協働の取り組み

2012年3月26日 (月)

生物多様性の主流化に向けた若手ネットワークづくり

<25日>

生物多様性の主流化に向けた若手ネットワークづくりを始めた松井くんと、徳島大、近畿大の学生たちとの鍋パーティ。生物多様性の保全活動談義。我が家にて。

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<26日>

大西の企画・運営による、若手による若手のための生物多様性ネットワークWS。徳島大学にて。

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参加した学生・ODたちからの感想。

◯ 今日は徳島大の学生(ドクター、ポスドク含む)との生物多様性と若者についての意見交換会でした。むちゃくちゃ勉強になり、また盛り上がった会になりました。お世話になった皆様本当にありがとうございました。

◯ たいへんお世話になりました.充実した時間を過ごすことができました.これからの研究や活動の参考になりそうなことばかりでした.

◯ 地域を学ぶ会にお誘いいただき、ありがとうございました。ご挨拶もせず、バタバタと帰ってしまい申し訳ありません。参加者が取り組んでいる場所は違っていても抱えている課題は同じで、それをどうやって解決するかなどの意見交換ができ、とても勉強になりました。自分の周りの状況と他の事例とを比較し、課題解決策を見つけたいと思います。

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2012年2月29日 (水)

みなみから届ける環づくり会議・竹林WG

「みなみから届ける環づくり会議・竹林WG」。南部総合県民局にて,13時30分〜16時。

今年度の社会実験の総括と来年度の計画について。

1)農家さんの反応は是非,半々くらい。大きな理由の一つは連絡の遅れ。これは来年度には改善できるだろう。
2)県の事務局。作業量等が多くて,アップアップ状態だった。来年度は,事務局体制の分散化と責任の明確化を行いつつ,事務局機能の分散化と効率化を図る。
3)バンブーケミカル研究所。竹のチップ化機械の開発がうまくいかなかった。これが竹材流通のボトルネックになってしまった。来年度,チップ化機械のレンタル等の検討が必要。
4)来年度,事務局の実行委員会への転移,地域通貨の導入ををめし,NPO,商工会,森林組合などに対して呼びかけを行う必要がある。バンブーケミカルが,今まで以上に中核的役割を果たしてくれる,はず。。

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2012年2月11日 (土)

みなみから届ける環づくり会議シンポジウム、子供たちと進める環境保全

「第4回 みなみから届ける環づくり会議シンポジウム、子供たちと進める環境保全」。13時15分〜15時15分、阿南市文化会館夢ホールにて。

第1部は、環づくり会議の4つの部会から、1年間の活動報告。1)公共交通の利用促進に向けて、2)「竹の駅プロジェクト」の実施、3)住民参加のきっかけを求めて。4)子供たちと考えたい、水の大切さ。

第2部では、阿南市内に工場を持つ日本電工、王子製紙、日亜化学と小・中学校が連携して行なった環境教育活動の成果を、橘小学校、阿南第一中学校、富岡東中学校の生徒たちが発表してくれた。

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橘小学校


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阿南第一中学校


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富岡東中学校

そして、富岡東中学校からは、今後の活動に向けた提案も。
「みなみから届ける環づくりクラブ」をつくって、活動を広げていくという。すでに実施計画まで作られていた。環づくり会議の活動の、素晴らしい成果の一つ。

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2012年1月25日 (水)

みなみから届ける環づくり会議・竹林WG

「みなみから届ける環づくり会議」の竹林WG。13時30分〜16時,徳島県南部県民局にて。

取り組んでいる社会実験の現況共有、自伐促進のための枠組みについて中嶋さんのところで学んできた情報の共有、そして来年度の行動計画について。

竹をチップ化するための簡易機械開発上の問題点、チップ化の遅れによってやる気ある農家さんが竹材搬出の待ち状態に なっていること、など。今年度は11軒の農家が参加、50トンほどの竹材がでるはずなのけど。。

今後、リスク分散のため竹材利用についてのマーケッティングを行うこと、ボランテティア活動との連携可能性を探ること、実行委員会 の立ち上げに向けて関与者拡大のための地域通貨導入手法を検討すること、そして事務局体制の再構築を行いつつ来年度のスケジュールを詰める。JA、王子製紙、バンブーケミカル研究所、県から成るWGメンバーのモティベーションは高い。

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2012年1月14日 (土)

第6回 千年の森セミナー

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上勝高丸山での森づくりの様子などを伝える、「千年の森セミナー」。徳島市のふれあい健康館にて開催。毎年、徳島市内で活動紹介を続けてきていて、今年は 6回目。指定管理者である「かみかつ里山倶楽部」の主催。

事務局長の飯山さんの進行により、澤田さんの挨拶、原田さんからガイダンス。

今日の千年の森セミナーのテーマは、「高丸山流! 森の楽しみ方ーボランティアによる森づくりから得られる恵み」。育てる、学ぶ、遊ぶ、食べる、木材を使うことについて、それぞれの活動をとおした事例報告。カーボンオフセットの紹介も。森の生態系サービスいろいろ。

飯山さんとの対談方式による、「徳島ハイキングクラブ」からの活動紹介。1978年に創立し、現在のメンバーは45名程度。月2回の定例ハイキング。雲早 山から高丸山までの縦走も。高丸山での森づくりに当初から関わってくれていて、毎年、7月に草刈りしてくれているとのこと。

続いて「徳島県森林インストラクター会」の紹介。子ども樹木博士、NHK文化講座森林ウォーキング、梁瀬"トガサワラ"観察ツアー、そして、千年の森での森づくり。

徳島大学での実習成果。千年の森セミナーでは、僕たちの学科の3年生がふれあい館を拠点にして毎年行なっている学生実習の成果も発表させてもらっていて、今日も学生の発表機会をもらっている。学生にとっては、お世話になった上勝町の方々にお返しをする機会。
1つは、高丸山自然林でのシカ食害調査。防鹿ネットの内外で植生の変化をモニタリング、そして糞粒調査によるシカの密度推定。最近、シカ個体数は減少傾向なようだが、ネットの内と外ではササの植被率に違いがある。シカに食われる外側で減少。
もう1つは「環境教育プログラム」の作成。地域内で使われなくなった竹材の活用をめざして、巣箱作成と、竹を使った料理開発。それをプログラム化するにあたってのリスクマネジメントとアイスブレイクの方法検討。

次は「鳴門教育大学ふれあいアクティビティ」の活動紹介。近森先生の助言のもと、3年生7人、2年生10人、1年生8人が毎週火曜日に活動について話し合 い。ふれあいを通して子どものことを経験的に知る、企画力をつけることが目標。合宿活動として千年の森ふれあい館を利用。

森本先生からの基調講演「森づくりから得られる恩恵〜山菜・薬草・多様な自然」。高校で生物を教えながら、徳島県の植生学と自然保護を牽引されてきた方。徳島での僕の師匠。宮脇先生の潜在自然植生による森づくりも徳島に広めてきている(僕としては改善すべきところがあると思うけど)。1994年から81ヶ所、363400本 を植えた。2010年にモニタリングの一環として、根茎の調査を行なった。ヤマモモの直根はまっすぐ下に伸びずに、横にのびていた。

「彩食品グループ」。月が谷温泉ができた時、地元のおみやげがなかったということがきっかけで、上勝町の特産品を作ろうということに。ゆずみそ、ゆずの皮 のつくだに、上勝の梅と鳴門わかめのつくだに、キャラブキ。最近はアイスにも挑戦。上勝の自然材料を使った伝統の知恵を活かす。
上勝の食材。ワラビ:お皿に一杯のせて春先の食卓に。最近はシカに先に食べられ、そのおこぼれを人が使う。サンキライ(サルトリイバラ):5月の節句の柏餅をつつむ。展葉前の若い葉は天ぷらに。ウド:山菜の王様。花も天ぷらに。キイチゴ(クマイチゴ?):学校への行き来の道にいっぱいあった。早いもの勝ちで食べた。木をちっちゃくきって煎じて食べると胃にきく。イタドリ:子ども の時は、ほんまに良く食べた。おいしかった。センブリ:お腹痛い時は必ず飲まされた。植林が多くなって生える場所がなくなった。
薬草学の村上先生と、インターネットをつないで、話を聞き、教えてもらいながらレシピ開発。(村上先生は、徳島大薬学部にいらっしゃった。転出してしまい残念)

「上勝なでしこ愛林会」の篠崎さん。材の特徴=かたい、ねばい、やりこい、ちびる(ない)、おこる。クリの"センコツ":かたい。クリは枯れて芯材になってから、何十年も使える。
ケヤキ:かたい。木目がきれい。粗く製材して何十年もおいておくとねじれて雑巾をしぼったような形になる(木をおこらす)。それから再度製材。ヤマザクラ:ケヤキよりもまだ堅い。敷居に使う。ちびない。製材した時は白っぽい赤み、使ってるうちに赤みが増す。ヒメシャラ:上勝にはいっぱいある。ねばい(割れない)。餅つきの杵。割り木にしようとしても絶対にわれないので、焚き木には向かない。ホオノキ:やわらかい。彫刻(お面)、まな板。篠崎さんと草刈りしながら、山の知恵を学ぼう。

最後は小串さんから、カーボンオフセットと森の経済。ただ炭素を取引するのではなく、森づくりにかかる「人と森の物語」が大事。炭素よりも、むしろその関係性こそに価値がつく。そして、徳島県特産のカーボンオフセット商品の開発。彩食品グループとも共同で?

千年の森セミナー、約50人が参加を得て終了。参加者それぞれから勉強になったとの感想。最後は、里山倶楽部の西さんからの挨拶。現場のリアリティのある話を聞けて、僕も楽しかった。皆さん、上勝へ、そしてふれあい館へ、高丸山へきてください。

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2011年11月23日 (水)

奥川自然再生協議会・勉強会

沖縄本島の最北端、奥集落での「奥川自然再生協議会・第2回勉強会」。事務局の宮良さんからの招きで、リュウキュウアユを指標にした自然再生を進めている協議会の方々に、「地域が支える自然再生」という題目で講演。

芸北、白保、千年の森の事例を使って、協働コーディネータの役割と、プロセスマネジメントや人のネットワークデザインについて。聞いてくださった地域のリーダーから、「やってきたことに間違いはなかった」との声。また、事務局を担当している地域の若手の方からは、「今まで聞いた話しの中でも一番役立った、モヤモヤしてたのが晴れてきて、これから何をすべきかわかった気がする」との言葉。泡盛をついでもらいながらの懇談会でも、細かなところを聞いてくれて、そして議論が進んでた。ほんとに嬉しかった。

僕たちが進めてきた協働の分析手法を社会技術として役立てられるかどうか、これからの奥集落での活動の展開で検証されることになるのかな。

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◆ もうすぐ講義、「生態系の保全」。土木の学生に生物多様性を守ることの意味を伝えることに重きをおいて、生態学の入口の部分も伝える。今日は絶滅危惧種について。それが終わったら、沖縄に移動。明日、奥川自然再生協議会の勉強会でお話しさせてもらう。 11月22日 12:39

◆那覇行きの飛行機に搭乗。神戸周辺が混んでて、すべりこみセーフ。 11月22日  20:09

◆ 那覇まで何も食べれないままに到着。ホテル近くの「ちゅらさん亭」に駆け込んで、オリオンビールと泡盛。。 一ヶ月ほど前に、鹿熊さん、家中さん、佐藤さんら、JSTの研究会で20人ほどで来たところだけれど、僕のことも覚えてくれていて感激。そして、いろいろとサービスしてくれました。おいしかったです、ありがとうございました! 明日は山原の奥集落に移動、そしてお話し。どんな人たちと出会えるかな。 11月23日  1:02

◆ 山原ですか。奥集落の帰りに時間があれば、名護市の太平洋側の開墾集落オーシッタイが秘境の集落と言った趣で面白いです。また、循環型の農業を実践し、その作物を提供するレストランのカナンスローファームカフェ&エコステイもその近くです。ここには、 都留文科大学の高田研さんのところの卒業生の神谷さんがいます。オーシッタイについては、古い記事ですが以下が参考になります。ステキな喫茶店は健在です。
http://heyaneko.web.fc2.com/dj11.html 11月23日 4:08

◆ 新井さん、お久しぶりです。情報、ありがとうございます。”大湿帯”って書くんですね。曰くありそうな名です。時間あれば回ってみたいと思います。 11月23日 8:32

◆ オーシッタイに寄ろうとしたのですが、通行止めで到達できず。オーシッタイ付近を源流とする源河川でも、リュキュウアユの再生が試みられてます。11月24日 12:14

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2011年11月21日 (月)

みなみから届ける環づくり会議・竹林WG

「みなみから届ける環づくり会議・竹林WG」、13時30分〜15時、南部県民局にて。

農家、JA、バンブーケミカル、王子製紙の連携による竹の切り出しから消費までをつなぐ社会実験、“竹の駅プロジェクト”がもうすぐスタート。それぞれの役割分担、竹が流れていく一連の過程の中で、どこにどのようなリスクがあるのかを抽出していくことなどについて再確認。来年度の活動に活かしていくためのデータを集積していく。

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