージャーの役割の共通性抽出、3)2地域で見出された指標を用いた、徳島県における活動の診断および高次の共通性抽出。多様な主体の協働による自然環境保全の取り組みが重要になる中、本研究で明らかにされた知見は、協働のしくみの構築および活動の促進を行う上での社会技術として役立てることができる。

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2012年2月 6日 (月)

学位論文公聴会―荒木田さん

僕の学生の荒木田さんの学位論文公聴会。

「シギ・チドリ類の生息地管理に向けた広域モニタリングデータの活用手法の開発」

干潟等の沿岸域生態系の保全・管理を推進していくため、それらの場所を生息地として利用しているシギ・チドリに関する広域モニタリングデータを用いていくための手法開発を行なった。すなわち、環境省主導で実施されている「モニタリングサイト1000」により、全国135地点で蓄積されているシギ・チドリの個体数、分布データ、及び調査地の概況データを用いて、以下のように検討が進められた。
1)    モニタリングが実施されている調査地内の環境面積を用いて、サイトの類型化を行い、地図化した。
2)    「湾ユニット」という地形ユニットを新たに開発し、湾の地形を空間階層的に評価することで、閉鎖性の高い海域に立地する干潟の立地ポテンシャルを推定した。
3)    調査員によって定性的なメモとして記録されてきた「調査地の現況」に関するデータの活用手法を開発した。すなわち、それらデータを一度集約した上で、調査員にフィードバックする形でのアンケート調査を行って、シギ・チドリ類の生息地劣化を引き起こす要因を抽出した。そして、研究者へのアンケートで要因の構造化を行なった。
4)    モニタリングサイトの後背地の土地利用面積を開発圧の指標として用い、サイトの開発圧を類型化して、地図化した。
5)    これらの結果をもとに、沿岸域における生息地保全・管理の方向性を検討するとともに、今後のモニタリング調査のあり方についての提言をまとめた。

とてもいい論文だと思います。研究過程では、三橋さんに面倒をみてもらいました。ありがとうございました。

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2011年10月29日 (土)

鮎の食味試験

夕方から鮎の食味試験。いろいろな年代の方に集まってもらって、ダムのある川、無い川で味に違いがあるのか、環境を測定しつつ味の比較。味をとおして生態系サービスを”見える化”できるかどうかを調べ、そして川づくりの目標設定に役立てられるかという試み。僕たちの研究室の河口先生が学生と一緒に実施。鮎料理専門店の「ゆたか屋」にて。

食味試験のあとは、鮎をとった流域の酒との味のマッチングを楽しませてもらった。おいしかった。僕にとっては、もとの職場の徳島県立博物館の前々館長、前館長ともお会いできて、楽しい時間でもあった。

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2011年9月16日 (金)

祝! 応用生態工学会ポスター賞 - 乾さん

応用生態工学会による懇親会場で、ポスター賞の発表と表象。僕たちの研究室の乾さんが受賞。おめでとう!! 本人もうれしそうだったけど、僕もうれしかった。学振研究員として、わざわざ僕たちの研究室にきてくれたかいがあったという感じ。

「九州における汽水性希少ハゼ類の分布パターンと流域特性」
 乾 隆帝・竹村紫苑・ 大橋 順・鬼倉 徳雄・鎌田 磨人

圧倒的なフィールドデータをもとに、その分布パターンを決める地形特性などをGISで解析したもの。

乾さんの共同研究者、井原さんもポスター賞をとり、乾さんはダブル受賞となった。すばらしい!! 懇親会に来られなかった井原さんの代理で、乾さんが賞状を受け取った。

 「ダム湖における国内外来魚ハスの出現予測 ―公開情報による出現予測と実調査データでの補正―」

 井原 高志・乾 隆帝・ 大畑 剛史・鬼倉 徳雄

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◆ 応用生態工学会による懇親会。金沢城内の五十軒長屋にて。金沢市の市長の挨拶。ここで懇親会を開催できることなど、めったにないとのこと。それにしても暑かった。 

◆ 懇親会前、ライトアップされ夜間開放されていた兼六園を、都築さんたちと駆け足で見物。ライトアップされた灯籠など、美しかった。

◆ 懇親会の席で、ある偉い先生から応用生態工学会の中での日韓セミナーの位置づけを考えよと言われた。何度か提案してきたけどなぁ。どんなチャンネルで、どんな手続きを踏ばいいのかわからない。意思決定のあり方の不透明性は、どんな組織でもメンバー内での不安と混乱を招く。

◆ 懇親会は早めにぬけて、柳井さんの案内で二次会へ。途中から、懇親会での万歳三唱の役割を終えた中村浩二さんが合流。金沢大の能登学舎のことなどについて話しながら、楽しい時間。増澤さん、伊勢さん、丹羽さん、Chenさん、竹村らと。

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2011年6月26日 (日)

景観生態学会―祝! 大橋 ポスター発表賞

今回の景観生態学会には、僕たちの研究室からたくさんの発表を行なった。学生では、竹村(D2)、大西(M2)、三幣(M2)、大橋(M1)。昨年度に大学院を修了した源(徳島市役所)、そしてスタッフの河口先生、田代さん、乾さん。

学生たちは皆、それぞれに堂々と発表し、そして、たくさんの助言と刺激をもらったようだ。そして、大橋が見事にポスター賞を受賞。本人も嬉しそうだったけど、僕も本当にうれしかった。おめでとう!!

受賞に対して、「ポスターづくりにあたって、先生は何もみてくれなかったけれど。。。」との大橋のコメント。ふむ、そのとおり。。 でも、しっかり考え、そしてしっかりとした流れで研究をすれば、皆、認めてくれるのだ。そして、学生は育つ。

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● 26日は、エクスカーションで北総の都市化が進む地域の里山をめぐった。昨年の景観生態学会でポスター賞をとった竹村の研究で、「はざま里山」として抽出され、NPO等の活動が高まっていると予測された地域。今回のエクスカーションでそれを検証できた。そして、こうした地域での里山保全に係る「市民間、市民と行政の目標と情報の共有と、合意形成の困難さ」という共通の課題も見えてきた。

● 大会を運営してくださった原さん、富田さんを始めとする東京情報大の皆さんに感謝! ありがとうございました。

Photo Album

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2011年5月22日 (日)

景観生態学会に向けて

6月24日〜26日に東京情報大(千葉)で開催される景観生態学会大会に向けて、もろもろ準備。僕たちの研究グループは、僕を含めて8人が参加。ようやく講演要旨ができた。僕以外。。

☆ 竹村紫苑・大西舞・白川勝信・鎌田磨人.芸北にみる自然資源の管理に向けた協働のネットワーク・デザイン.

☆ 大西舞・竹村紫苑・上村真仁・白川勝信・鎌田磨人. 白保と芸北にみる自然資源の協働管理に向けたプロセス・マネジメント.

☆ 源典子・鎌田磨人.なぜ協働が必要なのか? — 国指定天然記念物「船窪のオンツツジ群落」に見る生態系サービスとその受容者の変貌を例に

☆ 乾隆帝・竹村紫苑・大橋順・鬼倉徳雄・鎌田磨人. 汽水性RDBハゼ類の分布パターンと流域特性—九州全域330水系の調査から.

☆ 大橋順・高橋信樹・田代優秋・鎌田磨人. 空間的階層概念に基づく湿生RDB植物の分布決定要因の抽出.

☆ 三幣亮・金森匡彦・鎌田磨人. 森林モニタリング調査データを用いた林地生産力評価モデルの構築.

僕は、25日の午後に開催される公開シンポジウムの中で話題提供。

☆ 鎌田磨人, 異なる主体の協働による生物多様性保全-地域環境学ネットワークの活動から

大会期間中の25日には、ポスター発表会場で企画セッション「“東日本大震災復興支援”のあり方—新しい国土の計画と管理に向けて」を開催する。学会内に設置した東日本大震災復興支援特別委員会が、内閣府(日本学術会議東日本大震災対策委員会)に提出した「東日本大震災への学術としての対応についての意見」と、意見書で示した内容に関連する研究事例や活動事例などを紹介し、大会参加者の皆さんと今後の具体的な方向性について検討することにしている。僕たちに何ができるのか、何をすべきなのか。

☆ 東日本大震災復興支援特別委員会: 景観生態学から見た復興の基本方針—生態系サービスの最大限の活用について

☆ 東日本大震災復興支援特別委員会: 生態系の調整サービスを最大限に引き出すことのできる復興

☆ 東日本大震災復興支援特別委員会: 生態系の基盤サービスおよび供給サービスを積極的に利用できる永続性の高い社会を目指した復興

☆ 東日本大震災復興支援特別委員会: 生態系の文化的サービス、“風土”の継承を目指した復興

☆ 佐野 滝雄: 空と海から見た東日本大震災の被災地域

☆ 田代優秋・鎌田磨人: 日本全国凹地マップと津波浸水被害:国土形成計画への展開の可能性

☆ 今西純一・森本幸裕: 東日本大震災被災地における景観・樹木の状況について

☆ 松島 肇: 海岸砂丘の生態系サービスを活用した沿岸域のグランドデザイン

☆ 上原三知 :自然立地的土地利用計画、エコロジカルプランニングの展開としての歴史的な土地利用パタンの可能性

☆ 山下三平: 「東北関東大震災復興への雨水貯留の提案」について

☆ 森本幸裕: 景観からみた津波震災復興

◆ 景観生態学会は,「東日本大震災への学術としての対応についての意見」を,日本学術会議に提出しました. http://bit.ly/ltAjf7
◆ http://bit.ly/lLEu8e  RT @kayachu: 淡水性の種へのダメージは相当大きそう。 RT @BirdingPage 造園学会緊急調査報告(湿地関連)
◆ RT @GFJyokoji: 我々の支援活動地である岩手県大槌町吉里吉里の「復活の薪プロジェクト」が岩手日報で取り上げられ、大反響を呼んでいます。 http://bit.ly/iG82Ld

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◆ スタンフォード白熱教室、面白い! 常識の羅列、誇張、逆転。最悪のアイディアの中から、最高のアイディアが生まれる。科学はそこに潜む原理を発見するのに有効だが、新しい何かの創造には違った原理が必要。マインドマップを用いたブレインストーミング。

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2011年5月 9日 (月)

打合せ―成果と方向の設定

今日の打合せ。
「船窪オンツツジ群落保護検討委員会」の方向性について。
今年度の「研究室ゼミ」の方向性について。「卒論での取り組み」の方向性について。
「今週末の生態学会地区会での発表内容」について。生態学会地区会では、「徳島県域におけるニホンジカによる植生被害状況」についてNPOメンバーが発表。講演要旨集、ダンロードできます。
「生物多様性とくしま会議」が担うタウンミーティングの進め方について。「生物多様性とくしま会議」が得るべき成果は何か、そのための協働の組織形成とマネージメントのしくみ、ロードマップ。これら諸々について。
方向を見定めるための打合せがまだしばらく続くが、どこに向かってマネジメントしていくか、ようやく見えてきた感じ。ドラッカーさんから、とても大きな影響を受けている。
◆ 「生物多様性とくしま会議、事務局会議」。生物多様性地域戦略づくりに関する市民提案書の公表時期について、タウンミーティングの進め方とスケジュールについて、これらを基にした12日の会議の進め方について。5月6日 Echofonから
◆ “眉山”を散歩。ちょっと歩くつもりが、2時間になったけど。僕にとっては裏山の、素敵な空間。  5月7日 Echofonから

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